商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | イースト・プレス |
発売年月日 | 2023/06/19 |
JAN | 9784781622163 |
- 書籍
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日本一長く服役した男
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日本一長く服役した男
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商品レビュー
3.6
8件のお客様レビュー
タイトルにひかれて。どんどん当事者の話が少なくなり、大学の教科書みたいになっていったのが残念。でも読み応えはある。
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面白かったしとても考えさせられた。 61年間服役、日本最長の無期懲役囚の仮釈放。 これだけで取材者としてはめちゃくちゃ興奮するだろう。 その情報をとったのがまずすごいし、そこから帰住先の施設を割り出したり、服役中の無期懲役仲間を見つけ出したり、被害者への接触にも成功したり、取材力...
面白かったしとても考えさせられた。 61年間服役、日本最長の無期懲役囚の仮釈放。 これだけで取材者としてはめちゃくちゃ興奮するだろう。 その情報をとったのがまずすごいし、そこから帰住先の施設を割り出したり、服役中の無期懲役仲間を見つけ出したり、被害者への接触にも成功したり、取材力には素直に圧倒された。 私もこんな仕事をしてみたい。 その上で、たしかにまとめるのが難しいテーマだと思う。 「無期懲役囚は自分の犯した罪をどう受け止めているのか」というのが取材の始まりの問い(とても共感)だったけど、結局どう考えているのかは本人にしかわからないことで、今回の場合、本人にそれを問いかけてもうまく意思疎通できなかったことがとても惜しまれる。 結果的に密着取材をしても解けることのない問いだった。ゆえに番組の方向性が定まりきらないという悩みは確かに拭えない。 とはいえ、「人間にとって、本当に罪を償うことはとても難しいことだ」という答えも十分結論に値すると思う。罪の意識を感じているのかはおろか、事件自体をきちんと認識できているのかもわからないAさんの反応にはたしかに落胆させられるが、逆に真理なのだろうとも思うから。 (もしくは、方向性を変えて「刑務所の処遇は、罪を償うことについてどのくらい役に立っているのか」という問いにするとかでもよかったかもしれない。 ああいうAさんの反応は、60年にわたる服役の帰結であるのだから、果たしてどのような意味があったのか向き合うことには一定の意義がある。) 死刑の執行がブラックボックスであるように、無期懲役の仮釈放も恣意的でブラックボックスなのだということも改めて気付かされた。 だから60年服役という、およそ当時の裁判官が想像しなかったであろう実態が生まれてしまう。 本書を読んで、刑務所を取材することと犯罪加害者を取材することは微妙に違うと気付いた。 私がこれまでしていたのは刑務所取材で、思えば主眼は施設や制度の話に寄っていた。もっと「人」にフォーカスしたい。と強く強く思わされた。
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「更生は道のりであってゴールではない。」 「更生に正解はない。」 「更生は一人では決してできない。助けてくれる誰かと出会えるかどうかだ。」 他人事ではありません。自分がそうであっても何の不思議もありません。 重い言葉が考えさせられます。
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