ひゃっか！ ハルキ文庫

今村翔吾(著者)

• 販売会社／発売会社: 角川春樹事務所
• 発売年月日: 2023/10/14
• JAN: 9784758445955

商品レビュー

2024/09/18

高校生が生け花のパフォーマンスバトルに参加する話。
あいかわらず一瞬でキャラクターの特徴を捉え、しっかりとしたストーリーに的確な文章力と、まるで昔の三谷幸喜さんのような作品作りのうまさ。
この作者で及第点以外の作品を見たことがない。
けれども、この作品には突き抜けるような何かもない。今村さん以外の作者だったら文句なしに星4だけど、限りなく星4に近い星3評価にしました。
青春もの読みたい人には文句なしにオススメです。
星5評価してる人がいても全然納得できます。

2024/08/25

今村翔吾さんの作品を初めて読みました。歴史小説はハードルが高い…と思っていたところに見つけた現代高校生が主役の小説！しかも著者サイン本を手にできたのです✨
面白くてひきこまれてどんどん読んでしまいました。青春だ〜！ありありと舞台の様子が目に浮かびました。

2024/08/19

直木賞も受賞し、活躍めざましい今村さんの歴史小説が少し気になってるが、手が出てない状況。宣伝文句等を読んでも、歴史小説ではあるが創造性やエンタメ性の高い物語なので、今の自分には合わないかなとも感じてる。その今村さんの小説の中で初読みとして、ウォーキングのお伴で適当に選んだのは、全国高校生花いけバトルを題材にした青春ライトノベルの本書。
現実に開催されている花いけバトルの存在自体、読むまで全く知らなかったが、公式HPを見て見識を新たにした。閉鎖されがちな華道の世界を飛び出し対抗バトルで行う大会は、5分間という短さの中で、観客として見るに楽しく、勝敗の投票にも参加でき、ハプニング性もあるなか面白そうな大会だと言える。小説の方ではいわゆる高校生部活動ストーリーとしてあるある展開だし、伏線にもならないけど回収も月並みだし、全国決勝まで進む道のりは安直すぎて、果たして繰り広げられる破天荒な出し物が、5分間しかない持ち時間で成り立つのかも疑問。まあ、競い合う緊迫さは十分伝わり、耳には楽しいエンタメなので、ながら聴きには良くて、この暑さでのウォーキングを乗り切れた点は感謝している。ただ次に「じんかん」とか「塞王の楯」を読んでやろうという気には、残念ながらならなかった。