商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 毎日新聞出版 |
| 発売年月日 | 2023/10/26 |
| JAN | 9784620210612 |
- 書籍
- 文庫
炉辺の風おと
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炉辺の風おと
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商品レビュー
4.1
12件のお客様レビュー
八ヶ岳に山小屋を購入するところから、植物や野鳥のことを主にしたエッセイ。 梨木さんの自然への思いや視点が丁寧な文章で綴られており、共感したり気づきがあったりと、ゆったりしながらも濃い読み応えでした。 後半はコロナ禍や政治のことは割と辛辣に書かれていることがあったし、お父様の...
八ヶ岳に山小屋を購入するところから、植物や野鳥のことを主にしたエッセイ。 梨木さんの自然への思いや視点が丁寧な文章で綴られており、共感したり気づきがあったりと、ゆったりしながらも濃い読み応えでした。 後半はコロナ禍や政治のことは割と辛辣に書かれていることがあったし、お父様の入院時の病院側の気配りの足りなさにはそれを読むだけで心を痛めることもあった。 全体を通して気楽に読めるものではなかったけれど、心の深くに残るものがたくさんあった、時折読み返したい一冊でした。
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「社会に不信や不安が渦巻いているときは、逃げるのではなく(逃げたらいつまでも付き纏われる)、その根本を見つめる姿勢を保ったまま、少し晴れやかになる生活のトーンを工夫しようと思う」 文中&帯より。 植物、鳥、小動物と交流しながらの、山小屋での穏やかでシンプル、温かで心のこ...
「社会に不信や不安が渦巻いているときは、逃げるのではなく(逃げたらいつまでも付き纏われる)、その根本を見つめる姿勢を保ったまま、少し晴れやかになる生活のトーンを工夫しようと思う」 文中&帯より。 植物、鳥、小動物と交流しながらの、山小屋での穏やかでシンプル、温かで心のこもった暮らしを綴るだけでなく、コロナ禍突入以後の(それより少し前からの)きな臭い政治のことも、お父上が受けた理不尽な看護のことも触れられており、頷いたり、ハッとしたり。 梨木さんの生きる姿勢は私にとってロールモデルとなった。
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読後感(読んでる最中もそうだが)が素晴らしい。 まるでキャンドルの小さな炎みたいな、手触りの良い毛布みたいな、そういう、あたたかなものに、全身が包まれる。 そんな気持ちにさせられる作品だった。 梨木香歩さんの『裏庭』やその他のエッセイで、数年前にだいぶ救われたのだが、やはりこの...
読後感(読んでる最中もそうだが)が素晴らしい。 まるでキャンドルの小さな炎みたいな、手触りの良い毛布みたいな、そういう、あたたかなものに、全身が包まれる。 そんな気持ちにさせられる作品だった。 梨木香歩さんの『裏庭』やその他のエッセイで、数年前にだいぶ救われたのだが、やはりこの方の言葉は、すごくいい。 繊細で、でもなんだか、芯みたいなものを感じられる。 梨木香歩さんのなかで生まれた感情を、梨木さん自身が、さあ言葉にしよう!と、力んでいないから読みやすくもあり、頭でイメージしやすい。 この作品に記されていることすべてを、私のなかに取り込みたい。 そう、強く願った。頭に、手足に、心に。 染み込ませたい。 苦しいとき、また読み返したい。
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