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構造と力 記号論を超えて 中公文庫
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構造と力 記号論を超えて 中公文庫

浅田彰(著者)

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構造と力 記号論を超えて 中公文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2023/12/21
JAN 9784122074484

構造と力

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商品レビュー

3.4

21件のお客様レビュー

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2025/06/07

解説にあるように、ポストモダンに言及するのは最後の章でそれ以外は近代の話、また普段耳にしない用語が次々と登場するが、用語の理解よりも、その用語と対になるもの、すなわち二項対立を意識しながら読むといいなど、情報量が多い本として読まないことが本書を読み切るポイントである。

Posted by ブクログ

2025/05/09

構造と力 記号論を超えて 中公文庫 あ51-2 著:浅田彰 出版社:中央公論新社 買う前、そんなに有名な本だったなんて知りませんでした ここまでくるのにも、かなりの時間が掛かってしまいました。 記号論を超えるとのことで、先ず記号論(セミオティック)を調べる。記号学の一分野と...

構造と力 記号論を超えて 中公文庫 あ51-2 著:浅田彰 出版社:中央公論新社 買う前、そんなに有名な本だったなんて知りませんでした ここまでくるのにも、かなりの時間が掛かってしまいました。 記号論を超えるとのことで、先ず記号論(セミオティック)を調べる。記号学の一分野とある  バース記号論「表現、内容、指示対象」の三項に基づく記号学  ソシュール記号学→シニフィアン(意味するもの)とシニフィエ(意味されるもの)  数学の証明問題を記述するのが記号論と勘違いしていたせいで、未だに生理的に受付ない学問だ コード化:ものごとを記号で表せるようにすること、人間の営みを記号(=言語)にすること、原始共同体 超コード化:古代専制国家、いろんなものごとを、統一的に1つの体系であらわせるようにすること 脱コード化:専制国家から、脱して、近代資本制、グローバル化すること、いろいろなコードをそれぞれに用いるとの理解した 二元論と、クラインの壺:善と悪という対立する概念を否定して、その事象を離れてみること、パースティクティブ(俯瞰) クラインの壺がでてきたのは、内と外がない壺だから、同様メビウスの帯もでてくるが、同様表と裏がない。 その面に入れば分からないが、離れて眺めると、全体から、内も外も、表も裏もないことがわかる (もっとも、クラインの壺は、位相(トポロジー)的には、三次元空間には成立し得ない) 人間とは過剰な動物であるというのが前提である 他の動物とはちがって、人間は壊れている存在、ホモ・サピエンス(賢い人)であると同時に、ホモ・デモンス(だめな人)、何をするかわからないので、そこに何らかの秩序(制限)を加えなければならない そのために、人間のまわりに、象徴秩序を貼り廻られなければならない、というが、構造主義と説く。 構造とは、象徴秩序と同一である。経済、社会、主体に対して、象徴秩序を設定する。 これを超コード化という。その究極が、古代専制国家である 近代は、脱コード化で人間をその檻から解き放ってしまっているのだ 男と女 矛盾した公理系 走っていなければ、矛盾につかまってしまうので、止まれない近代人の滑稽さ 結論は、近代人は遊戯者である。それも、この上もなく不幸な遊戯者である、だと。 ただ、デリタや、カント、パタイユ、ヘーゲル、ラカン、等々、そうそうたる哲人の引用が張り巡らされていて うわべの言葉は捉えたと思っても、著者の真に言いたいことは何かは、闇の中である。 目次 本書の構成について 序に代えて 1 構造主義/ポスト構造主義のパースペクティヴ  第1章 構造とその外部 あるいはEXCESの行方  第2章 ダイアグラム 2 構造主義のリミットを超える―ラカンとラカン以後  第3章 ラカン 構造主義のリミットとしての  第4章 コードなき時代の国家  第5章 クラインの壺 あるいはフロンティアの消滅  第6章 クラインの壺からリゾームへ あとがき 初出一覧 解説 千葉雅也 ISBN:9784122074484 出版社:中央公論新社 判型:文庫 ページ数:320ページ 定価:1000円(本体) 2023年12月25日初版発行 2024年01月15日再版発行

Posted by ブクログ

2025/04/15

2025.04.15 42年ぶり、2度目の読了。ただし42年前は全く理解できなかった。今も十分には理解できないが、最後の千葉雅也氏による解説も含めてざっくり理解できたかなぁ。この40年はまさに差異とやらによる無限運動に乗って、ひたすら走り続けてきたが一向に充足はしなかった。まさ...

2025.04.15 42年ぶり、2度目の読了。ただし42年前は全く理解できなかった。今も十分には理解できないが、最後の千葉雅也氏による解説も含めてざっくり理解できたかなぁ。この40年はまさに差異とやらによる無限運動に乗って、ひたすら走り続けてきたが一向に充足はしなかった。まさにこの本の指摘通りの人生だったなぁ。脱コード化した近代・資本制社会の中のズレとは何か。決して多くはない残りの人生は、このズレを見つけてwell-beingを高めたい。ジジイによる逃走??

Posted by ブクログ