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金曜日のあたしたち
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金曜日のあたしたち

濱野京子(著者)

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金曜日のあたしたち

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 静山社
発売年月日 2023/06/22
JAN 9784863897717

金曜日のあたしたち

¥1,430

商品レビュー

3.9

18件のお客様レビュー

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2025/12/21

気候時計知っていますか? タイムリミットまであと何年か知っていますか? 本書はYA向けの作品なんだけど、侮ることなかれ!一番に感じたのは大人への「宿題を放置」したレッドカードではないだろうか。 なぜなら、奥底にある問題は環境活動家グレタ・トゥンベリさんの演説に通ずるものがあるから...

気候時計知っていますか? タイムリミットまであと何年か知っていますか? 本書はYA向けの作品なんだけど、侮ることなかれ!一番に感じたのは大人への「宿題を放置」したレッドカードではないだろうか。 なぜなら、奥底にある問題は環境活動家グレタ・トゥンベリさんの演説に通ずるものがあるからだ。だからYAだけでなく大人が読むべき作品なのではないかと強く感じた。  読み終えて、あれっと「何か物足りなさ」を感じた。 環境問題をテーマにしている割に、具体的な解決策は薄く、ちょっとキラキラした恋愛や青春の葛藤が前面に出てくる。 それはYAが読みやすく興味を持たせるように表現されていて環境問題への入り口的役割として描かれているからだと思う。 だけどその「ライトさ」の奥底にある問題こそが一番の問題なのではないかと危機感と疑問を感じた。 本書が描いているのは気候変動や温暖化などの環境問題だけではない。 本来学業や部活を優先すべき高校生がなぜ環境問題に対してスタンディングをしなければならないのか?その背景を考えると私達大人が宿題を放置し「怠慢」と「先送り体質」こそが真の危機では?と感じた。 日本は先進国でありながら、環境問題の意識は世界で最下位だ。 物語のなかでのシーンで高校生達が駅前でプラカードをもって立ち続ける。 一人でプラカードを持ってスタンディング? 私にはそんな勇気も行動力も知識もない。 スタンディングに対する大人達は「偉いね」とか、いちゃもん付けてきたり無視して通り過ぎる。 私も、もしスタンディングを見かけたら「高校生なのに意識が高く凄いなぁ」と深く考えもせず通り過ぎるだろう。 私達大人は「取り敢えずエコバッグ、節電」政府の指示に従うだけで満足して、「いわれたことをやっとけばいいや」くらいの気持ちでやった気になっているのだ。 それは他国に比べ政府の経済最優先の政策と環境問題への軽視、エコバッグや節電がどのくらいの成果があるのか可視化、周知出来ていないのが環境問題の意識の低下を招いている原因なのではないかと感じた。 気候変動や核廃棄物問題、自然エネルギーの有効利用を名目に森林を破壊し続けるメガソーラーなど負の遺産は先送りされている。 そしてそのツケを被っているのは発展途上国の人々や私達の子供、孫の世代に他ならない。 このまま次世代にツケを背負わせ続けていいのだろうか?とその疑問が深く心に刺さった。 小手鞠るいさんの著書『ある晴れた夏の朝』のようなディスカッションの描写があればもう少し深みのある物語になったようにも感じるが、本書の高校生が自分達に出来る精一杯の行動として選んだのがスタンディングで、そして「宿題を放置した怠慢な大人」への反発でもあるのではないだろうか。 もしかしたら著者はあえて具体的な解決策を描かないことで私達読み手に考える余白を与えているのかもしれない。 気候時計は止まってはくれない! 私達はもっと学んで行動しないといけない。 子供や孫の次世代に借金のツケを背負わせないためにも。 気候時計は刻々と時を刻みタイムリミットまであと僅かだらだ。 便利な生活を取るか?生物の住めないような環境を取るか?答えは明白だ。

Posted by ブクログ

2025/02/21

#金曜日のあたしたち #濱野京子 #静山社 #YA #読了 時代と、現実と、うまくリンクした小説。高校受験で第一志望に入れなかった陽葵。でもいろんな人々と出会い、成長し、恋もする。気候変動についての情報も盛りだくさん。中高生におすすめ。こういう青春もあるのだ。

Posted by ブクログ

2024/09/21

第一志望の高校に落ちて、希望とは違う高校に通うことになった陽葵。駅前で気候変動による環境問題を訴えている高校生のグループに遭遇する。そのグループは陽葵が落ちた高校の生徒達。劣等感に苛まれながらも近づいて行く。 入学した高校では馴染めず、仲の良い友達も出来ない。そりゃここは私のいる...

第一志望の高校に落ちて、希望とは違う高校に通うことになった陽葵。駅前で気候変動による環境問題を訴えている高校生のグループに遭遇する。そのグループは陽葵が落ちた高校の生徒達。劣等感に苛まれながらも近づいて行く。 入学した高校では馴染めず、仲の良い友達も出来ない。そりゃここは私のいる場所じゃ無いって思っているんだから仕方ない。 しかし、このグループの男子から気候変動の事について書かれた本を紹介されて関心を持ち、そこから友達との関係も深まっていく。クラスでも浮いた存在だった陽葵が文化祭で気候変動についての展示等を行うことになり、仲間も増えていく。 環境問題にはそれなりに関心があり、出来ることはしているつもりだが、まだまだだなあ、と読んでいて思った。私一人が、って思うけど小さい力が大きな力になるんだ。 陽葵の自分の高校に対する考え方には納得出来ないが、その中で仲間が出来たのは良かった。その辺りがもうちょっと上手く描がかれていると良かった。最後まで自分の高校に対する陽葵の愛着が感じられなかったのは残念だ。

Posted by ブクログ