1,800円以上の注文で送料無料

いつかたこぶねになる日 新潮文庫
  • 新品
  • 書籍
  • 文庫
  • 1225-02-01

いつかたこぶねになる日 新潮文庫

小津夜景(著者)

追加する に追加する

いつかたこぶねになる日 新潮文庫

693

獲得ポイント6P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2023/10/30
JAN 9784101047218

いつかたこぶねになる日

¥693

商品レビュー

4.3

31件のお客様レビュー

レビューを投稿

2025/11/01

1冊で美術作品のような味わい。飾りたくなる感じ。 言葉と言葉のあわいをふんわり結び、形にしようとすると崩れてしまいそうな想いを繋ぎ止めてくれる。穏やかに晴れた日の昼下がりに読めばいいと思う。読んでる自分も高尚な人になったようでドヤ顔できる。 常に漢詩が入って来るため高尚感に拍車...

1冊で美術作品のような味わい。飾りたくなる感じ。 言葉と言葉のあわいをふんわり結び、形にしようとすると崩れてしまいそうな想いを繋ぎ止めてくれる。穏やかに晴れた日の昼下がりに読めばいいと思う。読んでる自分も高尚な人になったようでドヤ顔できる。 常に漢詩が入って来るため高尚感に拍車がかかる。ちょっと訳してみようかなんて思うととても時間がかかる(し、結局できない)。 でも、学校で習うものよりやはり面白いし人間味があるし可愛らしい。 これがおフランスで書かれてるって日にはもう…ねえ。

Posted by ブクログ

2025/08/30

この人のエッセイが本当に好きだ。言葉との向き合い方、付き合い方が自由で伸び伸びとしていて、けれどどこか愛憎の入り混じったような感情があって。決して読者に向けて何かを伝えようとするのではなく、どちらかというと自分自身を見つめなおして相対したものに言葉を投げかけているような文章群は、...

この人のエッセイが本当に好きだ。言葉との向き合い方、付き合い方が自由で伸び伸びとしていて、けれどどこか愛憎の入り混じったような感情があって。決して読者に向けて何かを伝えようとするのではなく、どちらかというと自分自身を見つめなおして相対したものに言葉を投げかけているような文章群は、けれどおわりににて著者自身が言っていたとおりあらん限りのもてなしを持って私たちに届くのだ。

Posted by ブクログ

2025/08/10

漢詩をめぐるエッセイ。 漢詩の魅力といえば読み下し文の音の響き、と思っていたので、読み下し文がないのには面食らった。でもそれも一瞬。ものの見方、感じ方、表現、テーマ‥なんというか、はじめて漢詩の「中身」に触れた気がする!とにかく世界を見る解像度の高さが桁違い。優れた知性が実用的な...

漢詩をめぐるエッセイ。 漢詩の魅力といえば読み下し文の音の響き、と思っていたので、読み下し文がないのには面食らった。でもそれも一瞬。ものの見方、感じ方、表現、テーマ‥なんというか、はじめて漢詩の「中身」に触れた気がする!とにかく世界を見る解像度の高さが桁違い。優れた知性が実用的ならざるものに全振りされているさまにたちすくんでしまった。 そんな漢詩への道案内をしてくれるエッセイは、散文なのに詩だった。詩ってこういうことか、と初めて思った。見過ごしてきたものたちへの扉が開く感覚。たいへんな本にとつぜん出会ってしまった。 驚愕のあまり、十数年ぶりにブクログを再開した。本書を教えてくれた友人に心から感謝したい。

Posted by ブクログ