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薬屋の秘密
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薬屋の秘密
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商品レビュー
4.3
11件のお客様レビュー
18世紀、男に苦しめられている女性からの求めに応じ致死薬を調合する41才のネッラ、その薬屋に魅入られネッラを手伝う12才の少女イライザ、そして夫の不倫で傷ついた心を慰める為に一人ロンドンに向かい、テムズ川の泥ひばり(mudlarking)で見つけた18世紀の薬瓶の謎解きに夢中にな...
18世紀、男に苦しめられている女性からの求めに応じ致死薬を調合する41才のネッラ、その薬屋に魅入られネッラを手伝う12才の少女イライザ、そして夫の不倫で傷ついた心を慰める為に一人ロンドンに向かい、テムズ川の泥ひばり(mudlarking)で見つけた18世紀の薬瓶の謎解きに夢中になる現代の女性キャロラインの三人の18世紀と現代の二つの時軸を舞台にした物語。キャロラインは自分と同様に苦しめられた18世紀の女性たちに救いの手を差し伸べるネッラに関心を持ち様々な資料を収集してネッラの履歴に近づく。18世紀の家父長制度のもとで服従を強いられていた女性の権利や自由は、200年を経た現代どこまで拡大されたのか。この物語ではキャロラインの夫のジェイムズのmansplainingのように男性の優位意識に変化は見られない場面が描かれる。 「世間は女に冷たいわ・・・生きた証を残せる場所は、女にはほとんどない。」 "The world is not kind to us… There are few places for a woman to leave an indelible mark." 「やりたいことがあるのなら阻止する人は誰もいない。あなた以外にはね、本当にやりたいことは何?」 "if you want something different, the only person holding you back is you. What is it you love to do?"
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18世紀、ロンドンの裏路地にひっそりと佇む薬屋があった 決して見つかることのないその薬屋は男に苦しめられる女性に「毒」を処方する… そして現在、夫との間に問題を抱え、一人イギリスを旅するキャロライン… テムズの河原の「泥ひばり」ツアーに参加し、空色の小さな小瓶を見つける! どう...
18世紀、ロンドンの裏路地にひっそりと佇む薬屋があった 決して見つかることのないその薬屋は男に苦しめられる女性に「毒」を処方する… そして現在、夫との間に問題を抱え、一人イギリスを旅するキャロライン… テムズの河原の「泥ひばり」ツアーに参加し、空色の小さな小瓶を見つける! どうやら、昔の薬瓶らしい… その小瓶に導かれるように、キャロラインは18世紀、薬屋があったであろう扉を開く そこには、遠い昔に忘れられたまま、長い眠りについていたものたちがあった… もう、これは拍手! 全米400万部突破も納得! 18世紀のロンドンと現在が交錯しながらストーリーは進むが、登場人物が少ないため人物相関図も必要なし…(笑) すらすらとページが進む… ミステリーでありながら、歴史、ファンタジー、フェミニズム、人間ドラマ… この作品には色んなものが詰まってる! 男に苦しめられる女性、裏切りなどが描かれながらもこの作品は決して陰鬱なものではない ある少女の存在がこの作品にファンタジー要素を加え、光を与え、さらに魅力的にさせているのだ 過去と現在、時代を超えた二つのストーリーが結びつく先は… とにかく手元にずっと置いておきたい素敵な作品!
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とても面白く、読み始めてすぐ引き込まれた。18世紀と今を生きる女性たちの日常が重なって、ミステリーとしてはもちろん、女性としての生き方をエンパワメントしてくれるフェミニズム小説としても大変楽しめる。謝辞で紹介されている、著者が出会ったという実際の泥ひばりの1人のインスタグラムを見...
とても面白く、読み始めてすぐ引き込まれた。18世紀と今を生きる女性たちの日常が重なって、ミステリーとしてはもちろん、女性としての生き方をエンパワメントしてくれるフェミニズム小説としても大変楽しめる。謝辞で紹介されている、著者が出会ったという実際の泥ひばりの1人のインスタグラムを見ると泥の中からあらわれたさまざまな遺物がたくさん紹介してあって、現実と小説が交わったような感覚を覚えた。
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