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お客さん物語 飲食店の舞台裏と料理人の本音 新潮新書1011
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お客さん物語 飲食店の舞台裏と料理人の本音 新潮新書1011

稲田俊輔(著者)

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お客さん物語 飲食店の舞台裏と料理人の本音 新潮新書1011

946

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2023/09/19
JAN 9784106110115

お客さん物語

¥946

商品レビュー

3.7

11件のお客様レビュー

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2025/04/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

飲食店の裏話的なエッセイ集という感じでしょうか。気軽に読めて面白いです。 雑誌「dancyu」で時々お見かけするカレー屋さんだなと思って手に取り。しかし本書を読んだら「カレー屋さん」ではなく「南インド料理屋さん」が正しかった。 時々見かけるお客さんに「いつもありがとうございます」とお店として感謝の気持ちで声をかけるということはあると思います。(p14)でも気軽に行けるのが良かったのに行きにくくなってしまったという投稿を見たことで、著者は申し訳なく思ったとのこと。 私もそのお客さんと同じ思いしたことあるなぁと思いました。足遠のいちゃいましたね。 でもそう声かけられて嬉しいお客さんもいるかも知れないし、お店としての気持ちも分からなくはないし難しいですね。どれが正解、はない気がしました。 一人で飲食する人についての話も興味深かった。自分は地元でなければ基本一人でご飯食べるのは行けます。居酒屋も一人でも大丈夫そうな店舗は選ぶけれど一人で行けるし、バーもハードル低そうなところに何か所が行ったことあります。 女一人で大丈夫かなと思いつつも言ってみたい欲が勝って「旅の恥はかき捨て」と思ってます。 若かりし頃からトライしてますが、今まで一人飲食で嫌な思いはしたことがない気がします。 でも自意識過剰になったり手持ち無沙汰をどう埋めたら良いのかと思うのはとてもわかる。 大抵は著者の言うように「人は他人のことを気にしていない(p63)」と思いますが⋯ 誰かが好きである可能性があるものを嫌いと言うのは、それだけで道徳的に悪なのでしょうか?(p104)とありましたがゼッタイにそんなことはないと思います。本書にでてきたような、きちんと真意を読み取らず安易に人の好き嫌いに過剰反応して攻撃してくる人は正直「アタマ悪いんでは(ひどい言いようですが⋯)」と思うので気にされなくていいのではないかと思いました。けれど、公の場に私見を晒すことの怖さというものを感じるエピソードではありました。 代替わりしたお店の味が落ちたと言うのはやめましょう(p152)という提言。 自分も思ったことも言ったこともあります。でも本書を読んで「自分もそう言うのやめよう」と思いました。ちなみに自分が味が落ちたと思った代替わりしたお店は、現在も美味しい味でたくさんのお客さんではやっています。そんな風に言ってしまうのはその店が好きな証拠でもあるかもしれない。 本当にがっかりしてたら言わないし行かなくなるよな、と。 最後の方の「立ち飲み屋のお客さん十態」はゲラゲラ笑ってしまいました。あるだろうなと思わせるエピソードばかり。「人生諦めた奴と人生に自信満々な奴はこの店には来ないんだよ」名(迷?)言かと。 そういえば立ち飲み屋は勇気が出なくてまだ一人トライできてないんだよなと気づきました。いつか一人で行ってみたい。あるいは一人角打ちデビュー? 著者は人間が好きなんだなぁと思いましたね。時には見過ごせなくておせっかいしたり、耳を隣の席に向けすぎて手元の仕事が滞ってしまったり、読んでいて情景が目に浮かぶような感じでした。 あまり読んだことのないジャンルの本で、楽しい読書でした。

Posted by ブクログ

2025/03/06

何だろう。この本のエピソードのいくつか既読感があった。最初のほうとかだけなら一度読んで途中でやめたのかなとか思うけど、全体にわたってところどころ読んだことがあるって感じだった。 著者が勧める岐阜のピッツェリアに2回も行ったんだけど、この本読むと感覚的に相容れないところもちらほらあ...

何だろう。この本のエピソードのいくつか既読感があった。最初のほうとかだけなら一度読んで途中でやめたのかなとか思うけど、全体にわたってところどころ読んだことがあるって感じだった。 著者が勧める岐阜のピッツェリアに2回も行ったんだけど、この本読むと感覚的に相容れないところもちらほらあった。一番最初のエピソード「客、お客さん、お客様」からして、ムダにというか魂入れずに慇懃無礼なのに意味がないと思うんだけど、著者もそのような考えでいるようでいながら慇懃無礼な接客をよしとしているんだよね。商売だからって割り切ってるのかもしれないしとか遠回しに皮肉ってるのかなとも思ったけど、心底そういう接客でいいと思ってるみたいだった。

Posted by ブクログ

2024/12/16

「尊敬する人は?」と訊かれたら、タイミングによっては「稲田俊輔」と答えるかもしれないくらいの料理人であり情報発信者である稲田俊輔氏の飲食店運営の日々を綴ったというか思い返したエッセイに似た何か。こういう苦労や努力を積み上げていまのアウトプットがあるのだなと。

Posted by ブクログ