
商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 角川春樹事務所 |
発売年月日 | 2023/09/05 |
JAN | 9784758414470 |
- 書籍
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楽園の犬
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楽園の犬
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商品レビュー
4.3
56件のお客様レビュー
第二次世界大戦中のサイパンで諜報活動に従事する1人の男の物語でした。前半は、推理小説のような展開でしたが、日米の開戦が近づくにつれて緊迫感が増してきました。最後まで生きることに執着した麻田はあの時代には異端の存在だったと思います。だからこそ、簡単に自決を選んだその他大勢の人達より...
第二次世界大戦中のサイパンで諜報活動に従事する1人の男の物語でした。前半は、推理小説のような展開でしたが、日米の開戦が近づくにつれて緊迫感が増してきました。最後まで生きることに執着した麻田はあの時代には異端の存在だったと思います。だからこそ、簡単に自決を選んだその他大勢の人達より比べものにならないくらいの勇気が必要だったはずです。「生き抜くことが何より美しい」というメッセージを頂いたような気がします。平和な現代でも自殺を選択してしまう人は一定数いるので…。あとは、「因果ヅラ」というセリフが印象的で、スパイという人を裏切る活動に従事していた麻田が、家族と生きて再会することは出来なかった結末は仕方なかったのかなと思いました。
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太平洋戦争勃発直前のサイパンが舞台となる物語。 日本がアジアの国々を次々に統治していた時代だった。とぼんやりとした程度の知識しかなかった私には、本書は学びになることばかりでした。 サイパンの気候や人々の生活風景、統治する側とされる側の差別など。 物語の舞台も素晴らしいですが、堂本...
太平洋戦争勃発直前のサイパンが舞台となる物語。 日本がアジアの国々を次々に統治していた時代だった。とぼんやりとした程度の知識しかなかった私には、本書は学びになることばかりでした。 サイパンの気候や人々の生活風景、統治する側とされる側の差別など。 物語の舞台も素晴らしいですが、堂本さん、原田さんの生き方や、彼らの信条から発せられるセリフはすごく格好良く共感させられます。 初めて読む作家さんでしたが、ぐいぐい引き込まれる感じの最高の読書体験ができました。ラストがまた素晴らしかった。
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タイトルだけだとどんなミステリか分からなかったけれど、いざ読んでみたらとんでもない熱さとテーマが秘められた素晴らしい本だった。戦時中は特に敵前逃亡、ましてや生き残ることなど言語道断とされていたのに、主人公はただひたすら生きることを貫こうとする。島民と日本人、海軍、陸軍、アメリカ軍、様々な組織の関係を絡めた凄いミステリだった。ラストの手紙もぐっとくる内容だった。本当に読んで良かった。他の作品も読んでみたい。
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