商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 原書房 |
| 発売年月日 | 2023/12/19 |
| JAN | 9784562073627 |
- 書籍
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アガサ・クリスティー とらえどころのないミステリの女王
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アガサ・クリスティー とらえどころのないミステリの女王
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商品レビュー
4.5
8件のお客様レビュー
Naotyさんの本棚から いやーもうまず分厚い! そしていやそりゃ分厚いやろ!アガサ・クリスティーの一生やでっていうね Naotyさんの言う通り有名作品のネタバレがエグいので、注意を促したい だが、こっから始める人はおらんやろとも思う アガサの一生から入るひとはおらんやろ ア...
Naotyさんの本棚から いやーもうまず分厚い! そしていやそりゃ分厚いやろ!アガサ・クリスティーの一生やでっていうね Naotyさんの言う通り有名作品のネタバレがエグいので、注意を促したい だが、こっから始める人はおらんやろとも思う アガサの一生から入るひとはおらんやろ アガサ作品が大好きで少なくとも有名どころは一通り読んだ人が手にする本だもの そしてそんなアガサ作品大好きな人の期待を十分満足させるつくりとなっておりますよ! なにより、文体が良かった おもきし演出過剰でクセ強w これがとっても合ってたんよな アガサの人生に そして、ヤバイっす 直前に『オリエント急行殺人事件』読んでめちゃ面白かったっていうのもあるけど、色々読み直したくなってきた どうすんねん! どうしてくれんねんNaotyさんよ〜、どう責任とってくれんのこれ?(指定暴力団の手口) 晩年アガサはインタビューで、どういうふうに覚えていてもらいたいかと訊かれ 「探偵小説のなかなかよい作家」と答えたいう いや、アガサおばあちゃん、それは無理〜!世界でどんだけ読まれてると思てんのよ!w
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ブクログメンバーの本棚にあって知ったもの。これまでクリスティの伝記本は何冊か読んだが、これが一番よかった。クリスティの生まれた1890年から10年区切りで、1890年代、1900年代、と区切りクリスティの私生活、執筆事情を作品や自伝、手紙、さらにはメモ、新聞記事などから書き込む。...
ブクログメンバーの本棚にあって知ったもの。これまでクリスティの伝記本は何冊か読んだが、これが一番よかった。クリスティの生まれた1890年から10年区切りで、1890年代、1900年代、と区切りクリスティの私生活、執筆事情を作品や自伝、手紙、さらにはメモ、新聞記事などから書き込む。区切りの扉にはクリスティの写真を載せ、黒地なので目印になる。表紙の写真は初々しくて美しいなあ。40代、50代の写真が早川文庫なんかに載っている一番油ののっている時かな。最後は70代、80代の写真になって皺だらけだが、最後まで彼女は書き続けていたのだ。 著者は1973年生まれ。2022年上梓とあり、クリスティ没後46年経ち、曾孫が現在「クリスティー・アーカイブ・トラスト」の管理者で、クリスティの書簡や書類をみられるようになって、この本の執筆が可能になったとある。 2004年には娘のロザリンドが85歳で亡くなった。著者はクリスティの人生を語り終えて、ロザリンドは母親の伝説を存続させるために、独立した人間としての自分の人生のある部分が死ななければならなかったように感じる、とある。・・有名人の子供ならではの宿命・・ クリスティは1926年の失踪事件以来、人をだます人、というレッテルを張られ、作品も分かりやすい文体からあまり評価されてこなかった。遺族公認伝記は1984年にジャネット・モーガンにより、アーカイブを一部見ることが許可され書かれ、それによりモーガンは「この作家は完全なプロであり親切で幸せな人間だ」とした。そして2022年の現在、1980年代にはできなかったことができるようになっているという。それは女性の生き方は複雑であると社会が容認するようになってきているというのだ。 皮肉なことに、彼女の低評価は、作品のテレビドラマ化の大成功にもよるという。1990年代のポワロ、2000年代のマープル物だ。これによりクリスティの世界が均質化され、原作本より刺激が少なくなっているというのだ。しかし2015年のBBCドラマでは解釈が大胆に変化した。 そしてこの15年の間に、「文化」を構成するものと、研究に値する者の定義が覆った。学者たちが、こんなに広く読まれている人物が、どうしてこんなに少ししか研究されていないのかと、現在は講義や論文に定期的に現れているという。 著者は、クリスティは「彼女の社会階級やジェンダーのルールを再定義した人物でもあった」とする。生まれた時代により、二度の戦争、病院での職業生活、離婚、再婚、前例のない仕事上の成功は、自らの意志の力と、独立心と、努力で自分自身を作り上げたものだ、とする。 戯曲、蜘蛛の巣に出演したマーガレット・ロックウッドは「アガサには、すべての女性がしたいと思う事をする天賦の才能があるの。彼女は何かを成し遂げる・・本音では、女性はみな・・そういうことをしたいのよ・・でも、わたしたちにできるのは、せいぜい夢見るだけ」と言う。 巻末の出典、人物事項の索引があるのも助かる。 2022年刊 2023.12.25第1刷 図書館 〇クリスティの曾孫、ジェイムズ・プリチャード(6歳の時曾祖母が亡くなる)へのインタビュー 2023.9.13 ねとらぼ 「ベネチアの亡霊」~時代に沿った表現の変更を「わずかな代償」とする覚悟。100年前の読者も、現代の読者も同じ気持ちで楽しめる作品に。 https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2309/13/news037.html
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気分的に今は小説ではなくて、クリスティーの人生がもっと深く知りたくて読んだ。 この作品はゴシップではなく、現存するクリスティーの手紙や2人の夫たちとの手紙などから、できるだけ忠実にクリスティの実像を描こうとしている。 作中でガッツリとネタバレしている作品も多いので、これからクリ...
気分的に今は小説ではなくて、クリスティーの人生がもっと深く知りたくて読んだ。 この作品はゴシップではなく、現存するクリスティーの手紙や2人の夫たちとの手紙などから、できるだけ忠実にクリスティの実像を描こうとしている。 作中でガッツリとネタバレしている作品も多いので、これからクリスティーを読もうと思ってる方にはオススメできません。 クリスティーは、2人の夫、母の死、実兄、娘、社会階層やジェンダーのルール、お金のことなど、様々なことでたくさん悩んでいた。 悲しくて辛い繊細な気持ちは、作品の登場人物に投影していたようだ。 自分がクリスティーにこんなにも惹きつけられるのは、クリスティの描く人間の「喜・怒・哀・楽・愛・憎」などの繊細な心理部分から、クリスティー自身の繊細な部分が伝わってきて共感するからだと思う。 クリスティーもたくさんのことで悩み、落ち込み、失敗もして、どんなに辛い状況でも克服して、時には作品に自分を投影して、たくましく強く生きていたんだ。 クリスティー作品100冊のうち68冊読み終わった。 クリスティーが人生をかけて描いた残りの作品も、ゆっくり楽しみながらいつになるかわからないけど全制覇したい。 たくさんの辛いことを乗り越えたクリスティーの晩年は、とても幸せだったことが本当に嬉しかった。
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