商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | PHP研究所 |
| 発売年月日 | 2023/06/24 |
| JAN | 9784569854861 |
- 書籍
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パシヨン
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パシヨン
¥2,420
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商品レビュー
4.5
19件のお客様レビュー
「パシヨン」(川越宗一)を読んだ。 こんなにも胸が苦しくて目を閉じてしまいたいほどに悲しいのにページを繰る手が止まらない。 そうして最後にじんわりとした暖かさが身体の中に灯るのだよ。 これはね、もう、誰も彼も読みなよ! 「熱源」よりもさらに熱い力作だった。
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小西マンショの生涯をたどりながら、天草の乱をはじめとする、キリシタンの弾圧を描いている。キリシタン側、幕府側からの正義を描いており、どちらにも感情移入してしまい揺さぶられてしまった。平和とは、権力とは、信仰とは、自由とは、多様性とは、様々な場面で考えさせられる。 登場人物も魅力的...
小西マンショの生涯をたどりながら、天草の乱をはじめとする、キリシタンの弾圧を描いている。キリシタン側、幕府側からの正義を描いており、どちらにも感情移入してしまい揺さぶられてしまった。平和とは、権力とは、信仰とは、自由とは、多様性とは、様々な場面で考えさせられる。 登場人物も魅力的で、主人公の飄々とした感じや、友人の岐部渇水の豪楽な人物像もかっこよく、幕府側の井上政重が残忍(に見える)なキリシタン奉行になるまでの心の動きの描写もよかった。 悪魔をてんぐ、愛をごたいせつ、といった和訳のルビやクレドの和訳なども心地よく、当時のキリシタンの信仰風景もしっかり考証されている印象を持った。
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数年間熊本に住んでいて、海を渡った対岸である島原が大好きで、雲仙や五島列島にも足を運んだことがあり、各地で資料館や教会を見てきて、いわゆる「隠れキリシタン」についてはずっと関心があって、読んだ(地名に馴染みがあると物語がぐっと入りやすくなるよね)。 ここに書いてあるのはあくまで...
数年間熊本に住んでいて、海を渡った対岸である島原が大好きで、雲仙や五島列島にも足を運んだことがあり、各地で資料館や教会を見てきて、いわゆる「隠れキリシタン」についてはずっと関心があって、読んだ(地名に馴染みがあると物語がぐっと入りやすくなるよね)。 ここに書いてあるのはあくまで物語で、それがどこまで真実を抉るものなのかは分からないけれど、絶望と救いを巡る良い小説だった(筋書きがよくできているし、キャラクターが魅力的なのでアニメ化とかしてもはまりそう)。 この世において絶望する人々をいかに掬い上げるか、自分たちは見捨てられていないと思わせられるか、自暴自棄にさせないか、というのは今この瞬間にまさに求められていることで、「良い社会」を作っていく上でものすごく大事なこと、だけど同時にとても難しいこと、それでも、そのために私も生きたいと思う、この地上が絶望に覆い尽くされてしまわないように、一人の力などほんの些細でも。 四郎らが籠城した原城跡を訪ねたことがある。一揆後に徹底的に破壊され今は知らなければ城跡ともよく分からないような妙に広々とした場所、振り向けば青い有明海、そこに一面菜の花が咲き、無数のモンシロチョウがふわふわと漂うように飛んでいた春の風景が忘れられない。 人が何かを信じるとは、信じた人が見た景色とはどのようなものなのか、これからも考え続けたいと思う。
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