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幽玄F
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幽玄F

佐藤究(著者)

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幽玄F

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2023/10/19
JAN 9784309031385

商品レビュー

4

120件のお客様レビュー

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2026/03/07

空のスピードに魅せられたある男の物語。何度か大きくシーン転換があるが、導入のシーンがそのまま続いたらどうなるのだろう?という期待感が裏切られた感じではあるが、それはそれで楽しめたかなという展開。

Posted by ブクログ

2026/01/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

Super8さん、おびのりさんのお勧め本です。 ご紹介ありがとうございます! 面白かったです。 やっと読めました。 三島由紀夫の関連本だということで、読了後、自分の『豊饒の海』4部作のレビュー読み直してみました。 全部ネタバレで書いてあったのでどこが関連していたのかよくわかりました。 わかったのは同じ名前(似た名前の)人物が出てくるということだけですが、後で自分で意味をそれなりに考えました。 この作品のストーリーは易永透という少年が「空の青を探し」自衛隊のパイロットになるところから始まります。 「空の青」とはすなわち「死の補色」と書かれています。 「幽玄」というのは調べてみたら奥深くて、はかりしれないこと。趣が深く味わいが尽きないこと。ということでした。 『幽玄F』のFは透が最後に乗った飛行機の名前ではないかと思われます。 『豊饒の海』4部作の自分のレビューによると、主人公の透と自衛隊機に同乗したパイロットで透の上司の松ヶ枝清文という人物と似た名前の人物の松枝清顕が第一部の『春の雪』の主人公でした。 これは偶然の一致ではないと思います。 明らかに模しています。 松枝清顕は自衛隊機で殉死した松ヶ枝と同じく二十歳で早逝しています。 『豊饒の海』第四巻『五人五衰』には安永透という十六歳の孤児が出てきます。 孤児の透は清顕の生まれ変わりとされています。 以下ネタバレの私の感想ですので、嫌な方は読まないでください。 佐藤究さんの作品は初めて読みましたが主人公の透が「空の青を探す」為にパイロットになるという夢を追うのが詩的で素敵だなと思いました。空の青の補色は死の色だそうです。松ヶ枝と透はペアを組んで自衛隊機に乗りますが 松ヶ枝は殉死し、透は生き残ります。二人はその時から同一人物となり一人の人物のあったかもしれない二つ目の人生を生きたのが透ではないかと思いました。 自衛隊機に乗り護国の為に殉死した松ヶ枝と自分の夢の為に『幽玄F』に乗って飛び立った透。 二人の人間を通しての戦争で護国の為に死んでいった若者たちの鎮魂を死の対極の色である未来の青空に向かって飛んでいくという夢に昇華させた祈りのようなものではなかったのかと思います。

Posted by ブクログ

2026/01/15

易永透、2000年生まれ。小学生の時から飛行機に心を奪われる。飛行機以外には何も目に入らない。航空機のパイロットになる、そう心に決めて目をいたわり映画も見ない。そんな男の空の航跡。 透の人物造形にひかれる。とにかく飛行機一筋、飛ぶことだけを考え、傍目には変わった、心情の無いヤツ...

易永透、2000年生まれ。小学生の時から飛行機に心を奪われる。飛行機以外には何も目に入らない。航空機のパイロットになる、そう心に決めて目をいたわり映画も見ない。そんな男の空の航跡。 透の人物造形にひかれる。とにかく飛行機一筋、飛ぶことだけを考え、傍目には変わった、心情の無いヤツ、と映る。中学で親は離婚、でも飛行機が第一なので一向に気にしない。これから先無事に生活できるのか、社会生活ができるのだろうか、などと思ってしまうのだが、やがて僧侶の祖父と同居し、高校に入ると飛行機好きのクラスメイトにも出会う。そして航空自衛隊に入り、音速戦闘機に乗る様が臨場感をもって描かれる。 しかしまた道は分かれタイ、バングラディシュ、と透の道行に目が離せない。人生行路は転変するが、あくまで求めたのは音速の空の世界、行き着く境地は『幽玄F』なのだった。 そしてもうひとつ面白いのは、2030年代まで描いていることだ。この時間設定が面白かった。航空自衛隊は航空宇宙自衛隊になる。また脇をかためる登場人物も魅力だ。祖父、高校の友人溝口、自衛隊の上司松ケ枝二佐、バングラディシュで出会う同僚ニューランズ、浮浪児ショフィクル。これらの人物が透とかかわり、物語は進む。最後の密林の展開はそううまく行くかという感じなのだが、いいじゃないか。 透はどこか「テスカトリポカ」のコジモと似てるかとも思った。表情が無く何を考えているのか分かりずらいが、底には温かい心がある。 最後の謝辞で、この本は「三島由紀夫をモチーフに」という依頼に端をはっしている、とあった。三島由紀夫の遺作「天人五衰(豊饒の海・第四巻)」に関連あり、とあり、読み終わってこれを書いてる今、検索してみると、なんと新潮社の紹介に、「妻を亡くした老残の本多繁邦は、十六歳の安永透と出会う。」とあり・・ なんとそうだったのか。・・う~ん。三島・・ハードル高いけど読んでみる? 第一部には松枝という苗字の人も出てくるのだなあ。 初出「文藝」2023年夏季号 第37回(2024年) 柴田錬三郎賞 https://shuppan-4sho.shueisha.co.jp/award.html?1 2023.10.30初版 図書館 小説丸 佐藤 究『幽玄F』◆熱血新刊インタビュー◆ 2023/10/18 https://shosetsu-maru.com/interviews/authors/storybox_interview/123 ニュースポスト7 『幽玄F』佐藤究氏インタビュー「言葉に魅入られた三島由紀夫の官能や絶対性を空とか機械を通じて描きたかった」 2023.11.10 週刊ポスト https://www.news-postseven.com/archives/20231110_1917808.html?DETAIL 好書好日 インタビュー 佐藤究さん「幽玄F」 空にとりつかれた男の生涯、「三島由紀夫の謎」に重ねる 2023.11.14 https://book.asahi.com/article/15052214

Posted by ブクログ