商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社ビーシー/講談社 |
発売年月日 | 2023/07/27 |
JAN | 9784065330258 |
- 書籍
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トヨタのEV戦争
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トヨタのEV戦争
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商品レビュー
3.8
9件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
・ビークルOSの価値の説明と、各社での違い ・EV時代における各社の儲け方の違いとトヨタの収益予測 ・2026年、30年などにおけるトヨタのEV販売動向の重要性 ・Zへの切込み この辺りは非常に面白かった。特に後者。トヨタはコネクテッドも踏まえた「バリューチェーン」という領域での儲けの文脈(ワンショット売り切りでなく1台あたりの価値を最大化する)での変動費の削減=HEV等でのアプローチから、欧州系OEMなどのハードウェアとしての固定費削減アプローチ、の順序と、その順序を踏まえた際にトヨタの販売台数予測と各国規制動向から受ける想定収益として、2030年前後に大きな崖ができる可能性。 特に「量産価格帯EV」については恐怖でもあり、確かにTeslaが販価を7%程度削って出しても利益が出るしバリューチェーン上でも儲けられる仕組みを整えているが、トヨタはその価格で出すと赤字だし、バリューチェーンの仕組みがまだ十分でないため負けてしまう。 このシナリオが一番ありうるのと、ロボタクも300万円を切っていたはず。と考えると現実性が高い。特に保有台数重視に切り替えているのであれば猶更。完全にITと同じビジネスの仕方。 他方Teslaも台数が増えた際のメンテナンス、品質地獄というところは確かにというか弱点になりうる。が、「誰かと組んでしまう=別にTeslaはそこで儲けなくてよい」ということであれば、方法がとれる。 執筆時より少しCo2削減基準などEPAでは低くなったが、1/10になったとかではないので、大きく数字に影響もないだろう。特にトヨタにとって26年のレクサス等での失敗は許されなくなりつつある。 そうなったときに別部署化したとはいえ、既存のZの哲学で育ってきた人たちが、EV需要を捉える商品性を作りこめるのだろうか。特にレクサス→既存車種展開時。これはコネクテッドでも同様だったが、その際はあくまでも「オマケ」的な位置づけだったが、今回はZの業務をダイレクトに変えてしまう。Zに触れている書籍はあまり見ないので、それだけでも貴重。車づくりにコネクテッドやMaaSが織り込まれていないから、バリューチェーン戦略でうまく利益が出せていないというのは納得。KINTOはそのあたりをぶち破ってきた感があるので、今後期待。トヨタ内部でもコネクティッドカンパニーは廃止になるなど、車両側へのコネクテッドの吸収を起こさせているが、これがどう転ぶか。パワーバランス的に「ものづくり>コトづくり」という勘違いを起こさせていなければ、と思う。イコールであるべき。 分社化すべきであろうというのは賛成。自動運転もトヨタから最近聞かないが、ここもバリューチェーンを太らせるには必要。E2EでAIが主流になりつつあるとの報道もあるが、トヨタ、デンソーはどう対峙していくのか。 その他、ASEAN、グローバルサウスでの戦略も含め検討してみてほしい。さらに、そのような環境下の中「日本独自の規格」である「軽EV」はどうなっていくのか(特にスズキ)。
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去年の夏に出た本。ネットでレビューを見て、図書館にリクエストしたけど、なかなか届かなくて、最初に手にしたのが今年の年始。読み終えられなくて、もう一度予約してやっと読了。 ナカニシリサーチの中西さんが今のトヨタの課題をまとめた本。ちょいとお勉強。 今と言っても、もう既に1年前の情報...
去年の夏に出た本。ネットでレビューを見て、図書館にリクエストしたけど、なかなか届かなくて、最初に手にしたのが今年の年始。読み終えられなくて、もう一度予約してやっと読了。 ナカニシリサーチの中西さんが今のトヨタの課題をまとめた本。ちょいとお勉強。 今と言っても、もう既に1年前の情報。10年に一度のトヨタの危機が今また来ているんじゃないかと思うけど。 中西さんの書いている通りのところと、もう変わってきているところと。もしトラも含めて、果たしてどうなるんでしょうか。
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トヨタの歴史から今後の予測まで書かれている。また他社のことも少々。会社のことだけでなく、EV関連の社会事情(法律や規則)や技術的な進捗についても理解できる。
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