商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
| 発売年月日 | 2023/09/01 |
| JAN | 9784000245531 |
- 書籍
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ピュウ
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ピュウ
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商品レビュー
3.6
17件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ピュウとは、キリスト教会の「信者席」のことです。そこで眠っている人物がいました。皆が集まる日曜日のことで、発見された人物は、年齢も性別も国籍も人種も、なにもかも不明でした。しかも一言も喋らないのです。こう書くとホラーのようだけど、実際はどちらかというとサスペンス映画のような展開です。 そして、この物語をもう一つ不気味にさせている要素が、今度の土曜日に催されるという「お祭り」です。このお祭りのために、町民はどこかソワソワしています。子どもたちの噂ではその祭りでは人間の生贄が必要になったりするそうな・・・。そこに謎まみれの人物が現れたのでした。 町民たちは、ひとまず彼(彼女)のことを、「ピュウ」と呼びます。 ピュウは、とても思慮深い人物で、町民たちを観察して分析しています。と同時に、自分の内面もかなりの精度で分析が出来ています。地の文で読者はそれを知っているので、しゃべらないんだけど、しゃべれないわけではないと読者は分かっています。 ピュウが表出する言葉は後半になると出てくるけれど、「いいえ」とか「わからない」のひとことくらいなんですが、これにはなんというか、アメリカ特有の雄弁過ぎる、議論解決型過ぎる、善良過ぎる?辺りの過剰な国民性を、えぐっているように私には思われました。 ところで、ピュウの心が激しく動いたシーンで、私がとても感動した地の文があります。 「その瞬間、あることを確信した。タミーには途方もない苦しみを人知れず抱え込む力があるのだ。」(p117) これはすごいです。なんというか、アメリカ的な考え方から飛び出して、(いやここは著者のレイシーがピュウに語らせているんだろうけど、)アジア的な諦念のような明らめのようなものすらをも、私は感じさせられました。 タミーという女性は、本音の人々みたいなところがある町民なんですが、根はとてもいいんだけど、ダメダメな不合理な存在というか、いわゆるうまくいかなかった人生の代表者みたいな存在です。でも、そんなタミーが一番強いんだ、という著者のメッセージを感じ取ってしまった私は、少しおののき、好きになってしまいました。 タミーがピュウがレイシーがです。(実はピュウが初めて口をきいた人がタミーでもあります。) ラスト、土曜日の章で「お祭り」の真相もハッキリさせられますが、やはり、作中の地の文にグッとくるところが何回かあったので、この作品はソレがとても良かったです。
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とあるYouTuberのvlogに映った本棚にあった一冊。装丁から漂う不穏な気配。大好物である。早速入手し読み始めた。 「ジャケ買い」をすると「思ってたんと違う〜」となることもあるが、こちらはすらすらと読み進んだ。はて?なぜだろうと考えてみると既読感、既視感があり、初めて触れる世...
とあるYouTuberのvlogに映った本棚にあった一冊。装丁から漂う不穏な気配。大好物である。早速入手し読み始めた。 「ジャケ買い」をすると「思ってたんと違う〜」となることもあるが、こちらはすらすらと読み進んだ。はて?なぜだろうと考えてみると既読感、既視感があり、初めて触れる世界観ではなかった気がしたからだと思う。 例えば、村に得体の知らない者が突然やってきたことで、村のみんなの暗部が段々と浮き彫りにされていく感じなんかは、ニコール・キッドマン出演の『ドッグヴィル』を思い出す。 また、連綿と続く罪や苦しみの赦しには、「生まれ変わり」「声」「語り」なんかが必要であると考えているところなんかは、トニ・モリソン著『ビラヴド』を思い出した。 そして、「祭り」といえば、なんと言ってもフローレンス・ピュー出演の『ミッドサマー』ですよね? そんなわけだけど、もっと勉強して勝手に深掘りしたくなるような作品でした。
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書いてあること全部全部大切にしたい言葉だった。何も言わなくていい。どこから来てもどこへ行ってもいいし、自分が誰だって何だっていいと思った。
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