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空鳥(ヌエ)の碑
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空鳥(ヌエ)の碑
¥2,420
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商品レビュー
3.9
163件のお客様レビュー
平家物語から始まり作中登場人物の創作ノートと続き、いつもの関口から始まる百鬼夜行シリーズ10作目。 今作もそれぞれの登場人物たちの間で起こる出来事が、ゆっくりと確実につながっていく流れは圧巻。 鵼という妖怪を物語に落とし込むとこうなるのか、と思ったり→ 個人的には関口くんの成長...
平家物語から始まり作中登場人物の創作ノートと続き、いつもの関口から始まる百鬼夜行シリーズ10作目。 今作もそれぞれの登場人物たちの間で起こる出来事が、ゆっくりと確実につながっていく流れは圧巻。 鵼という妖怪を物語に落とし込むとこうなるのか、と思ったり→ 個人的には関口くんの成長を感じたり。しっかりしてきたなぁ。 百鬼夜行陽で読んだ短編二篇の続きが読めたのも嬉しい。寒川さんがめちゃくちゃキーパーソンでびっくり。 あと、緑川さんがとても良い。好き。これからみんなと絡んでくれるのかなぁ。楽しみ!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
入り口でバラバラだった糸が途中でもつれて、最後はまっすぐに整頓されて並べられてまたそれぞれ違う方向へ向かって行った。 なんなの! 今となっては何も起きていなくて、過去のことをごちゃごちゃ混ぜくり返したというか。 寒川さん、どこまで行っちゃったんだい…
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この世に不思議なものなど何もないのだよーこの言葉が迚も相応しい内容だった 「鵺・鵼」という「正体不明」の比喩で使われる化け物が主題だからというのは然る事乍ら、前半関口くんの語りパートの、『姑獲鳥の夏』の追体験のような印象も、一役買っていると思う 作中で起きる事件(事件と云える事...
この世に不思議なものなど何もないのだよーこの言葉が迚も相応しい内容だった 「鵺・鵼」という「正体不明」の比喩で使われる化け物が主題だからというのは然る事乍ら、前半関口くんの語りパートの、『姑獲鳥の夏』の追体験のような印象も、一役買っていると思う 作中で起きる事件(事件と云える事件は何一つとして起きてないのだが)に香る陰謀の匂いに対して京極堂が一蹴するところに、(一部の)現代人への風刺を感じた このような直ぐさま陰謀を持ち出すのは、自身の狭い「常識」という偏見を世界全体に拡張して合理非合理を推し量る考え方故に起きるのだと思う
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