商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2023/12/22 |
JAN | 9784041141465 |
- 書籍
- 文庫
ミセス・ハリス、国会へ行く
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ミセス・ハリス、国会へ行く
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商品レビュー
3.5
6件のお客様レビュー
政治に不満を持ったハリスおばさん、なんと派閥争いの陰謀に巻き込まれ、国会議員に立候補することに。そらもう最終的には惨憺たるめにあって、1作目のファンタジックさとは違う苦いレッスンとなるのだが、女王にお会いしたときの感動や、何よりラストのロマンチックさに救われる。
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私の中ではいつまでも「ハリスおばさん」。 ちょっと苦いこのお話は、なぜかよく覚えていた。次はモスクワ行き、読みたいぞ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
毎回、ハリス夫人の人柄に影響された人達によってトントン拍子で都合よく進むかと思いきや、急に現実的な困難に直面して苦しむというのがクセになるシリーズ。 今作では、“あんたもわたしも楽しく生きなきゃ“をスローガンに、選挙活動をする。 ハリス夫人のような人がいたら夢をみて票を入れたくなるかもしれないが、実際はやはり政治知識がないので右往左往する。単に政治家や総理大臣になりたいなどといっても、はったりでもいいから政治的弁論術を持たねばならないという現実的な話である。 終わり方がベイズウォーター氏がハリス夫人を連れ出してくれるのだが、映画のような逃避行の始まり方でわくわくした。 友人に好評だったため調子に乗ったハリス夫人の通い家の1つである、政界での大物・ウェルモット卿相手に演説を披露すると変なアイディアを閃かれてしまい、選挙に出馬することに。(しかし、最初から落選させる計画で、ハリス夫人の登場で票が割れて目当ての人物が当選するのを狙った) 車内でそれら密約を交わす中、車内電話はたまたま切り忘れられており、運転手のベイズウォーターの耳に入る。(毎週木曜の夜にお茶に来るほどハリス夫人と仲良し) 気の毒に思ったベイズウォーターは、今シリーズ過去作でハリス夫人の仲良くなった内の有力者に手紙を書いて手伝ってもらい、ハリス夫人が当選するよう企てる。p119 ロールスロイス仲間で近辺の家を手分けしてまわり、1件15分という時間を設けてハリス夫人の布教活動を行ったり、政治的アピール無しならテレビ出演できるので主婦向けの番組に出て家政婦の仕事を見せたり(政治を少し語ってしまい反感も買う)、フランスの人気新聞内でハリス夫人をこけ下ろすことで反感を買わせ、逆にフランス野郎に負けるなよ!と結構な支持率になった。 そして当選。 しかし、本来は落選させるはずだったという陰謀を噂で議員らの知ることになり、そんな本来落ちるはずだった無知な家政婦の舞台にされちゃたまらないと周りは冷たくなり、ハリス夫人の当選により元々少なかった議席が2席減ったり計画が崩れたパニック等で同じ党の議員もハリス夫人には冷たい。選挙活動を手伝ってくれた人達は逃げていった。 たまにこっそりと、応援してますよ!と声を掛けてくれる人がいるくらいで、議員とは何をすればいいのか、国会に出ても内容を理解するのに精一杯。 選挙活動を手伝っていた(落選させるためしょぼい演説くらいしかさせようとしなかった)スマイスが帰ってきたというので話に行くと、落選させようとしていた陰謀を話され、そこからベイズウォーターの企みも推察でき、本人に問いただすと白状し、絶縁を告げる。 家で無気力な状態でいるのを親友のバターフィルドおばさんに発見され、声をかけても反応せず1点を見つめており、これは大変だと介抱する。 ベイズウォーターに電話で助けを求めるが、自分では無理だと断られる。 しかし、ベイズウォーターは不思議な力に動かされ、旅支度をし、これからハリス夫人宅へ押し寄せるであろうマスコミなどを思い、ハリス夫人と共に海外へ出かける。
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