商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 徳間書店 |
| 発売年月日 | 2023/12/08 |
| JAN | 9784198949082 |
- 書籍
- 文庫
雪のなまえ
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雪のなまえ
¥902
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商品レビュー
4.3
35件のお客様レビュー
いじめが原因で不登校になってしまった少女、雪乃。引っ越した地での新しい生活と出会い。雪乃が成長していく物語でした。そして彼女を支える家族や周囲の人々の優しさに感動しました。
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いじめで不登校になった雪乃。環境が変わっても不登校から脱出できないがまわりの人たちのおかげで少しずつ回復していきます。いじめは人の心を凍らせてしまう悪質な犯罪であり許せません。他にも別居婚や過疎地での生活などいろいろ問題提起がある作品でした。
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いじめを受けて、学校に行けなくなった雪乃。 そんな雪乃を見て、父親である航介は仕事を辞め、妻の英理子を東京に残して、祖父が暮らす長野で雪乃と新生活を、それも今までやったことのない農業を始めることに。 母親は東京で、父親は長野で農業を、雪乃はまだ学校に行けないでいるが…。 ---...
いじめを受けて、学校に行けなくなった雪乃。 そんな雪乃を見て、父親である航介は仕事を辞め、妻の英理子を東京に残して、祖父が暮らす長野で雪乃と新生活を、それも今までやったことのない農業を始めることに。 母親は東京で、父親は長野で農業を、雪乃はまだ学校に行けないでいるが…。 --- 学校に行けなくなった、ではないと思う。 学校に行くことをやめた、ではないかと思う。 ずっと惰性で続ける方が楽で、適当に誤魔化すことのほうが簡単。 でも我慢する心は確実に疲弊していって、気付かないうちに壊れてしまう。一度壊れるとなかなか治らない。 そうなる前に、学校に行くことをやめることができた雪乃はとても偉くて強いと思う。 逃げる、ってとても勇気がいる。 残った人たちに後で陰口を叩かれるかもしれないし、逃げた先がまた違う闇かもしれない。 逃げられる強さをもつ雪乃、そして、そこに理解を示した父親の航介がとても素敵だと思った。 そして、長野の学校に通う同い年の大輝や曾祖父である茂三、曾祖母であるヨシ江など、周りにいる人たちが本当に温かくて、農業の手伝いを通して成長していく雪乃が何より輝かしく感じた。 きっと彼女は絶対に強く生きることができると思う。 弱さは強さの裏返し。表も裏も弱いなんてこと、この世にないんじゃないかなって思った。 最後のフリーライターによる解説で、この話には重要な要素が3つあって、1つは『いじめと不登校について』、2つめは『地方移住と田舎暮らし』、3つめに『就農』とされていて、他にも別居婚(週末婚)や過疎地での高齢者の生活などの要素が物語に詰め込まれていると解説されている。 本当にその通りで、複数の要素が詰め込まれているからこそ、物語に厚みが出て、吸い込まれるように読んだのだと思う。 ちなみに、わたしはこのフリーライターの解説に加えて、雪乃自身は気付かないけど淡い初めての恋心の語られ方も好きで、結構大事な要素な気がする。 『大人ってかわいそうだな、と思ってみる。寂しいとか、会いたいとか、もっと一緒にいたいとか。そんな風な言葉をなかなか素直に口に出せない。』 ある意味まっすぐな雪乃のこの言葉が、突き刺さりました………。 大人ってかっこ悪いね。 この文字量でも分かるように、本当にこの物語は久しぶりに熱中して読むことができた。 ずっと読んでおきたくて、わざと少しずつ読むくらいには。 都会のカフェで涙をこらえながら読んだのだけど、最後の章でもう我慢できなくて、ギャン泣きしてしまった… 良かった、すみっこの席で。
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