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世界秩序の変化に対処するための原則 なぜ国家は興亡するのか
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世界秩序の変化に対処するための原則 なぜ国家は興亡するのか

レイ・ダリオ(著者), 斎藤聖美(訳者)

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世界秩序の変化に対処するための原則 なぜ国家は興亡するのか

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 日経BP/日経BPマーケティン
発売年月日 2023/09/23
JAN 9784296116188

世界秩序の変化に対処するための原則

¥4,400

商品レビュー

4.1

8件のお客様レビュー

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2025/11/19

過去の分析により覇権国が興隆するパターン(ビッグ・サイクル)を見出した渾身の一冊。 著者の真摯な姿勢もひしひしと伝わってきます。

Posted by ブクログ

2025/09/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

内容は文句無し。膨大なデータに基づいた分析から、債務問題がいかに国家を不安定させるか、議論の余地無く示している。経済にフリーランチは存在しないのだ、と言う当たり前のことを改めて思い起こさせてくれる。当たり前なのだが、この現象から逃れられた国家が存在しない、と言うことは、もう少し重く見られても良いと思う。 国内で消化していようがいまいが、債務問題を抱えていれば、いずれは通貨の価値が下がることは避けられない。だからこそマネタイゼーションが禁じ手とされている訳だし。資本主義、市場主義である限り、"This time is different" などは結局、存在しないのだろう。 個人の資産運用に置いても、債務性資産やドルをどの様に持つべきか、どうすれば決定的な破局を回避できるか、という点は、ダリオ氏の言う通り、今後は益々大事になるだろう。もっとも、個人でピュアアルファファンドのような高度な分散は無理だろうが。 気になるのは、アメリカに代わる覇権国家として中国、ドルに代わる基軸通貨として元を考えているところ。データからはアメリカの衰退を予想せざるを得ず、努力しても衰退を緩やかにすることしか出来ない(衰退を避けられた国家はない)わけで、それに代わる国家としてはデータ上は中国しか無い、というのは理解できる。だけれども、ダリオ氏は本当にそれで良い、と思っているのかが分からない。 そこから先は信条になってしまうので、資産運用と言う分野では障害になってしまうのだろうが、あるべき世界かどうか、と言う問いから逃れ続けることは出来るのだろうか(この辺り、パッシブ投資の没倫理性とも根を同じくするが)。 中国が長期的視野に立って国家運営しており、他国との無駄な軋轢を可能な限り避ける戦略を採っている事は一見素晴らしい事ではあるが、それらは(少なくとも現時点では)あくまで強権的な支配体制を成り立たせる為のものでしか無い。そんな社会にしたいのか、と言う問いを投げてみたいと思うのは、不躾なのだろうか(なので、開発中というAIダリオにちょっと期待)。答えの無い議論を避ける為に敢えての事と思うが、その辺りの意見を全く書いて無いのが、個人的には本書で唯一の不満であった。 もっとも、古代ギリシアでも寡頭制が最良と考えられていた時はあったので、もしかすると、気候変動等も含めて混迷の度を深める時代には、政治体制すらもここ50年ほどの考え方とは変える必要がある、という事かも知れないが。

Posted by ブクログ

2025/05/06

-- 歴史上の覇権国のアップダウンを一般化して、 現在の米中関係について語ったもの。 覇権国は力と金が全てで、通貨は重要な位置付けされており、 基軸通貨含めた全ての通貨は、 ハードマネー→兌換紙幣→不換紙幣 と流通性が増し、債務のインフレにより価値の切り下げや最悪の場合破綻まで...

-- 歴史上の覇権国のアップダウンを一般化して、 現在の米中関係について語ったもの。 覇権国は力と金が全てで、通貨は重要な位置付けされており、 基軸通貨含めた全ての通貨は、 ハードマネー→兌換紙幣→不換紙幣 と流通性が増し、債務のインフレにより価値の切り下げや最悪の場合破綻まで進む 受け取る金利がそのリスクに耐えているかは常に確認する必要あり (切り下げは偶発的かつ非漸進的に実行される) 産み出した債務が生産性向上や投資収益獲得に有効的な場合のみ、健全的に世界が回りバブルにならない 債務サイクルの観点からは、米国が覇権を維持するのは厳しく、中国に抜かれるのは時間の問題とのこと (強みは経済軍事教育通貨のシェアが依然首位、という爆アドだけ) -- 資本主義のプロパガンダか感情的な偏見か、 中国という社会主義国が世界を牽引する姿が見えなかった が、 過去の論理展開的にも米国の衰退、つまり中国の成長はなるほどありそうと思ってしまった 因みに人生の中で覇権国が変わる経験はないため、現状からの変化は想像しづらいらしい 米国日本の両国で不健全なインフレが進んでいる以上、 通貨価値や生産性向上上昇も見込める投資をしたいが それが中国、、、? 本筋ではないがこれを書いてて、 社会主義についても考えさせられた

Posted by ブクログ