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エピタフ 幻の島、ユルリの光跡
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エピタフ 幻の島、ユルリの光跡

岡田敦(著者)

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エピタフ 幻の島、ユルリの光跡

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 インプレス
発売年月日 2023/06/11
JAN 9784295016540

エピタフ

¥2,970

商品レビュー

4.1

8件のお客様レビュー

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2026/01/29

写真集ではあるが、ユルリ島の元住民やその馬を扱った人からのインタビューの文章が多かった。根室の先のユルリ島に野生馬がいる。それは昆布漁の使役のために昆布を島に運ぶ役目として運び込まれた馬が、島民がいなくなって置き去られたものであるということである。単に馬が捨てられたということでは...

写真集ではあるが、ユルリ島の元住民やその馬を扱った人からのインタビューの文章が多かった。根室の先のユルリ島に野生馬がいる。それは昆布漁の使役のために昆布を島に運ぶ役目として運び込まれた馬が、島民がいなくなって置き去られたものであるということである。単に馬が捨てられたということではなく、島の草との関連、馬を捕まえる手間、本土に持ってきても肉として売られてしまう、馬の価値の下落など様々な問題があることを考えさせられる。ラッコが増えてウニが減り昆布が増えるという、過去の話ではなく現在の話でもある。  多言語に生きるの紹介本ではあるが、言語の話は一切出てこない。

Posted by ブクログ

2026/01/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2026年午年ということで、この本から読了。 積読チャンネルにて知った一冊。 北海道にあるロストワールド。人は立ち入ることはできず、馬が生活している島。 これだけ聞くと、神秘的な島。馬の楽園に聞こえる。 しかし、この島の成り立ちを知ると手放しで楽園だとも思えなくなる。 まず立入禁止の理由としては自然保護区のためである。 その中で、なぜ馬たちがここに残されたのかこれからどうなるのかが書かれている。 まずユルリ島は立入禁止のため、著者である岡田さんも取材のために役所と交渉し2年間かかってようやく上陸させてもらっている。 ユルリ島は戦後昆布漁にてとった昆布の干場として使われ、昆布を運ぶために馬を使うことになり馬がユルリ島に運ばれた。その後干場の近代化が進み、不便な島での生活を捨て馬だけが残された。その後放牧地となり、使役馬として雄馬が市場にだされたりしていたが、その需要も減ったうえ、島民の高齢化に伴い、管理が難しくなり繁殖を止めるため雌馬だけを残すことになり滅ぶことが確定した島となった。 成り立ち見ると、ユルリ島の馬は人の都合で島に連れてこられ、人の都合で滅ぼされることになったとも言えて、なんとも人のエゴを感じた。 この本ではユルリ島の馬の歴史だけでなく、当時の島民への取材もあり、これもとてもよかった。例えば島民だった一人は島での生活は不便であり、当時のことを思い出したくないとまで言ったりもする。しかし写真を見せて懐かしいと漏らしており、苦労ばかりだったとはいえ、大事な思い出の一つとなっているのだろうと思った。 また島を知る人からはこの島の行く末について様々な思いがあることも語られる。ある人は島の馬は天寿を全うすることができてよかったのではという意見に対し、天寿を全うすることの残酷さを語る。簡単に答えが出るようなことでもないため、わからないという人もいるが、無責任なわけではなく、自分たちの責任だけではすまないことを話しており、だれもが真剣に島について考えていることがわかる。決して神秘的とか楽園という言葉で片づけてはいけないんだと思う。 ※2018年ユルリ島には新たな3頭の子馬を連れていくことになったそう。環境保護やユルリ島の歴史を継ぐためということになったそうだが、これもまた人間の都合。 インタビューにてユルリ島の馬の将来について聞かれた時「人間の管理のもとで野生状態を保っているという状況をこしらえてあげないといけない。あの島の馬たちがこのまま消え去るのを静かに見守るというなら、それはそれでいいと思うんです。でもゼロにしたくはないから新たに馬を島に連れて行くというのであれば、それは最後まで、人間が責任をもって見てあげないといけないと思っています。その責任というのは、人間の側もいちだいで済むものではなくて、次の世代、また次の世代へと引き継いていかなければならないものでしょう。」(P118)と答えている場面を思い出し、人がかかわったうえでできた自然環境である以上、今後も責任を持つ必要があるのだと改めて思った。

Posted by ブクログ

2025/06/29

日経新聞の記事で、幻想的な写真に惹かれて興味を持ったので。写真家である著者が、野生の馬が住む島、というふれこみに興味を持ち、かつて島に住んだ・関わった人たちとの対話から、その成り立ちを紐解いていく。かつて北の大地の厳しい自然を生きる人々に馬が大切にされてきたこと、そして時代を経て...

日経新聞の記事で、幻想的な写真に惹かれて興味を持ったので。写真家である著者が、野生の馬が住む島、というふれこみに興味を持ち、かつて島に住んだ・関わった人たちとの対話から、その成り立ちを紐解いていく。かつて北の大地の厳しい自然を生きる人々に馬が大切にされてきたこと、そして時代を経て、その関係性が変わりつつあることを知った。ちょうど先日、釧路旅行で乗馬体験をしたところだったので、馬と触れ合った思い出も反芻しながら読んだ。今は難しいようだが、いつかユルリ島も訪れてみたい。

Posted by ブクログ