商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2023/08/29 |
JAN | 9784101188317 |
- 書籍
- 文庫
沙林 偽りの王国(下)
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沙林 偽りの王国(下)
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商品レビュー
3.3
4件のお客様レビュー
面白かった。オウム事件についての本は沢山読んできたけどこういった医者・学者の立場からの物はなかったので非常に楽しめた。ただ範囲サリンなどの化学兵器だけに収まらず一連の殺人事件などにも及んでいるので、事件の全体像についても描かれている。ただそれが主人公の衛生学者の視点なので、専門分...
面白かった。オウム事件についての本は沢山読んできたけどこういった医者・学者の立場からの物はなかったので非常に楽しめた。ただ範囲サリンなどの化学兵器だけに収まらず一連の殺人事件などにも及んでいるので、事件の全体像についても描かれている。ただそれが主人公の衛生学者の視点なので、専門分野以外についても語っていたり公判をすべて傍聴したかのような書きっぷりがどうにもちぐはぐな印象は受けた。ほぼノンフィクションなんだけども、実際主人公の沢井のモデルになったのは井上尚英という学者らしく、作中に登場するこの人の著書も読んでみたい。しかしこういった有識者は警察からの照会、メディアの取材、裁判の証人など大変な責任を負っているんだなと驚いた。作中の公判シーンでの麻原の発言に「子供たちと自由に生活できる」ってのがあって、麻原の人間的な部分がチラッと見えてしまってなんか悲しいような複雑な感情が湧き起こってる。これまでイカれた教祖とだけ捉えていたんだけど、親でもあるし子を愛しもしたんだなと。
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フィクション作品した事で 何が真実か 分かりにくくなった。 ノンフィクション作品にできなかったのか?
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ノンフィクションを読んでいる気分だったし、それくらい恐ろしいほど取材されたのだろう。オウム真理教のサリン事件を、事件に関わった医師の立場(著者自身ではない)から描いた作品。 当時は子どもだったのであまり記憶がなかったのだが、ここまでひどいやり方だったのかという驚き。修行とか、なん...
ノンフィクションを読んでいる気分だったし、それくらい恐ろしいほど取材されたのだろう。オウム真理教のサリン事件を、事件に関わった医師の立場(著者自身ではない)から描いた作品。 当時は子どもだったのであまり記憶がなかったのだが、ここまでひどいやり方だったのかという驚き。修行とか、なんで信じちゃうんだよと思ってしまった。が、その感想を見越したかのように、後記で作者自身「人はいとも簡単に洗脳される」と書いている。たぶん何かのきっかけで、自分だってそっちに行くかもしれないとは思う。(流されやすいし)
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