商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 朝日新聞出版 |
| 発売年月日 | 2023/06/13 |
| JAN | 9784022952233 |
- 書籍
- 新書
問題はロシアより、むしろアメリカだ
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問題はロシアより、むしろアメリカだ
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商品レビュー
4.1
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エマニュエル・トッド氏と池上彰氏の対談本。 ウクライナ戦争について、「ロシアが悪」という画一的な見方に疑問を投げかける。 ウクライナ戦争は、ロシアとアメリカの代理戦争の様相を呈しており、長期化するだろうとの見立てだったが、トランプ政権が誕生したことにより、状況は変わりそうだ(こ...
エマニュエル・トッド氏と池上彰氏の対談本。 ウクライナ戦争について、「ロシアが悪」という画一的な見方に疑問を投げかける。 ウクライナ戦争は、ロシアとアメリカの代理戦争の様相を呈しており、長期化するだろうとの見立てだったが、トランプ政権が誕生したことにより、状況は変わりそうだ(この対談は2023年に行われた模様)。 トランプを見ればわかるように、アメリカはもはや「良いことをしよう」という気がないことを隠そうともしておらず、国力も落ちてきている。そんな中で、日本は今まで通りアメリカにただ追随していて大丈夫なのかという不安を禁じえない。 西側諸国ではあたかも「狂人」のように言われるプーチンだが、世界的に見るとロシアに賛同する国々が多いこと、そこには人類学的な家族構造のありかたなども影響するのではないかとの指摘は新鮮だった。 トッド氏自身はリベラルだが、世界的にはLGBTなど性的少数者には保守的な国々が多い中、セクシャルマイノリティであることをアイデンティティの中核に置きすぎることへのバックラッシュが起きうることを指摘している。 アメリカは、国内は自由主義的だが、自由主義や民主主義を他国に押し付けてきた。一方ロシアは、国内は権威主義的だが、他国の多様性は尊重する姿勢を見せている。そのようなところも、ロシアを支持する国々には魅力に映るのだろう。 プーチンはもちろん悪いのだが、かと言ってアメリカが善かと言うとそうでもなさそう。国どうしのメンツを賭けた争いで、今日もたくさんの人が亡くなっている。しかも争っている国の国土ではない場所で… アメリカは自国が戦場になったことがないから好戦的なのだという指摘はすごく腑に落ち、そういった視点で、自分も「アメリカフォビア(米国嫌悪)」が沸き起こるのを感じた。
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p. 18 [T] グローバル化の原則とは、生産拠点を移転することで、より安い人材を使う。その点で、いまのウクライナ戦争を見ると、アメリカや西側諸国が軍事の人材もアウトソーシングしているという見方もできるわけです。(中略)いまのヨーロッパというのは、ウクライナの兵士を使いなが...
p. 18 [T] グローバル化の原則とは、生産拠点を移転することで、より安い人材を使う。その点で、いまのウクライナ戦争を見ると、アメリカや西側諸国が軍事の人材もアウトソーシングしているという見方もできるわけです。(中略)いまのヨーロッパというのは、ウクライナの兵士を使いながらロシアと代理戦争をしている。人が人を使った戦争を、代理で行う。きわめて非道徳的で、民主主義の理想の逆をいってしまっていると私は考えます。
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日本で報道されているのは違った見方でウクライナの戦争をはじめ世界情勢をみている。 初めて自分と違った場所からのものの味方の重要性を認識した。
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