商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | コトニ社/トランスビュー |
発売年月日 | 2023/11/14 |
JAN | 9784910108131 |
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商品レビュー
3.3
3件のお客様レビュー
友人のいとこががんで亡くなった、とは聞いていた。その人が、この岡田林太郎さんだった。 読んで行く中で、会ったこともない岡田さんが、前から知っていた友人だったかのような、なんとなく知っている人だったかのような気持ちになることがあった。それは、静かに内省した言葉が、飾ったり取り繕っ...
友人のいとこががんで亡くなった、とは聞いていた。その人が、この岡田林太郎さんだった。 読んで行く中で、会ったこともない岡田さんが、前から知っていた友人だったかのような、なんとなく知っている人だったかのような気持ちになることがあった。それは、静かに内省した言葉が、飾ったり取り繕ってごまかすことなく綴られていて、読むたびに岡田さんの人となりが染み入るように伝わってきたからなのかもしれない。 こんな表現をしてよいかわからないけどとても強く冷静に受け止めていっていたように感じた。でもその中に…、本の中で紹介していた保苅実のように勇敢で冷静、美しくとまでは、そんなにきれいには許してもらえない現実に打ちのめされそうになっている心情もありありと書かれていて、なんとも言えない気持ちになった。 ああ疲れた、仕事しすぎたな、お腹すいたな、晩御飯何食べようかな、とかそんなことを考えられるなにげない日常にこそ、未練が残っている。それこそが宝物なんだということに気付かされる。 やりたいこと、やれることをもっと時間も気にしながらやらないとと思った。丁寧に、メディアがいうような丁寧な暮らしじゃなくて…丁寧に生きれているんだろうか。 この本を残してくれたことに感謝したい。
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闘病、日記譚ですね。 印刷業界でしか分からないような専門用語が多く、一般向きではないかと。 人への感謝や著者の好みの作品紹介が多々ありました。 面白かった話というのはかなり読者を置いて空回りしているような感じがしました。 かなり退屈しましたが読み切りました。 何かを残したいという...
闘病、日記譚ですね。 印刷業界でしか分からないような専門用語が多く、一般向きではないかと。 人への感謝や著者の好みの作品紹介が多々ありました。 面白かった話というのはかなり読者を置いて空回りしているような感じがしました。 かなり退屈しましたが読み切りました。 何かを残したいという人間の本質が現れてるような本だと思います。 2018-流し読みで2023から本腰いれて読むのがおすすめです。
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2024.5.17 癌の闘病記、とくに若くして癌になった方の手記やエッセイは積極的に読むようにしている。 それは父を膵臓がんで亡くしているから、自分も癌で死ぬのではないかと思っていて、(そうでなくても日本人は1/2の確率で癌で死ぬので)その覚悟を少しずつして行きたいと思っている...
2024.5.17 癌の闘病記、とくに若くして癌になった方の手記やエッセイは積極的に読むようにしている。 それは父を膵臓がんで亡くしているから、自分も癌で死ぬのではないかと思っていて、(そうでなくても日本人は1/2の確率で癌で死ぬので)その覚悟を少しずつして行きたいと思っているから。 この手記は過去のブログを引用して今の自分がどう思うかを綴ったもので、正直みずき書林の本にはあまり興味がなかったけど、あまり年の変わらない若い方がどのようにして闘病の日々を送っていたのか、今際の際に人は何を思うのか興味があって読んでみた。 時に淡々と、時にどうしようもない切なさとやるせなさ、いたたまれなさ、どうして自分が、というそんな思いが混然となって、だんだんと死を受け入れるモードになっていくんだな、と思った。 病気は不運ではあるけど不幸ではない。 写真家の幡野さんもそのような事を言っていたような気がする。 病気になってみて当たり前だった日常の中で本当に大切なものが浮かび上がってくるんだと思う。 なんとも言えない読後感だった。
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