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星に願いを の商品レビュー

4.2

24件のお客様レビュー

  1. 5つ

    8

  2. 4つ

    11

  3. 3つ

    4

  4. 2つ

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2024/04/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 大学生になっても一年に一冊は書き続けるるりかさん、すごいね。今回はばあちゃんの過去が明らかに。ってことは、前作とか書く前からある程度構想していたってこと?畏れ入り屋の鬼子母神ですわ。  ばーちゃんの日記がほとんどの内容なので、☆は4つにしたけど、虐待の話とか昔の結婚のこととか、よく調べたねえと感心するばかりです。簡単なお涙頂戴にしていないところもいいねえ。  

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2024/04/15

題名の意味を知り感動 言葉は暴力よりも強く鋭利なものなんだろう。 諸刃の剣、と似たようなものだと思った。 毒にも薬にもなる、形のない音。 それが言葉だと思った。 続編になるにつれてだんだんと重い話となっている。しかしそれと同時に生きることの素晴らしさや「生きたい」と思える原動力...

題名の意味を知り感動 言葉は暴力よりも強く鋭利なものなんだろう。 諸刃の剣、と似たようなものだと思った。 毒にも薬にもなる、形のない音。 それが言葉だと思った。 続編になるにつれてだんだんと重い話となっている。しかしそれと同時に生きることの素晴らしさや「生きたい」と思える原動力になっていく。 鈴木るりかさんの本は、きっとこれからも誰かの心を変える力を持ったものだと私は思う。

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2024/04/07

重い、あまりの辛さに読んだ後落ち込むくらいに。 人と人、些細な言葉で相手を傷つけ、一生を後悔と自責の念で過ごしたおばあちゃん。 花ちゃんの日常にも繋がる負の連鎖。 最後の謎解きが当たっていても違っていても何も変わらない、辛い。 これを若い作者が書いたことに驚き。

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2024/04/07

田中さんシリーズ。 おばあちゃんの思いが痛いほど伝わってきた今作。 「金の星」も人の優しさが時には辛く感じる。香川くんには幸せになってほしいな。 二十歳になった鈴木さんの世界観は、更にパワーアップ。天才か。

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2024/03/27

続編だと知らずにこの本から読んでしまい、さっぱり分からないまま終わった。ちゃんと最初から読もうと思う。

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2024/03/11

「老後は、子育ての成績表ですよ」という言葉をラジオで聞き、自分の今を思う花実の祖母。彼女の日記に圧倒された。多くの悔恨と諦めようとする中での少しの期待があった。そうなった理由がまた悲しく、どうしようもなかったのかもしれないが、自分がやって来たことへの始末のつけ方は、それでよかった...

「老後は、子育ての成績表ですよ」という言葉をラジオで聞き、自分の今を思う花実の祖母。彼女の日記に圧倒された。多くの悔恨と諦めようとする中での少しの期待があった。そうなった理由がまた悲しく、どうしようもなかったのかもしれないが、自分がやって来たことへの始末のつけ方は、それでよかったのではと思った。負の連鎖を断ち切る難しさの中で生きてきて、断ち切る兆しを見られたことも、彼女にとっては最高の時間だったはず。 でも彼女の娘、つまり花実の母親の真千子も、負の連鎖の犠牲者でたくさん辛い目にあってきた。それを本当に頑張って頑張って生きてきたこと、花実と正面から向き合って育てていることは、すごいことだと思う。真千子は大家さんといつもふざけた話をして、2人とも明るくて楽しい人だが、辛いことを経験しているからこそなんだと思う。 そして、賢人が花実の祖母の日記について語った内容に驚いた。人がわかり合える難しさ、わからなさの怖さを考えさせられた。このことは、花実がずっと考えて抱えていくことだけれど、星に願った思いのように、そうであってほしいと私も思った。祖父と祖母が光の中を歩いていけてますようにと。 その後に改めて、花実の担任だった木戸先生の言葉の重みを感じた。「すべてを知ることがいいことだとは限りません。その必要もないんです。そして知ってしまったあとでは、知る前にはもう戻れないんですよ」 この先、皆がどういう道を歩いていくのかとても気になる。いつかこの続編が出版されるのが、楽しみ。

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2024/03/03

『さよなら田中さん』で田中母娘のファンに。 以後の『太陽は〜』『私を月〜』は読んでいないので、伏線がわからない部分もあるのですが、 いい作品だと思いました。 母娘がこれからも仲良く、幸せでいてほしい。

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2024/02/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

るりかちゃんの本は3冊目。 さよなら田中さん。落花流水。 そしてこの星に願いを。 読む順番間違ってたー! さよなら田中さんの続編2冊も出てたのに読まずにコレ読んじゃった。汗 罪を背負って生きてきたおばあちゃんの日記。 生きる事、罪を犯す事、罪を償う事、親、兄弟、結婚、夫、子供、そして家族。 まりえママの真心。香川君の償い。おばあちゃんの通帳。 人を思うお金には色々な種類?が有るんだなぁと。 後悔しない生き方って難しいなぁとつくづく考えさせられたこの本を書いたのがまだ二十歳のるりかちゃんだって事がスゴい。 何回目の人生なんだろう?こんなに考えさせてくれる本を書けるなんて。 私も人生最後にはハサミムシになれるかな? なりたいな。 叶恭子さんも言っていたな。むしろ昆虫から教えられることの方が多いって。

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2024/01/26

今回もとても良かった! 過去作はブクログ前だったので記録だけ。 初めて「さよなら、田中さん」を読んだ時、おもしろさと共に作者の若さや筆致やとにかくいろんなことに衝撃を受けたことを思い出す。 今回もこれまでの登場人物たちが深掘りされて背景が深まるので、あっという間に読んでしまう。...

今回もとても良かった! 過去作はブクログ前だったので記録だけ。 初めて「さよなら、田中さん」を読んだ時、おもしろさと共に作者の若さや筆致やとにかくいろんなことに衝撃を受けたことを思い出す。 今回もこれまでの登場人物たちが深掘りされて背景が深まるので、あっという間に読んでしまう。 もっと花ちゃんたちのことを追いかけたくなってしまう。

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2024/01/24

 るりかさん2冊目。「14歳、明日の時間割」は面白かったなぁ。 今回も実に軽妙なテンポの良い文体で、時に声をあげて笑いながら読んだ。  おばあさんの日記からはがらりと様相が変わりました。夏目漱石の「こころ」のような。20歳前後の女子大生が書く小説とは思えない内容です。思わぬ展開に...

 るりかさん2冊目。「14歳、明日の時間割」は面白かったなぁ。 今回も実に軽妙なテンポの良い文体で、時に声をあげて笑いながら読んだ。  おばあさんの日記からはがらりと様相が変わりました。夏目漱石の「こころ」のような。20歳前後の女子大生が書く小説とは思えない内容です。思わぬ展開に戸惑いながら1日でのいっき読みでした。けっこう、シリアスなストーリーになりました。はい。

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