商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | PHP研究所 |
発売年月日 | 2023/11/17 |
JAN | 9784569854571 |
- 書籍
- 新書
ヒッタイト帝国
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ヒッタイト帝国
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20世紀初頭まで謎だった民族、ヒッタイト人。 彼らは何処からきて都市を形成し、王国・帝国へと発展、 そして、どうして滅亡してしまったのか。 最新の調査・研究や楔形文字粘土板文書の解読から、 その国家、外交、生活などを詳細に解き明かし、解説する。 ・はじめに ・主要参考文献 第一章...
20世紀初頭まで謎だった民族、ヒッタイト人。 彼らは何処からきて都市を形成し、王国・帝国へと発展、 そして、どうして滅亡してしまったのか。 最新の調査・研究や楔形文字粘土板文書の解読から、 その国家、外交、生活などを詳細に解き明かし、解説する。 ・はじめに ・主要参考文献 第一章 ヒッタイト人の登場 第二章 ヒッタイト帝国の建国:古ヒッタイト時代 第三章 ヒッタイト帝国の混乱:中期ヒッタイト時代 第四章 帝国化するヒッタイト:ヒッタイト帝国期 第五章 絶頂からの転落?:ヒッタイト帝国の滅亡 第六章 ヒッタイトのその後:後期ヒッタイト時代 第七章 ヒッタイトの国家と社会 第八章 ヒッタイトの宗教と神々 第九章 ヒッタイトは「鉄の王国」だったのか? 第十章 ヒッタイトの戦争と外交 第十一章 ヒッタイトの都市とインフラ 第十二章 ヒッタイトの人々の暮らし 第十三章 ヒッタイトの再発見 最新の調査・研究や楔形文字粘土板文書の解読を元に、 浮き彫りになってきた、ヒッタイト帝国の姿。 アナトリアを中心に、アッシリア商人との貿易から 発展した都市国家群が王国や帝国の基盤に。 古代ヒッタイト時代のハットゥシリ一世による国土拡大。 中期ヒッタイト時代の中興の祖・トゥトハリヤ一世は 勢力をエーゲ海にまで広げた。 周辺からの攻撃で一時は衰退したが、ヒッタイト帝国期、 シュッピルリウマ一世がアナトリアの覇権を奪還する。 その後の帝国は疫病蔓延の中でも外交と軍事で成果を挙げ、 エジプトとのカディシュの戦いで絶頂へ。 しかし内戦や属領の自立、大旱魃、アッシリアや西方諸国の 動きに他民族の攻撃が重なり、滅亡してしまう。 全ての時代での後継者問題や王位簒奪、王族殺しもあった。 発掘史料から見えるのは国の変遷の他にも。 神々の代理人としての王の責務。 千の神々の多様性な宗教。祭礼と神殿建築の様式。 エキスパートな書記と多言語。王政と行政システム。 ヒッタイト法典。戦争と外交。牛やパン、ワイン等の食文化。 「鉄の王国」ではなかったこと。そして都市とインフラ。 大規模な地下穀物貯蔵倉、ダム、貯水池、地下に巡らされた 上水道は、古代にこんな技術があったのかと驚かされる。 最後のヒッタイトの再発見が興味深かったです。 歴史からは消えたが、旧約聖書にヒッタイト?な記述。 19世紀頃からの探検家や研究者の未知の遺跡の発見、 粘土板文書の解読により、ヒッタイト再発見に繋がる。 それは紆余曲折の道のりであり、考古学や文字解読の進歩の 道のりでもあります。その行程にわくわくしてしまいました。 今後の調査・研究の進展が楽しみです。
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鉄の軍事国家というイメージを払拭してくれた内容でした。 都市のインフラや人々の食など、想像以上に発展している印象です。 多神教で征服した地域にも寛容だった点は古代ローマに通じており、現代より古代の方がグローバルな視点があると思いました。
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イメージした鉄の文明ではなかったらしい。考えてみれば聖書の世界より2000年近く前の話。碑文の解明が結構進んでいるのには驚いた。
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