商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 青弓社 |
| 発売年月日 | 2023/07/14 |
| JAN | 9784787220998 |
- 書籍
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中国の死神
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中国の死神
¥2,860
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商品レビュー
4
8件のお客様レビュー
先日ぼくはこれといって目的もなく香港に行ってきたのですが、どうも日本で読んだ本書『中国の死神』の主人公・無常が忘れられず調査を敢行しました。自らの調査について大谷氏は、未だ香港でのデータ収集が不十分だとおっしゃっていたので、ひょっとするとぼくの観察が彼の研究を補完できるかもしれな...
先日ぼくはこれといって目的もなく香港に行ってきたのですが、どうも日本で読んだ本書『中国の死神』の主人公・無常が忘れられず調査を敢行しました。自らの調査について大谷氏は、未だ香港でのデータ収集が不十分だとおっしゃっていたので、ひょっとするとぼくの観察が彼の研究を補完できるかもしれない。不遜にもそう思って乗り込んだ訳ですが、足を伸ばせた限りでは油麻地廟の一箇所を除いて無常には出会えず終い(しかも大谷氏も油麻地には行っている)。しかも、あらかじめ勉強していたとはいえ依然未熟な広東語では深く切り込めず、どこへ行っても「この境内/この近辺に無常はいない」という不在の確認に留まりました。 ただ、拙いながら聞き込みをしていて「冇(モウ。いない)」とあっけなく退けられるにしても、同じ「冇」でも、無常の名を出し画像を見せるなりあからさまに邪険にする僧侶が黄大仙にいたことなど、ときどき示唆がありました。死者の魂を冥界に連れる任務を持ち、神に近い鬼だとか、はたまた鬼に近い低位の神だとか、境界的な扱いがなされていることは事前に知っていましたが、とはいえ死に近いがゆえに往々にして疎まれるのかなと、あとで考えました。滞在の途中知り合った中国人の女性によると、中国ではそもそも神像を撮ることが禁忌であるようで、ぼくが気軽に油麻地の写真を見せたときショックを受けたようでした。 不吉でショッキングな無常の画像を人々に見せて回らずに済むぐらいの広東語レベルにひとまず引き上げてから、言語と信仰の障壁の解決の糸口を模索したいです。 付け焼き刃ながら使いまくった広東語をシェア。 「此処邉度有冇無常呀?」コーコーピーントゥヤウモウウォウシャンア? このへんに無常(ウォウシャン)はいますか、の意。
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各時代の政権や宗教団体に整備された神様然とした神ではなく、特定地域の庶民発・流転を繰り返してきた地元の信仰対象としての死神・無常と庶民の関わりを描く 元々の由来がここで考察されている通りとしたらかなり格が上がりつつあるようにも見えるが、分身の取り入れなど今後も変化が見られそうで楽...
各時代の政権や宗教団体に整備された神様然とした神ではなく、特定地域の庶民発・流転を繰り返してきた地元の信仰対象としての死神・無常と庶民の関わりを描く 元々の由来がここで考察されている通りとしたらかなり格が上がりつつあるようにも見えるが、分身の取り入れなど今後も変化が見られそうで楽しみ
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「無常」という中国の死神の成り立ちや民間信仰の様子を研究する。研究書といっても、言葉は易しく写真も豊富なのでとても読みやすい。推論を立て、文献や現地調査を通じて、少しずつ謎が明らかになっていくという研究の様子が追体験できる。 「無常」という神様は、ノッポの「白無常」(表紙の写真)とチビの「黒無常」のセットで祀られるのが一般的で、中国や台湾の廟で見かける神像のなかでも特に印象的な外見をしている。道教では数多の神様が信奉されているが、その中でもメジャーな存在といえる。(ちなみに、台湾では「七爺」「八爺」とも呼ばれている。) もともとは没個性的だった「無常」が、どのようにして現在の「白無常」ような姿になったのか、ソロだった「白無常」になぜ「黒無常」という相方ができたのかという謎が解き明かされていくのが非常に面白い。
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