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お客さん物語 の商品レビュー

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8件のお客様レビュー

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2024/08/12

「読んでみたら既知のことばかり」との誰かのコメントを見たような気がしますが、「自分もそう思っている」コトでも、他者に伝えることは難しいもの。他の意見・立場にも配慮しつつ、自分の主張を平易かつ理路明快に書き上げるところはさすがと思います。

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2024/04/15

イナダさんのmondやツイッターが好きで、ご著書も拝読。 決して感情的ではないのに熱がこもった文章、やっぱり好きだなあと思いながら読み進めました。料理人や経営者の立場からすると、ついお客さんに「こう振る舞ってください」「こういう注文の仕方が理想です」と上から目線でお説教したくなる...

イナダさんのmondやツイッターが好きで、ご著書も拝読。 決して感情的ではないのに熱がこもった文章、やっぱり好きだなあと思いながら読み進めました。料理人や経営者の立場からすると、ついお客さんに「こう振る舞ってください」「こういう注文の仕方が理想です」と上から目線でお説教したくなる(しかも本書は新書だし)かもしれないところ、そんな押し付けがましい雰囲気は感じません。ご自身もお客さんとして食を楽しんでいるゆえでしょうか。わかりやすい教訓がない分、「So what?」と感じる読者もいるのかな? と他のレビューを見て思いましたが、私自身は日常に活かすというより飲食店をめぐる悲喜こもごもをじんわり味わうことができて楽しい一冊でした。

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2024/03/20

カレー好きオジサンのオススメでほうもしたエリックサウスの総料理長とは驚き、Voicyパーソナリティの話題に上っていたニミマル料理経由でこの本に出会う。エッセイストもされているなんて驚き!

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2024/01/13
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浅草のジルベール!これだけでもう十分。 イタリア料理店のパスタだけ客の話、お店の世界観に合わせる話を読むと呑めない女性おひとりさまはやっぱりお店の世界観の文脈にはないんだろうなあとも思う。

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2023/12/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

八重洲口のエリックサウスなどでしられる稲田俊輔さんが長年の飲食店での仕事をしながら垣間見た飲食店側と利用客についてのエッセイ集。飲食店はビジネスでやっているので利益を上げねばならず、利用客はお金を払っているのだからあるいていど要求があり、両者の事情があえばベストマッチとしてウィンウィンとなるが、不幸にして合わないことがある。それは店側の技量不足や客の認識不足に起因するのであれば歩い程度仕方ないと言えるが、来る客くる客に不満を抱かせる訳にはいかない。そこで店側としてここはどういう店かをいろんな手でアピールするのだが、それでもわかってくれない客が一定数いるのは事実。 評者も色々と料理をするのでプロの料理人の苦労が垣間見えて面白かった。しかしキャバクラやマルチの勧誘の話などは面白エピソードであるものの楽しい話ではなかった。レストランといえども常には飲食が中心ではないということを気付かされてくれた。

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2023/12/05

稲田さんの飲食業界への愛が伝わる本。 とても読みやすい文章で気楽に読めました。 自分が飲食店でご飯を食べることがまた一段と楽しみになりました。

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2023/11/18

飲食業界のあれこれをお客さん目線で説明 著者は酒類メーカーを経て飲食業界に従事する 飲食店の様々な人間模様 食事をする人も様々 常連客もいれば、ネットワークビジネス目的の人、店員さんにマウントを取りたい人、1000円の定食を高いと感じる人 飲食店は特に、お客さんとのコミュニケー...

飲食業界のあれこれをお客さん目線で説明 著者は酒類メーカーを経て飲食業界に従事する 飲食店の様々な人間模様 食事をする人も様々 常連客もいれば、ネットワークビジネス目的の人、店員さんにマウントを取りたい人、1000円の定食を高いと感じる人 飲食店は特に、お客さんとのコミュニケーションの大切さ が特に目立った気がします。美味しいものを食べるだけなら、テイクアウトでも良いかもしれませんが、外で食事をすることは従業員さんとのコミュニケーションなどを通じて社交性を磨く場でもあるのかとも思う

Posted byブクログ

2023/10/08

南インド料理専門店として近年、メディアでの露出も増えた印象のある「エリックサウス」の総料理長である著者が、WEBマガジンに連載したエッセイを書籍化した一冊。 雑誌連載ということもあり、そこまで全体を通貫するテーマがあるわけではないが、食を愛する料理人・経営者が昨今の飲食を巡る状...

南インド料理専門店として近年、メディアでの露出も増えた印象のある「エリックサウス」の総料理長である著者が、WEBマガジンに連載したエッセイを書籍化した一冊。 雑誌連載ということもあり、そこまで全体を通貫するテーマがあるわけではないが、食を愛する料理人・経営者が昨今の飲食を巡る状況をどう見ているのかを知れるのは、食を愛する自分にとっては面白かった。 個人的に慧眼だったのは、名前こそ伏せられているが明らかにアメリカンダイナーのシズラーを舞台にしたエピソードだった。自分もシズラーは大ファンで、あのリッチなサラダバーやチーズトースト、そして肉やシーフードのメイン料理のセットを食べるのは至福のひとときであるのだが、本書ではある若い女性客が、サラダバーだけで満腹になるレベルの量を楽しんだあげくに、メインのスペアリブを店員にごねてテイクアウトにさせる、というエピソードが紹介される。一見、これは店にゴリ押しをする客の悪癖を指摘するのかと思いきや、著者の着眼点はそうではなく、「シズラーの経営的にそのようなテイクアウトは許容されない」というものである。 シズラーのサラダバーは一度味わえば誰もが納得するように、それだけで相応の価格を払う価値があるものであり、メイン料理とのセットは確かに安くはないが、それなりのお得感を与えてくれる。そうしたプライシングが成り立っているのは、メインの料理を食べる胃袋の余裕を持たせるために客はサラダを食べる量を一定程度セーブするであろう、という見立てである。その見立てが、一定のお得感の源泉となっているにも関わらず、サラダバーを満腹に食べて、さらにメイン料理をテイクアウトして事後に食べるという行為をされるとこのモデルが破綻する、というのが著者の指摘である。 こうしたビジネス的な観点でシズラーのような食べ放題セット+メイン料理を含む飲食店を捉えたことがなかったので、経営的にはこう考えるのか、という見方がとても新鮮だった。

Posted byブクログ