薬屋の秘密 の商品レビュー
有史以来、いや、それ以前から人は“薬”を求め毒を知っていった。 その“薬”を使うのは往々にして“呪術師”で、生死を操る魔術にもなった。 薬剤の勉強を始めると必ず“毒”を学ぶ。 それは“薬”表裏一体だから。 物語は18世紀と現代のロンドンを舞台に、「殺人薬剤師」の謎を追う。 時...
有史以来、いや、それ以前から人は“薬”を求め毒を知っていった。 その“薬”を使うのは往々にして“呪術師”で、生死を操る魔術にもなった。 薬剤の勉強を始めると必ず“毒”を学ぶ。 それは“薬”表裏一体だから。 物語は18世紀と現代のロンドンを舞台に、「殺人薬剤師」の謎を追う。 時代が交互に入れ替わる展開は、場合によってはのめり込めないが、まずまずスムーズに読み進めることができた。 和題「薬屋の秘密」って最近話題の日本アニメっぽいし、どちらも昔の薬屋を題材にしていて、テーマも似ているが、現代パーツがある分だけこちらの方が生々しくて好き嫌いが出るだろう。
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1791年と現代のロンドンが舞台。現代はアメリカ人30代女性キャロラインと、過去は薬師ネッラとメイドの少女イライザの3人の視点で綴られていく。その当時のロンドンにあまりいいイメージを持っていないので,本書を手にするのにやや躊躇していたが読み進めてみると、まぁそんな杞憂は吹っ飛んだ...
1791年と現代のロンドンが舞台。現代はアメリカ人30代女性キャロラインと、過去は薬師ネッラとメイドの少女イライザの3人の視点で綴られていく。その当時のロンドンにあまりいいイメージを持っていないので,本書を手にするのにやや躊躇していたが読み進めてみると、まぁそんな杞憂は吹っ飛んだ。いやーなサスペンス・スリラー感もなく、あと味も良し。
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時代と視点が交互に変わる作品が大好きなので、最高の作品だった。 花草虫の知識を持った薬師の視点の話が特に良かった。自ら作る毒で女性を助けるが、その毒が自分自身を死にも向かわせているのは何とも可哀想でならなかった。どの時代でもどの国でもまだまだ男尊女卑で、女性が地位を築くのは血反吐...
時代と視点が交互に変わる作品が大好きなので、最高の作品だった。 花草虫の知識を持った薬師の視点の話が特に良かった。自ら作る毒で女性を助けるが、その毒が自分自身を死にも向かわせているのは何とも可哀想でならなかった。どの時代でもどの国でもまだまだ男尊女卑で、女性が地位を築くのは血反吐が出るくらい努力しないといけないのだよね。
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設定はちょい魅力的もストーリーが地味、登場人物も魅力的でなく、謎解きもそんなに大したことなく。ただ展開は面白く、情景描写も上手で何だか引き込まれてしまいました。その後の展開が気になる本でした。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ファンタジーなミステリ小説。舞台は18世紀のロンドンと、現代のキャサリンが傷心旅行として訪れたロンドン。それらが交互に書かれることで、連続毒殺事件があきらかになる。暗く希望のない薬屋の主人ネッラにとって、少女イライザとの交流が、少しだけ救いをもたらして死んでいく、、、この小説はそんな風に終わるのかと思いきや、最後の展開にびっくり。映像化すると良いかもなあ、と思っていたら、既に決まっているようです。
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外国の小説は名前が頭に入ってこず読みにくいのですが、登場人物が少なかったので混乱せず読み進めることができました。
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18世紀のロンドンの路地裏でひっそりと営む女性の為の薬屋の女主人とお屋敷のメイド。ひょんな事からテムズ川で薬瓶を手にした現代女性。物語はこの3人が交互に語る形式で進められる。時代背景も現代女性が置かれてる状況もしっかり描いてある上でミステリーの伏線もうまく働いていてほんとに面白か...
18世紀のロンドンの路地裏でひっそりと営む女性の為の薬屋の女主人とお屋敷のメイド。ひょんな事からテムズ川で薬瓶を手にした現代女性。物語はこの3人が交互に語る形式で進められる。時代背景も現代女性が置かれてる状況もしっかり描いてある上でミステリーの伏線もうまく働いていてほんとに面白かった。
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