あのとき売った本、売れた本

小出和代(著者)

• 販売会社／発売会社: 光文社
• 発売年月日: 2023/10/25
• JAN: 9784334100957

商品レビュー

2024/09/25

書店員の本への愛情や苦労と喜びに溢れており、大変面白く読めました。売れる本の予測と重版のタイミング、在庫、メディア露出でのヒット、売りたい本の販促など、今まで知らない世界を知れました。

2024/09/24

サクッと読める元書店員のエッセイ。
本を1冊紹介するごとに、その本を売った時のエピソードが語られる。

ハリーポッター人気の頃、私も手に入れようと最寄りの書店に行ったのだが、在庫もないし入荷も未定なんですよと断られて残念だった記憶がある。
その時に、限られた在庫を取り合いしている状態で、大型店に残ってるどうかだと思いますよ。と助言され、大型店に電話してみると2、3冊あるというので1冊取り置きしてもらって無事購入。

この本で紹介されるものは、賞を取った本だったり、著者が今じゃ売れっ子の本だったりが多いので、何冊かは既に読んだことがあるし、何冊かは存在は知ってるし、あとの数冊は本の表紙が凝っているだとか、“ほんのまくら“というその本の最初の1行だけを見せて売る企画で最も売れた本であるとか、それもそれで面白そうだった。

都会の書店ならではの売れ方や忙しさで、大変そうであり楽しそうであり、人気書籍は1日持たず完売など、やり甲斐があるだろうなと羨ましく思った。

2024/09/08

著者は、紀伊国屋書店新宿本店の文芸書売り場で25年間書店員として働いた、名物書店員さんらしい。
本や本屋さんが好きな人なら絶対楽しめる、本屋さんの裏側が満載の一冊だった。
私自身、読書自体もだが本屋さんでウロウロするのが大好きなので、裏側を知ることができて面白かった。
書店員って、ただ本を売るだけじゃなくて本を売ることにこんなに情熱を持っていたとは…！
今後本屋さんでPOPやフェアを見る目も変わりそう。