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高学歴難民 講談社現代新書2722
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高学歴難民 講談社現代新書2722

阿部恭子(著者)

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高学歴難民 講談社現代新書2722

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2023/10/19
JAN 9784065330869

高学歴難民

¥990

商品レビュー

2.8

23件のお客様レビュー

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2024/09/23

この本では高学歴難民の様々なケースが書かれていたが、どの高学歴難民も、「周囲の人々からの過度な期待」に応えられなかったときに、人生に行き詰まってしまうケースがほとんどだった。 「教育虐待」をする親たちの中には、親本人が学歴コンプレックスを抱いている人が多いと言うことに衝撃をう...

この本では高学歴難民の様々なケースが書かれていたが、どの高学歴難民も、「周囲の人々からの過度な期待」に応えられなかったときに、人生に行き詰まってしまうケースがほとんどだった。 「教育虐待」をする親たちの中には、親本人が学歴コンプレックスを抱いている人が多いと言うことに衝撃をうけた。近年大学に進学者が増え、学歴が一層重視される時代となったが、学歴だけでなく、他の視点からも評価できる世の中になってほしい。 学歴はいい意味でも悪い意味でも武器になるのだと感じさせられた。

Posted by ブクログ

2024/08/23

高学歴というよりは、大学院に進んだり、海外留学したり、20代後半くらいまで卒業時期を後ろにずらしてしまうと、途端に就職口が狭まるらしい。  若干ひっかかるのは、高学歴難民というタイトルなのだが、高学歴=成功が約束されている、的な構図が著者の頭の中にはあるのか?、もしくは世間一般は...

高学歴というよりは、大学院に進んだり、海外留学したり、20代後半くらいまで卒業時期を後ろにずらしてしまうと、途端に就職口が狭まるらしい。  若干ひっかかるのは、高学歴難民というタイトルなのだが、高学歴=成功が約束されている、的な構図が著者の頭の中にはあるのか?、もしくは世間一般はそう考えているのか?ということ。だから、高学歴なのにこんな目に、みたいな話なっている。  比較すれば、それでも高学歴の人のほうが成功者だし、そのネットワークには組み込まれているんじゃないかと思うけど。失敗している人はプライドが邪魔している。

Posted by ブクログ

2024/07/19

レビューを書き終わって読書会で紹介しようと思う本を部屋に取り分けていますが、その中に紛れ込んでいた本で、読みかけになっていました。読み始めたら止まらなくなり読み終えた本となります。 この本には、筆者が実際に就業支援の活動をする中で知り合った「高学歴」を持っているにも拘らず悩みを...

レビューを書き終わって読書会で紹介しようと思う本を部屋に取り分けていますが、その中に紛れ込んでいた本で、読みかけになっていました。読み始めたら止まらなくなり読み終えた本となります。 この本には、筆者が実際に就業支援の活動をする中で知り合った「高学歴」を持っているにも拘らず悩みを持っている実在の人達について書かれています。この本で紹介される「高学歴」の人とは、大学で博士号を取得、もしくは留学等を含めて複数の修士号を持つ人達を指しているようで、大学卒業後にすぐに就職をするのではなく、研究活動を30歳位まで続けている人のようです。 私の大学時代を振り返ってみると、同じ学科には100人位いて、大学院修士を卒業したのが4割程度、博士課程まで行ったのは5人程度でした、そのうち友達が3人もいました。彼らは皆、大学の教授になって活躍していますが、私が卒業したのが平成になったばかりで、まだ今と比べて修士課程に行く人も少なかった良き時代だったのかもしれません。 現在は大学院に行く人も増えて、博士課程を終えてもこの本に紹介されているように、バイトを掛け持ちしながら研究活動に勤しんでいる人も多いようです。図らずも「高学歴難民」となってしまった人達のレポートを読んで、プロを極める(夢を追いかける)のも良いが、適度な所で自分を見極めて行動する(会社に就職して社会経験を積む)のも大事なのかもしれないと、この本を読んで感じました。 以下は気になったポイントです。 ・法科大学院などの専門職大学院への進学や海外留学は、一見、カッコよく思われますが、むしろ就職の機会を逃し、高学歴難民を生み出してしまうこともある。学歴は、称号として経歴を飾るどころか「烙印」ににさえなり得る。学歴社会が崩壊に向かう時代、ありすぎる学歴は成功を遠ざけるのでしょうか(p3) ・本書の目的は、教育や雇用をめぐる社会的議論を展開することではなく、高学歴難民やその生活を支える家族の視点から、教育の意義や社会の課題、そして、個人の幸福について考えることにある(p5) ・2004年から開始された法科大学院ですが、現在はその半数以上が廃校になっている、大学院の学費は高く、法曹資格を取得した後も奨学金の返済に苦労している人々もいる。こうした事情から当初に比べて入学者も激減した(p78) ・気に入らないことがあったら、すぐ辞めるんじゃなくて、改革できるようなポジションにまで昇り詰めて自分で変えたらいい、弁護士の叔父から言われた言葉を思い出し、3年は働いてみようと決めていたが、社内では全く評価されなかった(p127) ・田舎のコミュニティは残酷である、子供時代のカーストが大人になるまで続く、自分を知る人が誰もいない世界は本当に快適であった(p158) ・大学院入学の理由は「社会を変えたい」という高い志からというよりも「就活のタイミングを逸した」「就職試験に落ちた」といったモラトリアムとしての大学院生活が主たる目的だと語っている人が少なくありません。また、社会に出る準備ができていないために大学に残った人もいる(p166) ・高学歴難民が社会的に孤立する要因として、連帯することの難しがある、とりわけ男性難民は学歴のプライドに加え、男としてのプライドの高さが連帯を妨げ、孤立を招いている(p168)より就労のハードルが高いのは、圧倒的に中年男性高学歴難民である(p169) ・学歴はなくとも事業に成功し社会的な影響力をえている人々もいる、実績で成功を収めた人々は、学歴止まりで実績のない人より、確実に社会的に評価される。この現実が、痛いほど身に染みているからこそ、高学歴難民は辛い(p185) ・世の中には成功者の言葉ばかりが溢れていますが、筆者はむしろ苦難の真っ只中にいる人々から発せられる言葉の方が胸に迫るものがあり、岐路に立たされた時、役に立つと考えている(p187) 2024年7月18日読破 2024年7月19日作成

Posted by ブクログ

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