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疲労とはなにか すべてはウイルスが知っていた ブルーバックス

近藤一博(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2023/12/14
JAN 9784065343852

疲労とはなにか

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商品レビュー

4.3

16件のお客様レビュー

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2024/05/05

ヘルペスウイルスを研究していた著者が、「疲れるとヘルペスが出る」という現象を利用して行った疲労に関する研究とそこから発展していった研究、それらの研究から考察されることをまとめた一冊。 疲労の種類や、うつ病の危険因子であると考えられる遺伝子「SITH-1」、新型コロナウイルス後遺症...

ヘルペスウイルスを研究していた著者が、「疲れるとヘルペスが出る」という現象を利用して行った疲労に関する研究とそこから発展していった研究、それらの研究から考察されることをまとめた一冊。 疲労の種類や、うつ病の危険因子であると考えられる遺伝子「SITH-1」、新型コロナウイルス後遺症など、様々な観点で疲労について述べている。 聞いたことのない用語が多く、自分には本の内容の5,6割しか理解はできなかったかもしれない。 しかし要点は繰り返し解説されていて巻末には用語の索引もあり、読者が分かりやすいように工夫されているのが感じられた。 疲労への対処に関する情報は多くなかったけれど、疲労回復力を高めるために必要なこと等、参考になる部分があって良かった。 また、ヘルペスのウイルス研究がうつ病の研究へと繋がっていったことをはじめ、様々な研究が繋がりながら進展していくのがとても興味深い。 今後研究が進み、うつ病の治療法や予防法が確立されることを期待したいと思えた。 疲労の研究に限らず様々な分野の研究が大切に扱われ、より大きく発展していくと良いなと感じた。

Posted by ブクログ

2024/05/05

生理的疲労と病的疲労という2種類の疲労があり、後者は脳内炎症を伴うことが特徴とのことです。病的疲労の代表がうつ病であり、そのメカニズムは新型コロナウイルス後遺症と深い関連があることが述べられています。 結論から言えば、うつ病の原因とされるウイルス由来の遺伝子SITH-1が発現して...

生理的疲労と病的疲労という2種類の疲労があり、後者は脳内炎症を伴うことが特徴とのことです。病的疲労の代表がうつ病であり、そのメカニズムは新型コロナウイルス後遺症と深い関連があることが述べられています。 結論から言えば、うつ病の原因とされるウイルス由来の遺伝子SITH-1が発現して作られるタンパク質と、新型コロナウイルスのスパイクタンパク質に含まれるS1が、似たような経路で脳内炎症を起こすとのこと。 かなり分かりやすく解説されていますが、専門用語も多く、ある程度背景を知っていないとなかなか読むのに苦労しそうです。 エナジードリンク(というか抗酸化物質?)に頼って無理をすることが危険な理由や、軽い運動が本当に疲労を軽減させるメカニズムが書かれており、普段の生活の参考にしようと思いました。 まず生理的疲労の「疲労感」とは体の各所で起こる炎症によって産生された炎症性サイトカインが(血液脳関門を通って)脳に届くことによって生じます。特に肝臓で産生される炎症性サイトカインが疲労感に影響しているとのことです。 一方で、疲労感の原因、すなわち「疲労」は、eIF2αというタンパク質がリン酸化されることが発端です。労働・訓練などの負荷やストレスによってリン酸化酵素が誘導されると、結果的に炎症性サイトカイン産生やアポトーシスにつながっていきます。 ところで、我々の体にはHHV-6というヘルペスウイルスが潜んでおり、これもeIF2αのリン酸化によって再活性化し、唾液中に増加します。 このHHV-6が嗅球のアストロサイトに感染し、それが持つ遺伝子SITH-1(シスワン)が発現すると、細胞内のカルシウム濃度を増加させます。すると嗅球のアポトーシスが起こり、脳内でアセチルコリン産生が低下します。アセチルコリンが減ると抗炎症経路が効かなくなってしまいます。いわばブレーキを失った状態です。さらに、疲労によって産生された炎症性サイトカインが脳内に到達すると、炎症のブレーキが効かずに脳内炎症が発生します。 新型コロナウイルスのS1も同じで、嗅球のアポトーシスを引き起こしてアセチルコリン産生を低下させ、抗炎症経路が効かなくなったところに、コロナウイルス感染によって起きた肺での炎症に由来する炎症性サイトカインが供給され、脳内炎症が起こります。 コロナウイルスにかかると前述のHHV-6も再活性化するので、コロナウイルスがなくなった後も、HHV-6のSITH-1のせいで先ほどと同じメカニズムで後遺症として症状が長引くとされています。 いわばS1とSITH-1による脳内炎症のリレーです。 現在、新型コロナウイルス後遺症の治療薬として治験中のドネペジルが、抗うつ薬としても使えるのではないかと期待されています。

Posted by ブクログ

2024/05/02

ウイルスが知ってるっつうから、疲労はウイルスが引き起こすのかと思ってたら、疲労によりウイルスが活発に活動するようになるので、それを調べれば疲労の程度が測れるということかと思ってたら、究極の疲労、うつ病の原因がウイルスであるという大転換。 そもそも、疲労と疲労感は違う。 疲労感を...

ウイルスが知ってるっつうから、疲労はウイルスが引き起こすのかと思ってたら、疲労によりウイルスが活発に活動するようになるので、それを調べれば疲労の程度が測れるということかと思ってたら、究極の疲労、うつ病の原因がウイルスであるという大転換。 そもそも、疲労と疲労感は違う。 疲労感を抑えることで疲労が進行し、下手すりゃ過労死する。 生理的疲労と、病的疲労も違う。 疲労に関わる炎症性サイトカインという物質が疲労感の原因であるが、これがまた、口唇ヘルペスのウイルスを活性化して、そいつがうつ病の因子となる。 うつ病発症して、仕事辞めるより自死を選んだりすることも、脳の炎症を抑える機能がまず低下した後で、疲労により脳が炎症を起こすのでもう、正常な判断が出来ない。 武漢肺炎による倦怠感、後遺症も、実は仕組みがそっくりなんだそうだ。 言葉濁しているが、悪名高いコロナワクチンもこれを引き起こす原因になると、言っちゃってますよね? 実に興味深い内容だった。当たりのブルーバックス。

Posted by ブクログ

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