商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 早川書房 |
| 発売年月日 | 2023/11/07 |
| JAN | 9784151310171 |
- 書籍
- 文庫
ポアロのクリスマス 新訳版
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ポアロのクリスマス 新訳版
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商品レビュー
4.2
35件のお客様レビュー
殺人事件がクリスマスの祝祭を一変させる、緊張感あふれるミステリーが展開されます。富豪の老当主が一族を招集し、彼の偏屈な性格が引き起こす緊迫した人間関係の中で、密室での殺人が発生。登場人物たちの複雑な感情や宿命が描かれ、読者は誰が犯人なのかという謎解きに引き込まれます。シーズンにぴったりのクラシックな雰囲気が漂いながらも、ストーリーは古さを感じさせず、最後には驚きの結末が待っています。ポアロの鋭い推理が光る本作は、クリスマスの裏側に潜む暗い真実を巧みに描き出しており、読者を惹きつけてやみません。
※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。
血縁とは呪縛のようなもの。時には自らの手で断ち切らなくてはならない。そして、人生はその人の周りを見ればその結果がわかる……。 タイトルの可愛さとは裏腹に、描かれるのは「シメオン・リーという老人がその人生で積み重ねてきたものの総決算」である。舞台はクリスマスを迎えるゴーストン館だ...
血縁とは呪縛のようなもの。時には自らの手で断ち切らなくてはならない。そして、人生はその人の周りを見ればその結果がわかる……。 タイトルの可愛さとは裏腹に、描かれるのは「シメオン・リーという老人がその人生で積み重ねてきたものの総決算」である。舞台はクリスマスを迎えるゴーストン館だが、温かな暖炉や家族団らんとは無縁で、集まった家族達の間にはギスギスした空気が漂っている。 屋敷の当主シメオン・リーは、家族の弱点や不満をよく知り、彼らの感情を面白半分にかき回すような老人だ。そんな彼のもとへ、ばらばらに暮らしていた家族たちが呼び寄せられ、やがて血なまぐさい事件が起きる。 登場人物は多い。名前をずらりと並べられると、途端に誰が誰だか分からなくなりそうだったが、それぞれの性格と配偶者がはっきり書き分けられているため、混乱はすぐにおさまった。個性はその話し方にも表れており、「ああ、いるいる! こういう人!」という説得力がある。 特に女性たちが魅力的で、賢く気配りのできるリディア、芯のあるヒルダなど、彼女たちの存在が屋敷の空気を支えている。 面白いのは、誰もが怪しいのに、誰も本当に殺人までしそうには見えないところだ。恨み、金、虚勢、嫉妬、過去への執着。それぞれに動機らしきものはある。しかし彼らを見ていると、彼らの奥にある弱さや愛情、良心も見えてくる。誰もが嘘をついているのに、その嘘が必ずしも殺人に繋がっているわけではない。 私は性格分析に気を取られ、最後まで犯人が分からなかった。 ポアロの人物評はなかなか辛口だが、人の本質を暴き立てるだけではない。誰が何を恐れ、何に縛られ、どんな虚勢を張っているのか。家族それぞれの隠された性質や弱みが言語化されたことで、ゴーストン館の空気が少し変わった。 ラストは事件中、ずっと張り詰めていた皆の空気が緩んでいる。 アルフレッドとハリーも、すぐに打ち解けることはできずとも、時間をかければいずれ笑顔でハグを交わせる関係になれる気がする。また、嫌われ者のシメオン・リーにしても、家族の性格や人間性を見抜く鋭い目があればこそ、あのような挑発ができたのだろうと思うと、彼の存在の歪な複雑さも味わい深い。 楽しいクリスマスとはいかなかったが、事件が一つの区切りになって、皆が前向きに進めるようになった。皆が意地を張ったり争ったりするのをやめ、相手と自分の欠点を認めたからこそだろう。自分から弱みを晒すのは勇気が要るが、ポアロによって本質を言い当てられたからこそ、彼らは長年の意地や葛藤を手放せたのではないだろうか。これならきっと、来年のクリスマスは楽しく過ごせるはずだ。 事件後のアルフレッドとリディアの会話からは、彼ら本来の穏やかさと互いを思いやる気持ちが伝わってくる。まるで二人を包む温かな空気に触れるようで、こちらも思わず口元が緩んでしまう。 いつも凄いなーと思うのは、各個人に確固たる意思と性格や背景から来る動機があること。これが文章の羅列である小説をミステリーたらしめてるのかも。 あとがきによると、実験的な作品でもあるらしい。たしかに、今まで読んだポアロものとは少し空気が違う。トリックもオチも挑戦的で、読んでいる間ずっと「どうも何かいつもと違うぞ?」と疑問符を飛ばしていた。 ああでも、こうなってくると、時系列順にアガサ・クリスティーの作品を追っても良かったかな……という気になってくる。シリーズの変化が追えて面白いかもしれない。 「血なまぐさい事件を」という依頼で書かれた作品とのことだが、血が多いだけで描写自体がグロテスクなわけではない。家族の不和、人物描写、クリスマスへの皮肉、そして最後に空気が緩む瞬間を楽しむ屋敷ミステリーだった。
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面白かった! 付け髭や妻とのあいだでできた息子の話でおや?とは思ってたし、ファーさんはそうなんだろうなっていうのはわかっていたけど、最後のどんでん返しでなるほどな!お見事!となった。 このどんでん返し感はゴルフ場殺人事件の展開にも似てる気がする。結構好きなタイプだ。
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以下、個人的な推理。 ぐへぇえええ! やられた。明らかに怪しいのに。こういうパターンがいちばん悔しい。 推理としては、まず血と音が偽装であることは想像できる。そうだとするとどういうことか、というと被害者シメオン・リーこそが仕掛け人だったということ。 家族に対して何らかの動揺を誘うことが目的であったと考えられる。 しかしシメオンはリウマチ患っている老人なのであそこまでの破壊工作はできなかったんではという気がするので、おそらく協力者がいた。あらかじめその協力者に頼んで部屋をいいかんじに(静かに)壊してもらって、事件時には叫んで簡単に壊して血を撒き散らして死んだふり。 で発見されたあとは最後に残った者=協力者が静かに殺した。ピラルクが傷を見たと言っているがこれは庇っているだけ。家族の誰かが犯人。 で、この時点では動物の血とは考えず(この時代にクエン酸系の工作ができると思っていなかった)、インク系と予想。であればインク関係。四男が芸術家なのでこいつだな。母親の動機もあるし、アリバイはまぁなんとかなるんちゃうかな。蓄音機とか。と予想。 いやーやられた。完全にゴムのところ怪しかったのにスルーしてしまった。うまいよクリスティ。上から目線。
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