商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2023/07/13 |
| JAN | 9784065330760 |
- 書籍
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我が手の太陽
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我が手の太陽
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商品レビュー
3.3
43件のお客様レビュー
仕事にプライドを持っている溶接工の伊東。自分の力を誇り、溶接に対して強いこだわりを持つがゆえに、他の人の、仕事を軽んじるような言動が許せない。相当偏屈。で、現場仕事で元請とやり合って、追い返され、溶接禁止。にされてるのに、まだまだ問題を起こすという。 専門的な仕事の話でよくわか...
仕事にプライドを持っている溶接工の伊東。自分の力を誇り、溶接に対して強いこだわりを持つがゆえに、他の人の、仕事を軽んじるような言動が許せない。相当偏屈。で、現場仕事で元請とやり合って、追い返され、溶接禁止。にされてるのに、まだまだ問題を起こすという。 専門的な仕事の話でよくわからず、かなり飛ばし読みをしてしまったが、自分ルールで働くがんこな職人像が浮かんだ。肺をやられる仕事らしいが、そういうのも構わない、むしろちょっと誇りに思ってるジジイ(笑)。とてつもなく矮小な人間であるが、そうとしか生きられない人間の哀しみ、おかしみ。インタビューで、お笑い芸人とかは通って来ていないと言っているのを読んだが、石田さん自身が、芸人的つっこみ視点を持った人なんだろうな。職場のおっさん観察日記ともいえるダヴィンチの連載エッセイも、だいぶおもしろいもの。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
過去十年間、欠陥率の少ないエース溶接工であった伊東は、突如スランプに陥る。かつての自分の中に存在したいつも通りの手順や自信は日に日に失われていく。それでも消えない、溶接工であるという燃え上がる職人魂は、ぼろぼろの伊東を再び現場へと駆り立てて——— 伊東は優秀な溶接工である自分にこれでもかというほどに大きなプライドを持っている。それはただ単に火を尊敬しているだけでなく、元請である管理職に対して「お前たちには絶対に火を扱えない」と声を荒げてしまうほどに。そんな彼は、たった一つの失敗によってつけられたヒビから、どんどん亀裂が広がっていくと同時に、自らの実力に疑問を抱くこととなる。それからさらにミスが増える伊東であるが、実力者である自分をより追求するようになり、溶接工以外の職を見下している様が描かれる。 イメージ通りの職人が、これほどまでに心の内を曝け出し、自らと自らの職業と向き合っている。読者は伊東のものとともに自らの心もまた熱く燃え上がる感覚を覚えるのではないかと思う。伊東は、他の職を見下し、自らを持ち上げる。その結果失敗を重ね、後に引けない状況に自らの身体を持っていく。作中で伊東のことをこう表現されている。「傲慢」 彼は人の職を馬鹿にしているのに、自らの職を馬鹿にされると腹を立てる。それはプライドという言葉で原因を説明できるかもしれないが、説明されて彼の心情を理解したからといって、良しとしていい論ではない。それでも彼は職人であることをあきらめない。そして、ラストシーン。我が手に宿っていた太陽も姿をなくし、彼に残ったものは何なのだろう。そしてこれからの伊東が何を考え、何をして生きるのかが気になる。まだ宿っている管理工と伊東の対比が寂しさをより強調させていて好きな終わり方だった。
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前半は溶接工に関する専門的な言葉が続いてついていけるか不安だったが、中盤から長年の経験で高く積み上がったプライドが揺らぎ、崩れゆく様にハラハラしながらページを捲っていた。石田さんのお仕事小説は一味違うなぁと毎回思わされる。
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