商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 祥伝社 |
| 発売年月日 | 2024/01/12 |
| JAN | 9784396350291 |
- 書籍
- 文庫
やわらかい砂のうえ
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やわらかい砂のうえ
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商品レビュー
4
78件のお客様レビュー
共感した。すごく。 万智子は世の中の「ふつう」にうまく馴染めない。 そもそも普通って人によってきっと違うもので。 友達の基準ってなんだろうって考えた。 私の中ではおそらく価値観が同じっていうのが大前提、と思う。多分。 私にはこれが正しくて、これが正しくなくて、っていう考えが明確...
共感した。すごく。 万智子は世の中の「ふつう」にうまく馴染めない。 そもそも普通って人によってきっと違うもので。 友達の基準ってなんだろうって考えた。 私の中ではおそらく価値観が同じっていうのが大前提、と思う。多分。 私にはこれが正しくて、これが正しくなくて、っていう考えが明確にあって。友達が正しくないことをしたときに、友達でいれるかどうかはわからない。 でも、この本にあったように、何が正しいかは人によって違っていて、ただ私の考えている正しさだけで、それを盾に人を捌くのは確かに傲慢なのかもしれない。自分の価値観にあった人たちだけと一緒に過ごすのもおそらく正解。でも、たまに思うことがあって。私は好きな友達が、あれって思う行動を取ったとしてもあまり何も感じないというか。それはおそらくその友達が好きだからだと思う。例えば元々あまり好きじゃない子がそういう行動をとった時は割と腹立たしい気持ちになるから、結局私が何が起こってもその人と友達でいたいかどうか、が基準なのかな。 「その人の好きな部分だけじゃなく、嫌いな部分もすべて受け入れて許さないと、友だちにはなられへんの?」というセリフは少し心が痛んだ。 私、今一緒に過ごしてる友達に対して、あまりそんな事を思ったことがなくて。要するに、少しでも違和感を感じた友達とは最近会っていないということになる。おそらく私のただのちっぽけな価値観になぞらえて人を選りすぐりしてるというわけで。 でも自分の気持ちを守るために、自分の心をぐらつかせる人と過ごすのは良くないなあとも思うわけで。難しいね。 この本に出てくる人たちに違和感を感じることもあれば、でも次のページではなんやこの人いい人やん、って思ったりもした。これは現実の人生と同じ。 結局嫌な部分が見えたとしても、いい部分含めてその人のことが好きかどうか、好きでいたいって思えるかどうかなんだろうな。 やっぱり好きな人の前では完璧な自分でいたいし、その子に好かれるように振る舞う。でもふいに私、何してるんやろうって思うこともあって。 だって、じゃあその人に自分の考えと違うことを言われたら私も主張を変えるのかな。それって本当の私っていえるのかな。でも人の意見を取り入れずに生きていくのも傲慢だよな。 逆に言えば、私がまだ違和感を感じたことない人というのは私の前でいい人を演じているだけなのかもしれないね。よく見られようとしてるのかもね。 そう見せようとしてくれるのは嬉しい気持ちもあるし、そこまで信頼されてないよね、いくら仲良かったとしても言えないことのひとつやふたつ、見せれないことだってあるよねって思う気持ちもある。 全ての自分を受け入れて欲しいという気持ち、そしてこの人のためなら自分を変えてもいいかもという気持ちが両方出てきたときは、それこそ私にとって特別な人なのかも。
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故郷の鳥取から大阪に出てきて税理士事務所で働くかたわらオーダーメイドドレスの会社を手伝うことになった主人公の万智子が、恋と友情に奮闘する物語…と書くと月9みたいですが、寺地さんの作品なので全くキラキラした甘酸っぱい感じの話ではないです。 でも、万智子の成長物語としてとても良かった...
故郷の鳥取から大阪に出てきて税理士事務所で働くかたわらオーダーメイドドレスの会社を手伝うことになった主人公の万智子が、恋と友情に奮闘する物語…と書くと月9みたいですが、寺地さんの作品なので全くキラキラした甘酸っぱい感じの話ではないです。 でも、万智子の成長物語としてとても良かったです。 万智子が手伝うオーダーメイドドレスの会社『クチュリエール・セルクル』の社長の了さんを始め、出てくる女性たちがとても格好良いです。 誰か愛する人がいれば「やわらかい砂の上」も平気で歩けるようになるのだろうか…と夢想する主人公に了さんはバッサリと言います。 「どれほど好きでも他人の存在を生きる指標にするなんて、そんなの……おもしろくない」と。 確かに…。了さんを始め出てくる女性たちが格好良いのは、全員自立していて他人の評価を気にせず自分の指標で生きているからなんだろうなぁと思います。 そして、友だちが困っていたら全力で助ける愛情深さもとても素敵。自分の正しさでジャッジせず相手を受け入れること、相手の弱さも認めること…等々も万智子は学んでいきます。 あと本筋とはズレますが、とある場面で万智子が呟く言葉。大阪弁の「あほくさ」ってなんか良い言葉だなぁと思いました。理不尽なこととか納得できないこととか信じられないようなことが起こったときに、あほくさと呟くことで、軽く笑い飛ばすことができるような気がします。あくまで気がするってくらいなのですが、この気分っていうやつが意外と大事なのかもしれないと思います。世の中には笑い飛ばせないこともいっぱいありますが、笑い飛ばせることは笑い飛ばして生きていけばいい。そんな気持ちになります。
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やっぱり寺地はるなさんの作品は静かに涙を誘う作品ばかりで良い。 早田さんとこのまま別れてしまうのかと思っていたがなんとかなりそうでよかった。 私も自分に自信を持てる人になりたいと思った。
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