商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 朝日新聞出版 |
| 発売年月日 | 2023/08/10 |
| JAN | 9784022631275 |
- 書籍
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蝶と人と 美しかったアフガニスタン
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蝶と人と 美しかったアフガニスタン
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商品レビュー
4
2件のお客様レビュー
日本とイギリスの蝶マニアが、幻の蝶を探しにアフガニスタンを旅するたいへん面白く貴重な旅行記。 「美しかった」と過去形になっているのが悲しい。 動物を無慈悲に殺すアフガニスタン人について、イスラム教徒はそういう傾向があるとしたワイアットの見方が間違いでありますように。
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人類学者の尾本先生がチョウの研究もしていた。しかも、あのヒンドゥークシへチョウの採集に出かけていた。60年も前の記録ではある。しかし、これはもう読まないなんて選択肢はない。梅棹先生の探検記を何冊も読んできた。60年前のことを50年くらい前に書かれた本である。それらと本書の違いは、...
人類学者の尾本先生がチョウの研究もしていた。しかも、あのヒンドゥークシへチョウの採集に出かけていた。60年も前の記録ではある。しかし、これはもう読まないなんて選択肢はない。梅棹先生の探検記を何冊も読んできた。60年前のことを50年くらい前に書かれた本である。それらと本書の違いは、カラー写真が豊富なことである。若干色あせてる感じがしないわけではないが、よくもこれだけしっかりと保存されていたと驚く。1960年代後半に撮られた私が幼いころの写真は、そう多くはないがだいたい白黒であった。70年代に入ってカラー写真がぐんと増えているような印象がある。そんな中、60年代前半でこれだけのカラー写真が残っているということ自体が驚きである。そして、何と言ってもこれだけの記録である。いくら、詳しい日記をつけられていて、それをまたしっかりと保存されていたとはいえ、50年以上たっての記憶である。いつかこれを1冊の本にしようと、何度も写真をながめたり、日記を読み返したりされていたのだろうか。そうやって記憶を持続されていたのだろうか。90歳になられる著者がこれだけのものを著された。偉業というよりない。チョウ自体に強い興味があったわけではないし、アフガニスタンに対する興味が強いわけでもない。それでも本書を読む中で、生物の多様性や宗教や文化への興味がわく。とくにバーミヤンの大仏の顔がきれいに切断されているという話。まだまだ不可思議なことは続いているのだ。それから、盗品の標本がもどってきたというエピソード。これが後日譚としてあって本書がうまくしまっていると感じた。尾本先生のこのお仕事こそは二刀流と言ってよいのではないだろうか。ここに新たな古典的紀行文が誕生した。素晴らしい読書体験をさせていただきありがとうございました。ところで、タイトルの「蝶と人と」これをカタカナではなく漢字の表記にされたことに著者の深い思いがあるのだろうか。
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