商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2023/09/20 |
JAN | 9784166614240 |
- 書籍
- 新書
中国「軍事強国」への夢
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中国「軍事強国」への夢
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商品レビュー
4.3
8件のお客様レビュー
著者は中国国防大学教授(上級大佐)で、中国軍人の中でもタカ派として知られている劉明福 内容よりもこの人物に関心。ただの覇権主義者かと思いきや、非常に魅力的らしい
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正しいかは別として、中国の戦略的思想は、どの側面からも考え抜かれており、行動との整合性がある。 中国側からの視点に触れた後は、日本国内での中国論がいかに的外れであるかを痛感する。 国産装備が優秀だとか、水陸機動団が精強でだとか、防衛力のみが強調され、マスコミやネットで喧伝されるこ...
正しいかは別として、中国の戦略的思想は、どの側面からも考え抜かれており、行動との整合性がある。 中国側からの視点に触れた後は、日本国内での中国論がいかに的外れであるかを痛感する。 国産装備が優秀だとか、水陸機動団が精強でだとか、防衛力のみが強調され、マスコミやネットで喧伝されること自体が中国の情報戦の効果なのではないかと考えてしまう。
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習近平のブレーンとされる劉明福国防大学教授(上級大佐)の著書。極めて鮮明に中国の発展観・国防観が明らかにされていて、(当然同意はできないが)率直で読んでいて気持ちが良い。ハイライトは第5章の「反台湾独立から祖国の完全統一へ」ということで、基本的には武力統一が出来て、台湾も米国も(...
習近平のブレーンとされる劉明福国防大学教授(上級大佐)の著書。極めて鮮明に中国の発展観・国防観が明らかにされていて、(当然同意はできないが)率直で読んでいて気持ちが良い。ハイライトは第5章の「反台湾独立から祖国の完全統一へ」ということで、基本的には武力統一が出来て、台湾も米国も(日本も)抑止される強固な態勢を以て無血開城を目指している。その際、米国が反論し難いように、南北戦争における北部のスタンスを行動の指針に据えているところがとても興味深い。 全般的には、中国が目指すべき理想とそれに向けたナラティブが散りばめられていて実現可能性は未知数だが、このような長期目標を立てていることを念頭に置いて行動すべき。 ただ、一番目を引いたのは冒頭の劉明福の日本の読者向けの巻頭言とそれを解説した訳者の加藤氏の解説。日本は米国の統治下であり解放されるべき、米軍が日本から離れ安保条約を破棄し、新日本は米中の間で中立を維持し、親米・親中であり、双方から尊重される独立自主の新日本たるべしと、そしてその発想は習近平や軍高官も同じで自主独立の際の核武装や民主主義制度は容認すると。まあ、日本人(右翼にも左翼にも。空想的平和主義に毒された人はともかくとして)に刺さる上手いナラティブを考えるものだなと思いました。
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