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乱歩殺人事件-「悪霊」ふたたび
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乱歩殺人事件-「悪霊」ふたたび

芦辺拓(著者), 江戸川乱歩(著者)

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乱歩殺人事件-「悪霊」ふたたび

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 KADOKAWA
発売年月日 2024/01/31
JAN 9784041146354

乱歩殺人事件-「悪霊」ふたたび

¥2,090

商品レビュー

3.6

21件のお客様レビュー

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2025/01/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

連載2回で中断した乱歩小説を書き足して完成させる 意欲的な試み ほぼ定説となっている犯人像があるようで それを覆す格好で二段オチ 記号の謎は無理やり感が強いけれど 乱歩趣味を上手く取り入れている。 このミスで評価が高いので呼んでみたが、マニア向け作品

Posted by ブクログ

2024/12/30

大学教授が主催する心霊学会会員の未亡人が、自宅の土蔵で殺害された。不可解な傷を負っており、現場は密室。謎めいた記号の描かれた紙切れが残され、現場付近には謎めいた人物(乞食)も存在した。その後、学会関係者が集まる場で、憑依した霊媒の少女によって殺人事件の“予言”が語られる。やがてさ...

大学教授が主催する心霊学会会員の未亡人が、自宅の土蔵で殺害された。不可解な傷を負っており、現場は密室。謎めいた記号の描かれた紙切れが残され、現場付近には謎めいた人物(乞食)も存在した。その後、学会関係者が集まる場で、憑依した霊媒の少女によって殺人事件の“予言”が語られる。やがてさらなる事件が… 1933年に連載がスタートされるも、道半ばで中絶された江戸川乱歩未完の作品「悪霊」。およそ90年の時を経て、芦辺拓によって書き継がれた怪作。 ハウダニット、密室、不可思議な記号、フーダニットなど本編の謎全てを解答に導くと共に、なぜ乱歩が「悪霊」中絶に至ったのか?についてもさもありなんな解釈をつけ、着地させている。記号の意味については、あまりにも○○過ぎて苦笑してしまったけれど、乱歩ならありうるかもという妙な納得感もある。作品内世界と外側世界が入り乱れるメタ構造も、物語に上手く噛み合っている。 令和の現代では問題視される差別用語が頻出するが、昭和初期の世相及び乱歩の怪奇幻想テイストな作風を鑑みると、この表現のままで正解だったと思う。 週刊文春ミステリーベスト10 8位 このミステリーがすごい! 11位 本格ミステリ・ベスト10 14位 ミステリが読みたい! 9位 今年は本作で読了&レビュー登録ちょうど100冊目。年初に設定していた目標にギリギリ届いてほっと一息。今年は比較的新作を数多く読んだが、”探偵小説の父”である乱歩作品(のオマージュ)で締めくくれたので、温故知新。来年は少しペースを落とつつ、旧作にも手を伸ばしていきたい。みなさまもよいお年をお迎えくださいませ。

Posted by ブクログ

2024/11/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1933年、派手な前宣伝で煽って連載をスタートした「悪霊」。傑作となるはずと期待された本格ミステリ。  それは、とある犯罪記録の手紙。 美しき未亡人が不可思議な血痕を裸体に残し、蔵の2階で発見される。密室、現場で見つかった記号。 謎が深まる中、未亡人が属していた怪しげな人物ばかりの降霊会で、霊媒の少女が告げる死の予告。  連載3回で中断した「悪霊」の秘密とは。 江戸川乱歩の「悪霊」が挟まり、視点がころころとかわるので、どこまでが「悪霊」で、今語ってるのが誰なのか混乱する。 「悪霊」の登場人物たちと、舞台がドキドキするほど怪しいので、これが途中のままなんて、これぞ乱歩からの挑戦状だー!とりあえず、結末を読めることにホッとする。 芦辺編の結末はちょっと強引かなとも思いつつ、乱歩の薄暗いどろりとした空気に近くて楽しかった。最後まで謎めいてるのもニヤニヤする。

Posted by ブクログ