1,800円以上の注文で送料無料

おばあちゃんのにわ
  • 新品
  • 書籍
  • 児童書

おばあちゃんのにわ

ジョーダン・スコット(著者), 原田勝(訳者), シドニー・スミス(絵)

追加する に追加する

おばあちゃんのにわ

1,760

獲得ポイント16P

在庫あり

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 偕成社
発売年月日 2023/06/19
JAN 9784034253908

おばあちゃんのにわ

¥1,760

商品レビュー

4.3

6件のお客様レビュー

レビューを投稿

2024/06/10

あまり英語がうまくしゃべれない移民のおばあちゃんとぼくは、身ぶりや手ぶりそしてさわったり笑ったりして伝えあう。言葉にたよらなくても通じ合える。むしろ親密で濃い関係。絵が語っている。とても魅力的。

Posted by ブクログ

2024/05/12

 本書は、以前読んだ、父と息子の温かいやり取りが印象的な「ぼくは川のように話す」と同じ、カナダの詩人ジョーダン・スコットと、画家シドニー・スミスによる、スコットの祖母との思い出を元にした絵本です。  内容は、素朴でささやかなものでありながら、後からジワジワと胸の奥にポッと温かな...

 本書は、以前読んだ、父と息子の温かいやり取りが印象的な「ぼくは川のように話す」と同じ、カナダの詩人ジョーダン・スコットと、画家シドニー・スミスによる、スコットの祖母との思い出を元にした絵本です。  内容は、素朴でささやかなものでありながら、後からジワジワと胸の奥にポッと温かな火を灯すような、「ぼく」と「おばあちゃん」との、これまでの関係から築き上げてきたであろう、その信頼性の高さを感じさせる描写に胸を打たれたのは、スミスの絵による、まるで映画を観ているようなドラマティックな展開や、そこでの思いを絵で伝えるために、様々な視点から切り取ったカット割りもあるのだと思う。  それは、まだ夜明け前の暗い中を車に乗り込もうとする、ぼくと父の扉絵から既に物語の世界に引き込まれ、奥付を経た後の物語が始まる見開きでは、子どもが描いたような絵に驚いたが、それは次の見開きで、車の中でぼくが眺めていた、おばあちゃんに渡す為に二人の絆を描いた、ぼくの絵であることが分かり、こうした細かい点からも、ぼくのおばあちゃんに対する思いが、ひしひしと伝わってくる。  また、スミスの描写で特に印象深いのは、他の方々も書かれているが、光の表現の美しさであり、それは二人を神々しく照らす表紙の絵や、窓を通しておばあちゃんの家のキッチンを明るく柔らかく照らす絵に加えて、雨の場面の、滲むように反射して映し出される水たまりの映像に宿る淡い光までと、様々であり、そのいずれもが、まるで温度も一緒に感じさせるような確かな温もりを持って、読み手にも伝わってくる、そんな臨場感の凄さを感じさせる。  そうした凄さは、おばあちゃんの家の中の描写にも感じられて、元はニワトリ小屋だったそうだが、そんな雰囲気は微塵も感じさせず、キッチンの場面の絵だけでも、おばあちゃんの日々の生活の様子がありありと目に浮かんでくるような、たくさんの物で満たされた、それら一つ一つを、まるで実際の写真を見ながら忠実に描いたような臨場感の中、朝日に照らされたおばあちゃんが、料理をしながら鼻歌を歌っている光景には、確かな実在感を伴っているようであった。  二人の間には、ほとんど会話らしい会話はなく(あっても、ぼくが質問するときくらい)、それはポーランド出身のおばあちゃんが、あまり英語を喋れないからでもあるのだが、言葉が無くとも確かに心が通い合う様子を実感できたのは、その何気ないしぐさであったり、より確かなのは、おばあちゃんがぼくのほっぺたに触れたりといった、お互いの温もりを伝えあい、お互いの存在を感じあうことなのだと思い、やがてはそれが、二人で共同作業をすることが好きになることへと繋がっていく、そこでの二人の柔らかい微笑みには、もはや言葉など無くとも確かに感じ合える、慈愛を纏った光に包まれたような神々しさが漂っていたのであった。  しかし、そうした思い出は、おばあちゃんがぼくの家に来る前のことであり、おばあちゃんの家があったところには、今は大きなビルが建っていた。  物語の終盤を読んでいたら、ジャン=フランソワ・セネシャルの絵本、『ぼく、いいたいことがあるの』を思い出し、家族間に於いて、何かを継承するという話は聞くけれど、それは無意識にやりたくなるような、心からの思いがあってこそのものだと思い、では、何故やりたくなるのかといえば、それはやはり好きだからなのだと私は思い、そうすることで忘れたくない思いの強さには、その人が、いかにかけがえのない大切な存在であったのかを、ありありと映し出しながらも、それが相手にも伝わるというのは、きっとこの上ない幸せなのであろうことを、終盤の本当に文章が無くなった、一連の流れからも感じられて、そこには二人のこれまでの絆と、これからの絆を、ゆったりとありのままに描いており、また、ありのままであるからこそ、その偽りのない、お互いの確かな感情の表れに胸を打たれるのであろう。

Posted by ブクログ

2024/02/23

自然な光と、優しい色合いが良くて、じっと絵だけ見てていたくなった。 文字数は多くなく、書かれている内容も難しくない。 しかし、どうしてババが食べ物や、暮らしを大切にしているのか、ぼくの家に来てからのぼくとのやりとりなどを含め、その裏はとても深い話だ。

Posted by ブクログ

関連商品

最近チェックした商品