商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 朝日新聞出版 |
| 発売年月日 | 2023/10/13 |
| JAN | 9784022952387 |
- 書籍
- 新書
訂正する力
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訂正する力
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商品レビュー
3.7
111件のお客様レビュー
過去の間違いを認め、正しく訂正していくことが大切。そういう話かと思ったが、もう少し深い話でした。 この本では、間違いをただ訂正するだけではなく過去との整合性を保ちながら訂正していく力が大切だと言っています。 また、興味深い言葉として、「反証可能性と訂正可能性」がでてきました。 「...
過去の間違いを認め、正しく訂正していくことが大切。そういう話かと思ったが、もう少し深い話でした。 この本では、間違いをただ訂正するだけではなく過去との整合性を保ちながら訂正していく力が大切だと言っています。 また、興味深い言葉として、「反証可能性と訂正可能性」がでてきました。 「反証可能性」は現在正しいとされているものは常に反証される可能性にさらされ、反証されるまでは暫定的に正しいものとして扱われるという自然科学の考え方です。 一方で作者の述べる「訂正可能性」は、一度反証された論を打ち消さないという点で反証可能性とは異なっているというのです。 この反証可能性と訂正可能性という考え方は今まで自分の中で言語化されていなかったため、訂正することの改造度が上がりました。 ただ訂正する、だけではなく場面によって使い分けができるといいなと思いました。 また、訂正を受け入れる土壌を作ることが大切だとも思いました。まずは自分の周りから訂正を受け入れる土壌を作っていきたいです。
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政治家や官僚などに代表されるように、日本社会全体には、意見を変える力、つまり「訂正する力」のなさがはびこっている。 「訂正する力」とは、過去の一貫性を主張しながら、実際には過去の解釈を変え、現実に合わせて変化する力、つまり、過去と現在をつなげる力である。 それは、「持続する力」で...
政治家や官僚などに代表されるように、日本社会全体には、意見を変える力、つまり「訂正する力」のなさがはびこっている。 「訂正する力」とは、過去の一貫性を主張しながら、実際には過去の解釈を変え、現実に合わせて変化する力、つまり、過去と現在をつなげる力である。 それは、「持続する力」であり、高齢化社会に対応する「老いる力」であり、過去を覚えている「記憶する力」であり、「読み替える力」である。 日本には、ぶれないことをアイデンティティにして、「訂正できない土壌」がある。 また、いまの日本人は、対話において信頼関係を築く訓練を受けておらず、いたずらに意見を変えると攻撃の対象になるかも知れないという不安を抱えている。 このあたりまでの論理はある程度理解できたが、終盤、多く出てくる哲学的な論理は理解に苦しんだ。 自分にも「訂正する力」が身につけば、生活や対人関係において役に立つだろうという気持ちで、手に取ったが、この本は、そんな易しいノウハウ本ではなく、もっと深い哲学の本であり、著者の主張にはついていけなかった。 行動経済学におけるサンクコストの議論に通じるものがあること、理系の世界には過去の理論はなく、反証可能性の原理に基づき、過去はリセットされるのに対し、人文系は訂正可能性の原理に基づき、過去は訂正されるなどはある程度わかったが、何度も出てくる「じつは・・・だった」という気づきが大事という著者の世界観は深すぎて腑に落ちなかった。
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訂正できる力を身につけたいと思った。 1つの考え方に固執するのでなく、訂正して柔軟で平和に暮らせるように。 AIが台頭する時代には、人の作家性、この人でなければという部分がより重要視されるという部分も響いた。
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