問題はロシアより、むしろアメリカだ の商品レビュー
p. 18 [T] グローバル化の原則とは、生産拠点を移転することで、より安い人材を使う。その点で、いまのウクライナ戦争を見ると、アメリカや西側諸国が軍事の人材もアウトソーシングしているという見方もできるわけです。(中略)いまのヨーロッパというのは、ウクライナの兵士を使いなが...
p. 18 [T] グローバル化の原則とは、生産拠点を移転することで、より安い人材を使う。その点で、いまのウクライナ戦争を見ると、アメリカや西側諸国が軍事の人材もアウトソーシングしているという見方もできるわけです。(中略)いまのヨーロッパというのは、ウクライナの兵士を使いながらロシアと代理戦争をしている。人が人を使った戦争を、代理で行う。きわめて非道徳的で、民主主義の理想の逆をいってしまっていると私は考えます。
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日本で報道されているのは違った見方でウクライナの戦争をはじめ世界情勢をみている。 初めて自分と違った場所からのものの味方の重要性を認識した。
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アメリカとヨーロッパが世界ではむしろ少数派でロシアの方が多様な価値観を認めている云々というのは、ニュースでは全く知ることができない。 ニュースを見てるようでも、かなり一面的なことだけを知らされて、わかったような気になっているのだと知らされた。 アメリカ大統領選の、今の2候補者の討...
アメリカとヨーロッパが世界ではむしろ少数派でロシアの方が多様な価値観を認めている云々というのは、ニュースでは全く知ることができない。 ニュースを見てるようでも、かなり一面的なことだけを知らされて、わかったような気になっているのだと知らされた。 アメリカ大統領選の、今の2候補者の討論などを見ても、なんだかおかしい感じがしていることのある一面を教えてもくれている。
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アメリカはウクライナを使ってロシアと代理戦争をしている、ドイツにも戦争を仕掛けている(ノルドストリーム)、勝者がいない戦争が展開されている、アメリカの崩壊、ロシアが勝者になる可能性、など興味深い視点でウクライナ戦争が語られている。世界の構造が大きく変わりつつある点、その中で日本は...
アメリカはウクライナを使ってロシアと代理戦争をしている、ドイツにも戦争を仕掛けている(ノルドストリーム)、勝者がいない戦争が展開されている、アメリカの崩壊、ロシアが勝者になる可能性、など興味深い視点でウクライナ戦争が語られている。世界の構造が大きく変わりつつある点、その中で日本はどういう立ち位置になっていくのか、考えさせられる内容でした。
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そうなのか…問題なのはロシアではなくむしろアメリカ。それも「悪いのが」ではなく「崩壊するのが」らしい。 アメリカもイギリスも崩壊する可能性を秘めてるのだというが、崩壊とは?どういうことをいうのだろう。 そしてそうなった時、日本はどうなっていくのだろう。 でも、ロシアが勝った方が安...
そうなのか…問題なのはロシアではなくむしろアメリカ。それも「悪いのが」ではなく「崩壊するのが」らしい。 アメリカもイギリスも崩壊する可能性を秘めてるのだというが、崩壊とは?どういうことをいうのだろう。 そしてそうなった時、日本はどうなっていくのだろう。 でも、ロシアが勝った方が安定するんだという考え方はわからないではないのだけれど、ウクライナで、いやロシアでもその国で焦土と化した我が町をただただ泣いている子供のことは考えられているのだろうか?この戦争は5年、10年続くとか言ってる場合かよ…
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一年前の本。 ウクライナ戦争の終結時期については、第一次・第二次世界大戦と同様戦期を4〜5年と予想しているので、2026〜27年。 著者のことは良識ある良質のフランス知識人と思っていたが、フランス国営放送からは出禁を喰らっているそう。 なので、日本の出版会から評価されているこ...
一年前の本。 ウクライナ戦争の終結時期については、第一次・第二次世界大戦と同様戦期を4〜5年と予想しているので、2026〜27年。 著者のことは良識ある良質のフランス知識人と思っていたが、フランス国営放送からは出禁を喰らっているそう。 なので、日本の出版会から評価されていることは本人にとってはありがたいそう。 内容に関しては、人口統計学と家族制度を軸にした客観的な分析、という本人のオハコ。 ロシアへの経済制裁がいまいち効かない理由として、グローバル・サウス諸国が殆ど制裁に参加しておらず、西洋的価値観よりも、ロシア的・伝統的価値観の方が実は共感されやすい、という点をあげている。 この点は、第二次世界大戦敗戦国として、完全に価値観を上書きされてしまった日本人には意外なような、分かるような、という微妙なところか。 タイトルのインパクトが抜群。違うタイトルだったら、たぶん手に取っていないと思う。
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家族や共同体としてのあり方、文化的背景から分析するウクライナ戦争の各国の考え方の違いや、アメリカの“これから”がとても興味深かったです。
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ベース情報が既に1年前ではあるが、書かれている内容は古くなっておらず、新鮮な状態で拝読(つまりウクライナ戦争が膠着状態であるということだが)。タイトルの通り、ウクライナ戦争に至る過程は、まさにアメリカ中心世界の終わりの始まりで、アメリカの生産力低下・エリート層の劣化・民度の劣化等...
ベース情報が既に1年前ではあるが、書かれている内容は古くなっておらず、新鮮な状態で拝読(つまりウクライナ戦争が膠着状態であるということだが)。タイトルの通り、ウクライナ戦争に至る過程は、まさにアメリカ中心世界の終わりの始まりで、アメリカの生産力低下・エリート層の劣化・民度の劣化等、総合的劣化が根本にある。分断が進む世界=不安定化ではない、という言説を信じたくはなるが、これは誰にもわからない。プーチン独裁のロシアが世界の覇権を握る未来像は想像もしたくないが、世界が行き過ぎたグローバリズムから緩やかな分断に移行していくことは間違いないように感じる。本書は池上氏の質問にエマニュエル・トッド氏が回答する形式での対談本になっているが、池上氏の質問力の高さにも目を見張るものがあり、奥深さを改めて感じた。
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ロシアと西側の代理戦争としてのウクライナ戦争に関する報道は、その量と内容についてジャーナリストが持つ信仰のようなものが影響しているという指摘は報道内容に対して自分の軸をちゃんと持たなければいけない、という気持ちを強くさせる。単なる戦争、軍事的な分析だけでこの争いを語るのではなく、...
ロシアと西側の代理戦争としてのウクライナ戦争に関する報道は、その量と内容についてジャーナリストが持つ信仰のようなものが影響しているという指摘は報道内容に対して自分の軸をちゃんと持たなければいけない、という気持ちを強くさせる。単なる戦争、軍事的な分析だけでこの争いを語るのではなく、多面的側面から読み解くからこそエマニュエル・トッドは先を見通すことができるのだろう。ジャーナリストとして中立的立場である池上彰も自身の軸を持って語っているので大変参考になる。 いずれにしても問題だらけだな、世界は。その問題を上手く利用してやろう、という国々の利己的な思惑は恐らくなくならないけど、勝ち負けだけじゃなく、もう少し穏やかになって欲しいと思う。
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フランスの知識人、エマニュエルトッド氏の世界の見方を学べる。 問題はロシアよりむしろアメリカだ。 という衝撃的なタイトルに引けを取らない内容でした!
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