商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2023/09/21 |
JAN | 9784334100513 |
- 書籍
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本の背骨が最後に残る
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本の背骨が最後に残る
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商品レビュー
4.2
57件のお客様レビュー
本屋さんで、表紙買いした本。 読み終えて、とても、センスのある作家さんだと思いました。装丁の効果もあるでしょうが、作品全体に華があります。怖い話のはずだけど、イメージされるのは暗い色ではなく、何故か明度の高い色。 書いてあることは、相当酷いんですけどね。 拷問に次ぐ拷問ですよ。...
本屋さんで、表紙買いした本。 読み終えて、とても、センスのある作家さんだと思いました。装丁の効果もあるでしょうが、作品全体に華があります。怖い話のはずだけど、イメージされるのは暗い色ではなく、何故か明度の高い色。 書いてあることは、相当酷いんですけどね。 拷問に次ぐ拷問ですよ。とにかく誰もがとんでもなく痛い目、物理的に怖い目に遭っている。でも、読んでいる私は、痛いとも怖いとも思わない。 思うに、この人の文章には、匂いや温度、湿度がないんですね。この喩えで伝わるか分からないけど、体温のない文章を書く人だと思います。 だから、怖くない。テレビで殺人シーンを見ても怖くないのと似てるかな。舞台の作り物感、ドラマのセット、華やかな造花。 明治、大正期のいわゆる「文豪」たちの何気ない文章が、何を書いてもそこはかとなく暗く湿気ているのとは逆だなと思いました。作家の生きた時代の空気でしょうか。 恋愛の汚い所もうまいことオブラートに包んでキラキラに見せてくれる少女漫画みたいな、ライトなホラーでした。ある意味、安心して読める…ともいえる。 短編集ですが、痛妃婚姻譚が好きです。 「世にも美しい」が二文続けて出てきた時は、校正、仕事しろ!って思いましたけど。
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残虐な描写だけど嫌悪感を感じない。そしてグロいとも思わず読める自分に残虐さがあるのかと疑いたくなる。それとも、傷つけられている人が弱さをみせていないからなのか。 読んだあとにあいみょんの歌を聴いてこの本はあいみょんの歌声が合っていると思った。
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- ネタバレ
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退廃、耽美、幻想、妄想、デカダンス、サディズム…よーこんな設定を考えるわっていう短編7編。 この手の話が徹底的に苦手な俺ですら、引き込まれて読んでしまうのだから、自傷系ゴスロリとか、眼帯包帯系コスとか、そういうの好きなら是非読んでみて欲しい。 読了後、あっさりさっぱりした早朝の山の空気が吸いたくなったりした←これも誉め言葉
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