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土偶を読むを読む

望月昭秀(著者), 小久保拓也(著者), 金子昭彦(著者), 佐々木由香(著者), 山科哲(著者), 菅豊(著者), 白鳥兄弟(著者), 松井実(著者), 吉田泰幸(著者), 山田康弘(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文学通信
発売年月日 2023/04/28
JAN 9784867660065

土偶を読むを読む

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商品レビュー

4.4

18件のお客様レビュー

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2024/04/08

「土偶を読む」を読んで、考古学会批判が結構書かれてて、それはどうなんだろう、と思っていたら、なんと「土偶を読むを読む」という考古学会の視点からどう捉えてるのかを書いた本があると言うことで、これは両者の言い分を聞かないと失礼なので、読みました。 読んで改めて思ったのは、批判本は嫌...

「土偶を読む」を読んで、考古学会批判が結構書かれてて、それはどうなんだろう、と思っていたら、なんと「土偶を読むを読む」という考古学会の視点からどう捉えてるのかを書いた本があると言うことで、これは両者の言い分を聞かないと失礼なので、読みました。 読んで改めて思ったのは、批判本は嫌いだなと。批判するのはいいのだけど、批判の仕方がなんか子どもじみてるというか、相手を馬鹿にしてる感じがして嫌でした。 コトを批判して、人格を否定しない 批判の時に相手をバカにしない こういうことは注意したい でも、「土偶を読む」のように、一つのストーリーで土偶を語るのは、ただ我々がスッキリしたいと言うだけで、ある側面でしかないのかもな、と「読むを読む」を読んで思いました。 わからなさと向き合う 結構大事なことだと僕も思っていて、科学の発展でわかることは増えてきてるけど、全てを分かろうとはせず、少しずつ教えてもらえることを喜んでいきたい。 あと専門領域の難しさを感じました。 議論の蓄積があって、やっぱりそれを前提にした議論をしていかないと、過去の研究者たちに失礼だし、だからと言って、膨大な研究領域を調べ切ってからしか研究できないのも違うと思う。この塩梅をどうしたらいいのだろうと思いつつ、お互いが歩み寄るしかないのかな、って気がします。 オレがオレが、みたいにならず、閉鎖的にもならず、閉鎖的になってないつもりが実はなっていることにも自覚的になり、お互いがちゃんとアウフヘーベンできる土台ってできないだろうか。 巨人の肩にどこまで乗って、どこから降りるのか。 哲学では、哲学カフェとか、結構オープンな活動ができてるので、こういうのが参考になるのかな

Posted by ブクログ

2024/03/24

縄文時代につくられ、国宝にも多く指定されている謎を秘めた土偶は、どのような目的でつくられたのかは解明されておらず、それだけに人気が出ており、「土偶展」などあろうものなら多くの来場者で賑わうようだ。 新たな切り口で土偶の謎を解いたとする竹倉史人の著者「土偶を読む」は、サントリー学...

縄文時代につくられ、国宝にも多く指定されている謎を秘めた土偶は、どのような目的でつくられたのかは解明されておらず、それだけに人気が出ており、「土偶展」などあろうものなら多くの来場者で賑わうようだ。 新たな切り口で土偶の謎を解いたとする竹倉史人の著者「土偶を読む」は、サントリー学芸賞を受賞し養老孟司氏も推薦したとのことだが、受賞の大きな理由の一つには、閉鎖的な考古学会に対する批判を評価したことがあげられる。 しかし最初から考古学会に挑戦してきた訳ではなく、自説を満足に取り上げてくれなかったことに対する不満から出てきたもののようである。 しかし本書にも菅豊東京大学東洋文化研究所教授が述べているように、知の「鑑定人」である専門家の専門知批判はしてもよいが、専門知を否定してはいけないには同感だ。 竹倉氏は、かなり痛烈に考古学者を批判しているが、「土偶を読む」を読んで感じたのは、学術的な根拠からくるものではなく、何だか私怨からくるようなものだった。 本書では、竹倉氏が見た目が似ていることから結論づけられた土偶=植物や貝説を、一つ一つ本当にその時代、その場所に、その植物や貝があったのか。その場所でその土偶がつくられた根拠は妥当なのか等検証し、間違いを指摘している。 土偶の研究はかなり以前から行われていて、竹倉氏の主張は、どう考えても妥当性のないものと判断せざるを得ないことがわかる。 表現の自由はあるので、何を主張しようと何を出版しようと自由だろうが、一般書ではなく学術研究書としては不適格だろう。 本書の著者の望月昭秀氏が述べている、以下の文は理解できる。 『土偶を読む』での読み解きは破綻している。 読者に対して誠実ではない面や、過去の研究を都合よく利用した上に軽視し、時に読み間違え改変し、さらに敵視する姿勢ははっきり言って不快で、筆者は本書を書き、編するにあたり、「この先は通さねえぜフェイク野郎」という気分でもあった。 「フェイク」なのは『土偶を読む』を持ち上げ、評価した多くの知識人にも言える。専門外の領域に踏み込み評論するのであれば、まずは自身がそのジャンルの専門外であることを前提とした上で評論すべきであるはずなのに、何もかもわかっているかのように振る舞い、正しくジャッジできないような事柄でも、簡単に「正しい」と評価する。そこにも大きな憤りを感じる。 本書での検証に、もし反論があるのであれば、批判を受け止め、再度きちんと調べ、取材をし、真摯に応えたいと思う。

Posted by ブクログ

2024/03/17

実りの多い本だと思います。この本の反論対象である『土偶を読む』(以下「元ネタ本」と呼ぶ)の議論を検証できるということだけではなくて、元ネタ本のまわりに群がるいろんな事象に対して、冷静な検証ができると思います。 この本では、元ネタ本における土偶の説明は恣意的な分析で論証が破綻してお...

実りの多い本だと思います。この本の反論対象である『土偶を読む』(以下「元ネタ本」と呼ぶ)の議論を検証できるということだけではなくて、元ネタ本のまわりに群がるいろんな事象に対して、冷静な検証ができると思います。 この本では、元ネタ本における土偶の説明は恣意的な分析で論証が破綻しており、まともにとりあうべきものではないと検証しています。 そして、”群がるいろんな事象”とは、具体的には以下のようなことです。 ・元ネタ本がサントリー学芸賞を受賞した ・養老孟司が推薦した ・NHKが元ネタ本を好意的に紹介した ・NHKのその紹介の際、専門家のコメントを歪曲して使用した ・小学館が、元ネタ本の続編みたいな「~図鑑」を出版した 私は、元ネタ本がフェイクなのは仕方ないとして、これを持ち上げて評価した知識人やNHKや出版社は本当に罪深いと思います。知識人やNHKや評価の高い出版社においても、実際にこういうことがあるのだ、ということを示す好例になると思います。将来的に、社会における情報の取り扱い等についての教材になってもおかしくないと思いました。【2024年3月16日読了】

Posted by ブクログ

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