商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2023/08/18 |
| JAN | 9784103531920 |
- 書籍
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わたしたちに翼はいらない
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わたしたちに翼はいらない
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商品レビュー
3.7
159件のお客様レビュー
今まで読んできた寺地はるなさんの作品とは違った印象を受けた作品。人の心の奥の黒い部分を浮き上がらせていた。同じ町で育ち、今も暮らしている3人の心の声を聞いている感じだった。 スクールカーストで上位にいた人間が大人になってもそのままでいることが許せない思いになった園田律。そして上...
今まで読んできた寺地はるなさんの作品とは違った印象を受けた作品。人の心の奥の黒い部分を浮き上がらせていた。同じ町で育ち、今も暮らしている3人の心の声を聞いている感じだった。 スクールカーストで上位にいた人間が大人になってもそのままでいることが許せない思いになった園田律。そして上位にいることにしがみついていた中原莉子。小学生の頃のいじめから不用意に人と関わらないようにしてきた佐々木朱音。この三人それぞれが、親への思い、子どもや姪への思い、夫への思い、友達への思い、世間への思いを抱えた日々は、読みごたえがあった。 傷ついた人が傷つけた人に対する思いは、自分で消化するしかないのかもしれない。他人に依存することで解決しようとするのは違うんだと思えた。 タイトルの意味がわかったときには、なるほどと思った。大人になって初めて気づくことは多い。友達じゃなくても助け合える関係が、ちょうどいい。 子どもたちは親を見て育つ。子どもに対してもごまかさず、大人と同じような言葉を伝えたい。最後にそう思った。
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中学の時から付き合っている人と結婚した莉子 モラハラ夫 友達とのマウントの取り合い 中学時代にされていたいじめ それぞれの傷が過去の思いが今を閉じ込め追い詰める でもそれぞれ自分の足で立ち幸せを選ぶこともできる
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つらさを抱えて生きる三人が交錯する物語。 正直寺地はるなさんを「そろそろ結婚あきらめて自分探し始めようとする女性向けの話を作る作家たちの一人」というように意地悪にとらえていたことを申し訳なく思いました。そのくらい、とても素晴らしい作品でした。 いつもどこかの小さな会社の中...
つらさを抱えて生きる三人が交錯する物語。 正直寺地はるなさんを「そろそろ結婚あきらめて自分探し始めようとする女性向けの話を作る作家たちの一人」というように意地悪にとらえていたことを申し訳なく思いました。そのくらい、とても素晴らしい作品でした。 いつもどこかの小さな会社の中で起こる日常のちょっとした延長でしかない、その辺の女性の等身大の話なのに、登場人物が交錯しつつ話が絡み合っていき、それぞれの持つ負い目や恨みを消化できずに持て余す、薄暗い感情をどうにか処理したいというかなり深く暗い心理描写がとても巧みに描かれていると思いました。 特に秀逸と感じたのが、莉子のような本来勝ち組となっている存在の、何一つ勝ててやしない、それを処理できず認めることもできないまま大人になってしまった内情を描いているところです。こちら側のヒリヒリした心情をこれだけ出しているのは結構すごいなと思いました。 こういう方面は桐野夏生テイストに感じていますが、そこまでのおぞましさ苦しさには踏み込まず、俯瞰して眺めればやっぱり身の丈プラスアルファくらいの範疇にうまく収めているのが寺地はるなだなあ、とまた感心したりしました。 全作品を読んだわけではないですが、これは手に取ることができてとても良かったです。
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