商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
| 発売年月日 | 2023/10/10 |
| JAN | 9784488025670 |
- 書籍
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帆船軍艦の殺人
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帆船軍艦の殺人
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商品レビュー
3.2
21件のお客様レビュー
2026年2月読了。 18世紀イギリスが誇る帆船軍艦ハルバート号で起こる殺人事件を描く意欲作。マニアックな題材を十二分に活かし、見事に鮎川賞を受賞した作品だ。 この小説はミステリー要素以上に帆船軍艦の悲惨な労働環境を色濃く描くところが注目できる。海の男というと陽気な水夫の姿...
2026年2月読了。 18世紀イギリスが誇る帆船軍艦ハルバート号で起こる殺人事件を描く意欲作。マニアックな題材を十二分に活かし、見事に鮎川賞を受賞した作品だ。 この小説はミステリー要素以上に帆船軍艦の悲惨な労働環境を色濃く描くところが注目できる。海の男というと陽気な水夫の姿が思い浮かぶが、その実情は過酷な労働環境を酒と歌で誤魔化しているのだ。彼らの日常がいかに狂気に満ちているかは、強制徴募されて軍艦に乗せられた主人公ネビルの視点からありありと伝わる。4時間おきの肉体労働、落ちたら死ぬ高所での作業、食事はウジの湧いたビスケットや乾いた牛肉、過度に厳格な艦の掟と鞭による懲罰。まさに奴隷のような労働環境といっていい。 そんな過酷な日常だが、食卓班の水兵たちとのやりとりには心温まるものを感じる。同じ境遇をもつ彼らの連帯意識や結束感に心癒される気持ちだ。だから狂気に満ちた日常もどこか愉快に感じられるのが不思議だった。 このように舞台設定や人物描写は魅力的だが、ミステリー要素については残念ながら物足りなかった。暗闇下の殺人や密室殺人など少し事件がパンチが弱い。この舞台ならではのトリックがあるのは魅力的ではあるが、その扱いがあっさりしているのがもったいない。
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良作。鮎川哲也賞って本格に大きく偏っているイメージなんだが、本作は謎解き部分はかなりあっさりしており、どちらかというと、強制徴用により妊娠中の妻と離別した男の苦難を描いた冒険譚的なパートが非常に面白かった。 水兵は4時間ごとの2交代制で過酷な肉体労働を強いられ、睡眠時間もわずか4...
良作。鮎川哲也賞って本格に大きく偏っているイメージなんだが、本作は謎解き部分はかなりあっさりしており、どちらかというと、強制徴用により妊娠中の妻と離別した男の苦難を描いた冒険譚的なパートが非常に面白かった。 水兵は4時間ごとの2交代制で過酷な肉体労働を強いられ、睡眠時間もわずか4時間。食べ物はウジ虫の沸いたビスケットと塩漬けにされた硬い肉。士官に気に入らないことがあると水兵は鞭を打たれて、全身に赤い模様が浮かび上がる。そんな環境で精神が荒廃し、狂い出す者も多い水兵達だが、語り手ネビルは同じ水兵仲間と打ち解け合うことでなんとか正気を保っているが、仲間と共に船からの脱出を試みる。そんななか不可能状況で水平達が次々殺されていき…という内容。 不可能状況は1つ目と3つ目で、前者は暗闇の中でどう標的を狙ったのか?後者は密室からの犯人の消失であり、いずれも舞台設定を存分に生かしたユニークなトリックである。ただ、数十人単位で死ぬ海上戦が描かれてしまうと、連続殺人はいささか添え物の感があり、本格厨の私でさえ緻密に計画された脱出劇を見たかったという思いがないこともない。 選評を読むと著者は最終候補に残るのは5度目ということで、著者の精神力と体力が本作の水兵達を凌ぐレベルで凄い。本作は受賞して然るべき作品と思う。鮎川哲也賞にハズレなしが今のところ継続されている。
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- ネタバレ
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2025/06/03 読了。 図書館から。 船上の生活の厳しいこと。 あんな強引に連れていかれてしまうんですね。 あまり触れたことのない世界の話で想像が難しく 細かく理解が及んでないかもだけど、トリック等面白かったです。
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