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2024/05/17

2024.5.17 癌の闘病記、とくに若くして癌になった方の手記やエッセイは積極的に読むようにしている。 それは父を膵臓がんで亡くしているから、自分も癌で死ぬのではないかと思っていて、(そうでなくても日本人は1/2の確率で癌で死ぬので)その覚悟を少しずつして行きたいと思っている...

2024.5.17 癌の闘病記、とくに若くして癌になった方の手記やエッセイは積極的に読むようにしている。 それは父を膵臓がんで亡くしているから、自分も癌で死ぬのではないかと思っていて、(そうでなくても日本人は1/2の確率で癌で死ぬので)その覚悟を少しずつして行きたいと思っているから。 この手記は過去のブログを引用して今の自分がどう思うかを綴ったもので、正直みずき書林の本にはあまり興味がなかったけど、あまり年の変わらない若い方がどのようにして闘病の日々を送っていたのか、今際の際に人は何を思うのか興味があって読んでみた。 時に淡々と、時にどうしようもない切なさとやるせなさ、いたたまれなさ、どうして自分が、というそんな思いが混然となって、だんだんと死を受け入れるモードになっていくんだな、と思った。 病気は不運ではあるけど不幸ではない。 写真家の幡野さんもそのような事を言っていたような気がする。 病気になってみて当たり前だった日常の中で本当に大切なものが浮かび上がってくるんだと思う。 なんとも言えない読後感だった。

Posted byブクログ