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心霊スポット考 現代における怪異譚の実態
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | アーツ・アンド・クラフツ |
発売年月日 | 2023/06/05 |
JAN | 9784908028854 |
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心霊スポット考
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心霊スポット考
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商品レビュー
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5件のお客様レビュー
「心霊スポット」とはなんなのか、なぜ生まれるのか、そして人はなぜ心霊スポットに惹きつけられるのか、という考察の一冊。ホラー好きには興味深い点がいっぱいです。 「心霊スポット」が生まれるようになった背景や推移が面白いです。かつては心霊スポット=デートスポットとして特集組まれていたと...
「心霊スポット」とはなんなのか、なぜ生まれるのか、そして人はなぜ心霊スポットに惹きつけられるのか、という考察の一冊。ホラー好きには興味深い点がいっぱいです。 「心霊スポット」が生まれるようになった背景や推移が面白いです。かつては心霊スポット=デートスポットとして特集組まれていたとか……衝撃でした。「幽霊デートコースマップ」って、そんな軽いノリで行ってしまっていいのか! いやむしろ祟られてしまえ、とかなりませんかね。 実際の心霊スポットを題材にした民俗学的考察も面白いです。同じように思える話にもバリエーションがあったり、それがどのように変化したのか、も興味深いし。だけどこれを読んで「よし、心霊スポットに行こう!」……とはならないんだけどな。その場所における物語性の魅力、はわかるけれどだからこそ気軽に触れてはいけない気もします。
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とても良かった。心霊スポットについて民俗学的な視点で分析する内容。 よく集めたな思うほどのデータを集め整理し考察しており、その端々にチラチラっと「ああ好きなんだな」と思わせるものがあり、しかしながら論理的かつ倫理的であろうとしているこの感じ、今の研究者という感じで私はとても好きで...
とても良かった。心霊スポットについて民俗学的な視点で分析する内容。 よく集めたな思うほどのデータを集め整理し考察しており、その端々にチラチラっと「ああ好きなんだな」と思わせるものがあり、しかしながら論理的かつ倫理的であろうとしているこの感じ、今の研究者という感じで私はとても好きです。 「心霊スポット」という言葉が「訪問への促し」をはらんでいるという指摘には、なるほどなーとなった。 雑誌を含む相当な量の引用に、これは…と思っていたら、「おわりに」で成城大学図書館への熱のこもった謝辞が書かれており、素晴らしい。そして最後の最後に死者への礼が尽くされている。 (あと私も、将門塚はなんというか感覚的には心霊スポットではないと思う。)
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私事ではあるが、昔、2chのオフ会の延長でケンちゃんハウスを探しに行った(見つからなかったが)。神奈川のジェイソン村に関する項目で全国の類似ケースが挙がっていて、ケンちゃんハウスもあった。懐かしい。 この本は心霊スポットを民俗学者が真面目に研究した本である。最初に語られる”心霊ス...
私事ではあるが、昔、2chのオフ会の延長でケンちゃんハウスを探しに行った(見つからなかったが)。神奈川のジェイソン村に関する項目で全国の類似ケースが挙がっていて、ケンちゃんハウスもあった。懐かしい。 この本は心霊スポットを民俗学者が真面目に研究した本である。最初に語られる”心霊スポット”という言葉の成り立ちについて。まずここから面白い。”ミステリー”や”ゾーン”など多種多様な言葉を経て、”心霊スポット”となる。 また、心霊スポットを訪れる番組の変化も書かれている。特権的な者(霊能力者や稲川淳二)がその立場から心霊現象を読み解く番組に対し、北野誠のおまえら行くな。のように視聴者目線で驚き楽しむ旅番組に近い番組もある。昔、ニコニコ生放送で一挙番組をやっていて見た記憶がある。 この本の中では、神奈川ジェイソン村、道了堂、将門塚(将門の首塚)、八王子城跡、おむつ塚などについて、それがどういう風に語られ、どういう形を経て心霊スポットとなったのかの変遷を辿っている。膨大な調査に驚いた。それは歴史史料、過去の現地調査、テレビ番組、雑誌、Webサイト、2chやまちBBSまで。 八王子城跡の話が特に面白く、部外者だけでなく、そこを維持管理されている方の心の中にある「うしろめたさ」も心霊話に関係してしまっている。また、「三日三晩川が真っ赤に染まるほど血が流れた」という話は全国でもちらほらあり、元々は怖い話というより赤飯を炊く風習にちなんだ話であった。
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