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心霊スポット考 現代における怪異譚の実態
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心霊スポット考 現代における怪異譚の実態

及川祥平(著者)

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心霊スポット考 現代における怪異譚の実態

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 アーツ・アンド・クラフツ
発売年月日 2023/06/05
JAN 9784908028854

心霊スポット考

¥3,300

商品レビュー

4.5

6件のお客様レビュー

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2024/12/19

心霊スポットという言葉に到る変遷。ミステリーゾーン、怪奇ゾーン、恐怖名所、怪空間、怪ポイント、ミステリポイントなどを押さえ今日の心霊スポットの一般化への浸透を丁寧に追う。皿屋敷、お菊伝説が岩手から鹿児島まで全国に四十八例あるなど知らないことがいっぱいあった。

Posted by ブクログ

2024/05/06

「心霊スポット」とはなんなのか、なぜ生まれるのか、そして人はなぜ心霊スポットに惹きつけられるのか、という考察の一冊。ホラー好きには興味深い点がいっぱいです。 「心霊スポット」が生まれるようになった背景や推移が面白いです。かつては心霊スポット=デートスポットとして特集組まれていたと...

「心霊スポット」とはなんなのか、なぜ生まれるのか、そして人はなぜ心霊スポットに惹きつけられるのか、という考察の一冊。ホラー好きには興味深い点がいっぱいです。 「心霊スポット」が生まれるようになった背景や推移が面白いです。かつては心霊スポット=デートスポットとして特集組まれていたとか……衝撃でした。「幽霊デートコースマップ」って、そんな軽いノリで行ってしまっていいのか! いやむしろ祟られてしまえ、とかなりませんかね。 実際の心霊スポットを題材にした民俗学的考察も面白いです。同じように思える話にもバリエーションがあったり、それがどのように変化したのか、も興味深いし。だけどこれを読んで「よし、心霊スポットに行こう!」……とはならないんだけどな。その場所における物語性の魅力、はわかるけれどだからこそ気軽に触れてはいけない気もします。

Posted by ブクログ

2023/10/20

とても良かった。心霊スポットについて民俗学的な視点で分析する内容。 よく集めたな思うほどのデータを集め整理し考察しており、その端々にチラチラっと「ああ好きなんだな」と思わせるものがあり、しかしながら論理的かつ倫理的であろうとしているこの感じ、今の研究者という感じで私はとても好きで...

とても良かった。心霊スポットについて民俗学的な視点で分析する内容。 よく集めたな思うほどのデータを集め整理し考察しており、その端々にチラチラっと「ああ好きなんだな」と思わせるものがあり、しかしながら論理的かつ倫理的であろうとしているこの感じ、今の研究者という感じで私はとても好きです。 「心霊スポット」という言葉が「訪問への促し」をはらんでいるという指摘には、なるほどなーとなった。 雑誌を含む相当な量の引用に、これは…と思っていたら、「おわりに」で成城大学図書館への熱のこもった謝辞が書かれており、素晴らしい。そして最後の最後に死者への礼が尽くされている。 (あと私も、将門塚はなんというか感覚的には心霊スポットではないと思う。)

Posted by ブクログ