商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 芸術新聞社 |
発売年月日 | 2023/07/25 |
JAN | 9784875866756 |
- 書籍
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虫めづる美術家たち
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虫めづる美術家たち
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「めづる」の意味が分からなかったので調べた。 漢字で書くと「愛づる」で、心がひかれ、すばらしいと思い、熱中すること。 「虫」というと、時に気持ち悪かったり恐いと感じたりする。 ところが、芸術家の手にかかると、美しかったり凛々しい姿に変身する。 最初に登場するのは、銅・真鍮・青...
「めづる」の意味が分からなかったので調べた。 漢字で書くと「愛づる」で、心がひかれ、すばらしいと思い、熱中すること。 「虫」というと、時に気持ち悪かったり恐いと感じたりする。 ところが、芸術家の手にかかると、美しかったり凛々しい姿に変身する。 最初に登場するのは、銅・真鍮・青銅で制作された10cmほどの、クワガタムシやカブトムシ。 その次に、御影石を削って作られたクワガタムシ。 少しくすんでいたり、ピカピカしている姿がカッコイイ。 昆虫を精密に模写したロボットを見ていると、「昆虫は凄い」ことがよく分かる。 何が凄いかと言うと、実寸大で作るのが難しいこと。 複雑な上に精密だ。 ロボットだけでなく、石でも金属でも木材でも実寸大で作るのは至難の技だろう。 作品の素晴らしさに圧倒されるが、なにより虫自体の緻密な構造に奥深さを感じてしまう。 ざっくばらんな昆虫標本の数々を見ていると、昆虫の種類の多さに気づく。 皆、何億年もの間に生き延びるために幾多もの問題を解決して、現在の姿形に進化してきたのだ。 蝶の古典彫刻作品はほとんど見つからないらしいが、作るのも保存するのも難しいからのようだ。 木工で作られた蝶の作品の作成工程があったが、翅も薄すぎるが脚や触覚も繊細すぎる。 どうやって強度を確保しているのかと思ってしまう。 その他、竹や和紙や樹脂やガラスなども素材となっているが、驚いたのは陶磁器でも作られていること。 本書で取り上げられた作品は全て手作業で作られたものだ。 芸術家の匠の技、恐れ入ります。
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お、お美しい。 虫好き、美術好きに是非おすすめしたい本。 本書はタイトル通り、虫アートを造形する美術家たちの紹介である。 本物と見紛うばかりのリアリズムあふれる虫。 私がSF映画の監督だったら絶対オファーするであろうメカニカルな虫。 リアリティもありつつ、どこかファンタスティック...
お、お美しい。 虫好き、美術好きに是非おすすめしたい本。 本書はタイトル通り、虫アートを造形する美術家たちの紹介である。 本物と見紛うばかりのリアリズムあふれる虫。 私がSF映画の監督だったら絶対オファーするであろうメカニカルな虫。 リアリティもありつつ、どこかファンタスティックなかわいらしい虫。 幽玄で艶っぽい、和モダンな虫。 それぞれの虫が違った美しさを持ってこちらに迫ってくる。 迫ってくる、と書いたが、そう言いたくなるほど迫力がすごいのだ。 虫という、私たち人間とはまるで違う形を持つ生き物。 その形に、その存在に惹かれた美術家たちの寄稿も興味深くおもしろい。 虫はどちらかというと苦手な方が多い印象だが、時代が変化して「虫やばい」という方たちが増えてくれないかなと思っている。
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