
商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 2023/10/17 |
JAN | 9784093866972 |
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商品レビュー
4.3
29件のお客様レビュー
知らされなければ著者が20歳だとは読者の誰もが信じないだろう。人生2周目、いや3周目なんじゃないかというくらいの圧倒的な描写力で、特に祖母の日記の場面は見事である。どこかのおばあさんに取材でもして書いてるのだろうか、そのへんは分からないが、いずれにしてもすごいのひと言である。 ...
知らされなければ著者が20歳だとは読者の誰もが信じないだろう。人生2周目、いや3周目なんじゃないかというくらいの圧倒的な描写力で、特に祖母の日記の場面は見事である。どこかのおばあさんに取材でもして書いてるのだろうか、そのへんは分からないが、いずれにしてもすごいのひと言である。 ちなみに、ちょっと泣ける。他の作品も読んでみたい。
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鈴木るりかファンの私に取っては、待望の新作。 学生だから仕方がないのだけど、数年に1回のペースの出版だから、前作を忘れてしまうのが悔やまれる。 今回も、ぐいぐいと引き込まれるストーリーと描写。 前作よりも、広い視点や視野、 社会問題に対する感度や、言葉の量、 描写、素晴らしかった。 祖母がまーちゃんにネグレクトしているシーンは、自分のことができない子育てに対するストレスもわかるような気がしたし、 手を出してしまった時の死ぬほどの後悔も同じ気持ちになったし、 姪っ子と重ねてしまって辛くなったりもした。 こんな感情にさせるなんて、るりか様の技術がすごいんだ。 いい読書体験ができたし、 こんなのが書ける若者がいるなんて日本の未来は明るいのではないかと思ってしまう。
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図書館にて。 ずっと読みたいと思っていたシリーズの最新作。 読み終わって丸一日、物語が頭から離れなかった。 眼から涙は出てなくても、心のどこかがずっと泣いていた。 私は今、小学生の娘の母親だ。 娘だったこともあるし、現在は母親だ。 過去と現在の記憶、経験がこの本のいろんな部分とリンクしてまるで自分の気持ちのように辛かった。 ごめん、もうそんな言葉じゃだめだな、もう読んだが最後、タツヨさんも真千子さんも花ちゃんも私なのだ。 どうしてこの本に書かれていることが自分に起きなかったことだと思える?たまたまなのだ。偶然、私はそうじゃなかっただけ、ここに出てくる人が全員自分だったかもしれない、同じ体験をしていなくても、近い目にあったことは?似たように誰かを、娘を傷つけたことはなかったか? 罪の意識にさいなまれて、孤独でのたうち回るタツヨさんの辛さがこれでもかと伝わってくる。 だからといって、真千子さんが許せないだろうということもわかりすぎるほどわかるし、許してやってくれなんて口が裂けても言えない。 どちらの気持ちも知ってしまった花ちゃんの優しさ。 鈴木るりかさん、どうしてあなたはその若さでこんな文章が書けるんだろう? 辛いな。容赦ない。書いてても辛かっただろうな。 読み終わってこの本は、親子間の虐待の連鎖に対する怒りということでもなく、親子の和解を描くわけでもなく、表題作どおり本当に誰かの日記を読んでその後を追っているだけの物語。 そこがすごく、そうだよなと思った。 そうなんだよ、普通は、現実は、いつも何も、劇的に解決なんてしないんだ。 胸に残る後悔、足りなかった何かはなんだろう、あの時ああしなければ、とずっと繰り返し考えながら抱えて、心にしまって生きていく。 誰でもそんな昨日があると思う。 読み返すのは辛い本。 でももう読み返さないかもしれなくても、手元に置いておきたい本だと思う。 そして、次回作待ってます。
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