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川端康成の話をしようじゃないか
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川端康成の話をしようじゃないか

小川洋子(著者), 佐伯一麦(著者)

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川端康成の話をしようじゃないか

1,980

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 田畑書店
発売年月日 2023/04/16
JAN 9784803804133

川端康成の話をしようじゃないか

¥1,980

商品レビュー

4

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2024/11/02

作家2人による川端康成を巡る対談集。 僕の好きな小川洋子さんが、僕の好きな川端康成について語る。小川洋子さんが持ち出してくる作品も「たんぽぽ」「片腕」「眠れる美女」と僕好み。残念ながらもう1人の作家、佐伯一麦さんの作品は未読なのだが、2人の対談は作家の視点から川端作品を読み解いて...

作家2人による川端康成を巡る対談集。 僕の好きな小川洋子さんが、僕の好きな川端康成について語る。小川洋子さんが持ち出してくる作品も「たんぽぽ」「片腕」「眠れる美女」と僕好み。残念ながらもう1人の作家、佐伯一麦さんの作品は未読なのだが、2人の対談は作家の視点から川端作品を読み解いており「作家(小川洋子や佐伯一麦)はこんな事を考えながら創作してるんだ」って気付かされる部分もあり、もう、メチャクチャに面白い。 対談の中盤は「掌の小説」について語り合っている。「掌の小説」は一編が2、3ページで終わる超短編を集めた小説集なので、話題に上がった作品をいちいち確認しながら読んだ。お二人の会話にすぐに追いつくことが出来る。これも贅沢な経験。 オススメです。

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2023/08/26

まったく「川端康成読み」じゃないのに、岩波新書の「川端康成 孤独を駆ける」を満喫出来たので、調子に乗って手に取ったのが「川端康成の話をしようじゃないか」。佐伯一麦と小川洋子という川端康成から距離のあるような(感じのする)語り手もハードルを下げてくれる気がして…。しかし、(感じのす...

まったく「川端康成読み」じゃないのに、岩波新書の「川端康成 孤独を駆ける」を満喫出来たので、調子に乗って手に取ったのが「川端康成の話をしようじゃないか」。佐伯一麦と小川洋子という川端康成から距離のあるような(感じのする)語り手もハードルを下げてくれる気がして…。しかし、(感じのする)は間違いで、二人ともしっかり「川端康成読み」でした。「伊豆の踊り子」ぐらいしか読んでないものにとっては「そ、そうなんだ…」みたいなちょっと置いていかれた感のある読書でした。いや、嘘です。現役の人気作家が、読み手として、ではなく書き手としてノーベル賞作家の作品を「深読み」するという非常に面白い企画本なのですが、それぞれが反応しているディテールについてこちらが「わかる、わかる」にならない悔しさかもしれません。後先整えず、書き散らし、終わりを放置するという川端康成の特異なクリエーションがちょっと不思議。物語を書くのではなく、書きたい文章がある、ってことを言ってるように思いました。たから、現代の現役の作家も揺さぶられるのだ、と読みました。谷崎潤一郎との対比も、なるほど…すぐ、川端文学に飛び込もうとは思いませんが、恐る恐る遠巻きに意識します。

Posted by ブクログ

2023/07/14

川端康成が自死したのが2014年。その頃の本屋には川端作品の文庫本が一列を占めるくらいありました。それが、今ではほんの数冊程度という変わりよう。没後50年を期しての企画本ですが中身は深い。「片腕」や「眠れる美女」などのフェティッシュで隠微な作品は知っていましたが、お二人(特に佐伯...

川端康成が自死したのが2014年。その頃の本屋には川端作品の文庫本が一列を占めるくらいありました。それが、今ではほんの数冊程度という変わりよう。没後50年を期しての企画本ですが中身は深い。「片腕」や「眠れる美女」などのフェティッシュで隠微な作品は知っていましたが、お二人(特に佐伯一麦さん)の深読みには驚かされます。同時代を生きた谷崎との比較も興味深い。「掌の小説」をはじめとしてここで論じられた作品論に刺激され、改めて「川端康成の小説を読もうじゃないか」という気になりました。

Posted by ブクログ

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