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きのうのオレンジ 集英社文庫
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きのうのオレンジ 集英社文庫

藤岡陽子(著者)

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きのうのオレンジ 集英社文庫

803

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2023/08/21
JAN 9784087445565

きのうのオレンジ

¥803

商品レビュー

4.3

83件のお客様レビュー

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2024/09/25

遼賀くんのような宿命は、きっと明日の誰か。 ふつう、当たり前、毎日。 それって幸せなことなんだよ、と、みんな口々にするけど、 嫌味なく、自然にそう思わせてくれる。 天才なのかな、藤岡先生という人は。 染みる話でした。

Posted by ブクログ

2024/08/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 涙を我慢することは出来ませんでした。  死は、病気は、身近な出来事ではなく、縁遠いものだと…毎日生活していると、ついそう思ってしまいますが、いつ、誰にだって起こり得ること。  初読みの作者さんでしたが、すごく読みやすく、引き込まれ、あっという間に読んでしまいました。  命の尊さ、家族のありがたさ、それを改めて感じる事が出来るお話でした。

Posted by ブクログ

2024/08/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

働き盛り、仕事熱心の主人公が、ある日癌を告知されるところから物語が始まる。 主人公は幼い頃から、勉強、スポーツ、どれも特に目立った成果を出しておらず、地味な存在だった。けれども、常に感じが良くて、人を騙したり嘘をついたりせず、自己主張もせず、優しさに溢れていて、周囲に頼られて・・・という設定。 これはマズイ、、、冒頭から、主人公の行く末が不安になってしまった。「良い人から先に亡くなる」なんて言葉をよく聞くのだが、私の身近でも事例があるため、切なくなってしまった。ところが、情けないかな、悲しい展開を知りたい気持ちもあり、所々「うっ!」と涙が出そうになりながら、ついついページをめくってしまう。 主人公の穏やかな性格が文章にそのまま反映され、病の進行という恐ろしい事態も淡々と表現される。オレンジ色に煌めく瀬戸内の夕景のように、ゆっくりと物語が進んでいく。以前読んだ『ライオンのおやつ』のようだ。そして、主人公の人柄が家族や同級生達に伝播し、主人公を取り囲んで優しい光に包まれながら、最終章へ向かっていく。穏やかな進み方だからこそ、中盤、矢田へ感情をぶつける場面は、とても心を震わされる。 主人公を愛する人達は、血が直接繋がっていないものの、1つの家族のような絆で繋がっている。主人公が、15歳の時も、33歳になっても変わらず「自分の人生は、愛する人に囲まれて“幸せだった”」とブレずに思い続けていられるのだから、頭が下がる。他人の目に見える結果を持たずとも、決して周囲の評価を求めてアピールせず、利他の精神を持ち続け、黙々と丁寧に日々を送ることは尊いことだ。 この数年間、自分本位な生き方をしてきた私自身としては、理不尽な目に合ったことばかりを頭の中で反芻し、イライラしている。生きることと幸せについて、この本を再読しながら、もう一度考え直したい。

Posted by ブクログ

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